試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3727,3725,3722[3728F-2] 1次車 後期仕様 TNカプラーSP化,車輪交換,避雷器取付 ※再生産品

2018-04-28 21:50:54 | 京成線:3700形
奇跡。

グリーンマックス製京成3700形3728F後期仕様(1次車:3728F-2)の第二次整備を開始した。
入場順は作業時間の確保に左右される。
余裕が生まれた第二次整備開始初日は3700形M1車系が全車入場となっている。


京成3700形3727 1次車 後期仕様(3728F-2)。

3728F-2はリニューアル再生産品で非動力車はTR-180A床板が装着されている。
スナップ嵌合式非動力台車のTNカプラーSP対応化もようやく手慣れた域に突入した。
3700形M1車系の優先入場はPT-4804形パンタグラフへの避雷器取付に時間を要するためだった。
先ず3727,3725,3722のTNカプラーSP化を同時進行させる。
その後各車毎の避雷器取付へ移る工程とした。


入工中の3727。

かつては新設計のスナップ嵌合式非動力台車では車輪組付に難儀していた。
数を捌いた現在では抵抗は無くなっている。
3727からFS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化を進める。
カプラーポケット台座は平刃で根元から切除した。
従来は取付方向確認をし易くするため一部を存置していた。
3727から全ての切断へ変更している。


TNカプラーSP対応化を図った3727用FS-547非動力台車(成田寄)。

スナップ嵌合式非動力台車はセンターピン部の成形が異なり区別は容易だと考えた上での変更だった。
これによりFS-547非動力台車枠の外観はすっきりした。
しかしカプラーポケット台座を凸形に残した新非動力台車と比べ判別が面倒になっている。
3700形Mc2車の運転台側に倣い一部を残した方が良かったらしい。
3725,3722も同時に施工してしまったため後戻りは出来ない。
一度装着してしまえば再撤去の確率は低いと思える。
ただ何らかの方法で識別点を設けたい。


輪心成形の異なる車輪(3725:上野寄)。

3725のFS-547非動力台車加工中に輪心成形が上野寄,成田寄とも揃っていない事に気付いた。
3768F現行仕様(3次車:3768F)でも同様の車輪が散見され3768F内で調整を行っている。
完全に抜け落ちていた工程で3768Fもまだ統一されていなかった。
従来形状輪心,新形状輪心の組合せは各々でばらばらだった。
双方の重量差が気になったが装着状況を見ると気にしなくても構わないと思える。
3728F-1ではFS-547(047)動力台車に近い成形がなされた従来形状輪心車輪を山側へ集中配置する。


輪心形状方向を統一した3722。

ばらばらの車輪方向は3727,3725,3722間で遣り繰りをし上記の向きで統一を図った。
たまたま3両での車輪転回が行えなものの以降の入場車も続くとは限らない。
3708F登場時仕様(1次車:3708F-1),3768F,3798F現行仕様(4次車:3798F)を巻き込んでの車輪交換を行うかもしれない。
その場合には新形状輪心車輪装着車が大半を占める3768Fの統一を優先にする方向である。


初めて差し込めた避雷器(上野寄)。

3727,3725,3722は床板関連の整備で一区切りを迎えた。
これ以降は課題の避雷器取付に移るため1両毎の整備へ切り替える。
避雷器は上野寄と成田寄で取付位置が異なる。
混同する恐れがあり3727→3722→3725の順番で入場させた。
3700形M1車は上野寄から避雷器取付を開始した。
在籍する3700形PT-4804形パンタグラフ搭載編成では全てパンタグラフ台枠の避雷器取付孔拡大を行ってきた。
これを施さないとどうやっても避雷器が挿入出来なかった。
しかしパンタグラフ台枠への加工は上昇姿勢維持を難しくさせる若しくは折畳姿勢の悪化を招く事例が多発した。
そのためもう一度製品案内書通りでの取付を試みる。




3727後期仕様(PT-4804形パンタグラフ用避雷器取付)。

意外にも最初に手を着けた3727の上野寄避雷器は一度で嵌まり込んでくれた。
気分を良く成田寄に取り掛かったがこちらは上手く行かない。
最終手段であるパンタグラフ台枠取付孔の拡大も考えた。
ただ上野寄が上手く行ってしまったため意地で成田寄も嵌め込みに格闘している。
どうやら避雷器取付脚は一定の角度で挿入しない限りパンタグラフ台枠に嵌まらない感じを抱いた。
様々な角度から試したところ突然避雷器が取付孔に刺さった。
ただ偶然合致しただけで具体的な角度は掴めていない。


下方向に撓むパンタグラフ台枠避雷器取付孔下部(3722用:成田寄)。

作業時間に余裕があり3728F-1は全て完全差込式による避雷器取付を決定した。
続いて入場した3722もパンタグラフ2台搭載車の3700形M1車である。
相変わらず避雷器の取付角度は判らなかった。
2台で30分を要しながらパンタグラフ台枠取付孔を拡大せずに避雷器取付を終えている。
PT-4804形パンタグラフ台枠を確認したところ避雷器取付孔下部が歪んでいた。
設計時点で避雷器取付脚がパンタグラフ台枠取付孔より大きかった裏返しと言えよう。
従来の取付孔拡大式取付は発案こそ悪くなかったと思う。
ただ拡大方向を上側にしてしまったため上昇,下降姿勢の悪さを招いたと考えられる。




3722後期仕様(3728F-2:1次車 PT-4804形パンタグラフ避雷器取付)。

そして避雷器取付の最終施工となる3725を迎えた。
3700形M1’車は成田寄へのパンタグラフ1台搭載車で3727,3722より苦戦しないと思われた。
避雷器位置は間違えようがない。
パンタグラフ台枠が下方向へ張り出す特性を逆手に取った。
避雷器はやや上方向から挿し込んでいる。
残念ながらこの方式は効率化に結び付かなかった。
1器の避雷器取付に10分も掛けている。
結局5台のパンタグラフへ避雷器を取り付けたが要領を得られないまま作業終了を迎えた。




3725後期仕様(3728F-2:1次車 PT-4804形パンタグラフ避雷器取付)。

3727,3725,3722は第二次整備を終え竣工した。
外観からは伺えない完全差込式避雷器が既存編成と異なる。
代わりにパンタグラフは全車原形が維持され整った見附に至った。
今までパンタグラフ台枠避雷器取付孔拡大は避けられない工程だと考えていた。
3728F-2でこれを回避できたのが何よりの収穫と言えよう。
頓挫した3818F中期仕様(5次車)導入だが回着が実現した場合には再度完全差込式に挑むつもりである。

一方FS-547非動力台車の輪心成形差異が明らかになった。
3700形M2車と3700形T車(非動力車)もTNカプラーSP化だけでは済まなくなっている。
工程数が少ない車両のはずだったが誤算が生じた。
状況次第では車輪の捜索が必要となる。
取り敢えず3727,3725,3722との統一には結び付けたい。

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