試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3721[3728F] 1次車 後期仕様 ライトユニット交換,種別表示器新ROM表示化 (3761[3768F] 発生品転用)

2017-12-10 23:59:23 | 京成線:3700形
統一感。

グリーンマックス製京成3700形3721後期仕様(3728F)が入場した。
3768F後期仕様リニューアル工事施工編成(3768F)の[特急]印刷が旧ROM表示だとは思いもしなかった。
3728(3728F)ではライトユニット印刷保持を放棄し富士川車輌工業製[特急]種別表示ステッカーの貼付へ切り替えている。


京成3700形3721 1次車 後期仕様(3728F)。

予想外に3728の作業が押してしまい日を改め3721の種別表示変更に取り掛かった。
結果的に不要となった行先表示器部品の交換は行わない。
ライトユニットは印刷済の赤地[特急]種別表示が失敗隠蔽だと有効と思われる。
3761(3768F)発生品のライトユニットへ交換は引き続いての採用となった。
その他にも前面黒色窓枠補修やスカート付TNダミーカプラー化等の細かな項目が重なる。
行先表示器部品交換の中止は時間短縮に繋がらないと考えた。
各工程を確実に進めるよう心掛けている。


入工中の3721。

車体関連から着手するのは3728と同様である。
前面黒色窓枠の補修には前面窓セルを撤去しなければならない。
完全分解に近く実質的に改修入場に変わっている。
3721のライトユニットも容易に撤去できた。
在籍する3700形の中でも3728Fは初期出場編成で度々仕様変更対象となった。
やや強引さが要求されるライトユニットの撤去は車体前面に負荷を与える。
そろそろ3728Fは仕様を固定した方が良いと思う。
なお3728,3721から剥離した富士川車輌工業製旧ROM[特急]種別表示ステッカーは保管品に廻している。


痛みの激しい貫通扉種別表示器下部段差再現ステッカー。

当初3700形は3818F中期仕様(5次車:3818F)と3721F現行仕様(3721F)の2編成体制だった。
1次車の特徴である貫通扉種別表示器下部段差は微妙に変更された印刷色温度で再現されている。
陰影が目立たず3818Fとの差が手に取るほど感じられない。
そこで透明ラベルに撮影した前面を印刷し3728Fへ立体感のある段差を再現しようとした。
簡単に製作出来ると思えた段差再現ステッカーだったが二平面折妻のデザインが抜け落ちていた。
出力基準を車体幅に設けたため左右幅の不足に繋がった。
切り出しで誤魔化し無理矢理見附を整えている。
2014年4月の施工から維持してきた段差再現ステッカーは老朽化が激しく位置がずれ易くなっていた。
また同じ1次車の3708F登場時仕様(3708F→3708F-2)や3708F登場時仕様(3708F-1)を製品原形で出場させた。
3700形の編成数も増加し比較要素の意味を失ったため今入場での剥離を決断している。
既に糊面は役に立たなくなっており剥離痕は全く残っていない。


黒色部を補修した前面窓枠。

3721の前面黒色窓枠は3728ほど掠れていなかった。
ただ補修済の3728との差異発生を防ぐ名目で施工した。
3728Fは運転台側側面窓セル上部の整形を施しており行先表示器部品撤去は屋根上側から行える。
よって今後分解する機会はそう多くないと予想される。
将来的な劣化進行を多少なりとも抑止出来ると考え全面的にマッキーで塗り潰した。
印刷掠れ部は光源を受ける箇所が大半で引きでは殆ど判らない。
そのため補修後の印象に大きな変化は生じなかった。
至近距離では下地の銀塗装が隠蔽され一定の効果が感じ取れる。


車体整備を終えた3721。

富士川車輌工業製フルカラーLED新ROM[特急]種別表示ステッカーは微妙な切り出しになった。
ステッカーの白断面が露出してしまい赤マッキーで塗り潰している。
その他は印刷済の[特急]表示に埋没し上手く誤魔化せたと思う。
偶然にもカラーマッキーは青色,水色,赤色,緑色,オレンジ色の各色が手元にある。
各々フルカラーLED式[急行],[通勤特急],[特急],[快速特急],[通勤特急]表示に対応でき多少の失敗は対応可能である。
あくまで技量不足を補っているだけでありこれらを用いずとも貼付成功に結び付けたい。


TR-180A床板装着車仕様へ加工済だったSPフレームTNダミーカプラー。

残る工程はSPフレームTNダミーカプラーへの交換とスカート装着となる。
モハ3345新赤電色(3324F)から捻出したSPフレームTNダミーカプラーは連結器が若干上を向いていた。
スカートの取付が不要だったモハ3345では余り気にならなかったが3700形への転用で事情が変わった。
SPフレームTNダミーカプラーはTNカプラー出自の連結器部品をSPフレームへ接着するだけの構造である。
連結器部品の固定には一貫してゴム系接着剤を用いてきた。
第二次試作品とも言える3324FのSPフレームTNダミーカプラーは接着剤塗布が均一ではなかったらしい。
修正に当たってはタミヤセメントを併用し連結器方向の偏位を防止している。
施工は3728の入場前に行った。
この際TNカプラーSPフレームの整形を並行したためTR-180A床板装着車仕様になっている。
先にスカート付SPフレームTNダミーカプラー化した3728で特に不都合は無いと確認が出来た。
今後はTR-180A床板装着車用とTR-180床板装着車用を統一する。


分解したスカート付TNカプラーSP。

灰色成形密着自動式TNカプラーSPの予備品増強は最優先である。
よって3721のスカート付TNカプラーSPは即お役御免となった。
ゴム系接着剤の残滓が夥しかったが分解せずに除去を終えた。
3798Fに続き3728FでもTNカプラーSPが捻出され確実に予備品は増加傾向にある。
スカート付TNカプラーSP装着編成が入場する際は極力SPフレームTNダミーカプラーへの交換を図りたい。
撤去したスカートは天面の整形が粗かった。
元嵌合ボス位置が判る有り様で平滑化を施している。


スカートが装着されたSPフレームTNダミーカプラー。

TR-180床板装着車仕様のSPフレームTNダミーカプラーに変わりスカート位置は僅かに引き込まれた。
嵌合猶予の少ないTR-180床板ではこの位置でほぼ固定される。
手作業での取付であり個体差は避けられない。
ただTR-180床板装着車との差は埋められると思う。
問題はSPフレームTNダミーカプラーが尽きた時である。
TNカプラーSPへの細工は避けたく3761で採用したスカート天面部の縮小化で対応するしかなくなるだろう。




3721 [A17 特急 成田空港]:種別表示変更,スカート付SPフレームTNダミーカプラー化,貫通扉種別表示器下部段差再現ステッカー廃止。


段差再現ステッカー貼付を見送った3701(3708F-1)。

スカート位置が若干変更されたが大きな印象変化は無い。
寧ろ貫通扉下部段差再現ステッカーの廃止が上回ったと思える。
ステッカー剥離は印刷面に影響を及ぼさなかった。
よって騙し絵手法の段差再現が完全復活している。
既に打ち切り済の施工内容であり未練は無かった。
逆に3708F-1,3708F-2との統一が図れ廃止して良かったと思う。


3721 点灯試験[A17 特急 成田空港]。

種別表示器は非点灯で富士川車輌工業製新ROM[特急]表示が引き立って見える。
3721では行先表示器部品の交換は取り止めた。
よって[A17],[成田空港]を含め表示類は富士川車輌工業製ステッカーで統一されている。
前途の通り前面黒色窓枠の修正は判り難い。
3700形他編成でも見受けられる現象で改修項目に加えるかは微妙なところである。




行先表示器部品を再交換した3728。

3721の竣工後に3728を再入場させた。
行先表示器部品に3768の発生品を用いたが原形に戻している。
富士川車輌工業製[A17]は短期間で二度の貼り替えとなった。
粘着力の低下が心配されたが無事モールド内に収まった。
なお切り出しが甘くステッカー断面をマッキーで塗り潰した後に貼付している。
3728も[A17],[特急],[成田空港]表示が富士川車輌工業製ステッカー化され竣工を迎えた。

3728,3721が竣工し3728Fは後期仕様として出場する。
表立つ変更点は種別表示器の新ROM表示化だけに近い小規模なものになった。
但し3700形の構成見直しには大きな影響を与えると思う。

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