試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-165[ツヌ104F] 車体改修 (運転台側台枠下垂矯正施工,[南テシ]電略標記印刷消去痕修正試行) ※'弁天橋区仕様

2020-02-10 23:55:04 | 国鉄/JR101系
再転写。

一応KATO製国鉄101系ツヌ104F(Mc159:旧製品+弁天橋区仕様)は旧製品編成として扱っている。
保留車だったモハ100-158(ツヌ118F:Mc155旧ツヌ118F:旧製品)を戦列復帰させるには旧製品車両9両の増備が必要だった。
しかし編成単位での投入ではモハ100-208(ツヌ118F:動力ユニット搭載車)が保留車に廻る弱点から逃れられず見送りとなった。


国鉄101系クモハ101-165(ツヌ104F)。
※弁天橋区仕様。

暫定プロトタイプ候補に浮上したツヌ104FだがLP411前照灯車5両が組み込まれる4+3-3編成であった。
モハ100-158(ツヌ118F:再生産品)用動力ユニットが廻されたモハ100-158(ツヌ118F:旧製品)は6号車への充当が濃厚となる。
一方単独投入での10両編成化は長期戦が予想され黄色5号LP411前照灯も数量不足に悩まされ続けていた。
そこでクモハ101-170Assy車体組立車(Mc170:弁天橋区仕様)をモハ100-158(旧製品)のユニット相手に起用する方向となった。
弁天橋区仕様車と旧製品車両の塗装被膜には類似性があり異LOT混結ユニットでも差し支えないと考えた。
新たに投入したクモハ101-170Assy車体により編成見附維持と黄色5号LP411前照灯補充を両立させている。


入工中のクモハ101-165。

2019年3月よりクモハ101-170Assy車体の組み立てに着手し手持ち部品を寄せ集めたクモハ101-165(ツヌ104F:5号車)が竣工する。
所要部品の大半は廃車発生品で賄われ床板には元クモハ101-202(廃車:元ラシ107F)からの転用品を充てた。
一応再生産品LOT床板を引き当てられたがこれはかつてクモハ101-70(ツヌ131F:Mc70)が装着していた再用品である。
旧ツヌ131F(Mc70元ツヌ131F-1:M'c143,ツヌ131F-2:T25)時代にクモハ101-70は運転台側TNカプラーSP取付が行われていた。
運転台側TNカプラーSP取付試作車ではゴム系接着剤及び小径ビスでの併用固定式が採用された。
クモハ101-165への転用時に原形復旧を図ったが運転台側台枠裏面の接着剤残滓除去作業で難航している。


取り違えていたプリズムケース (クモハ101-165用,元クハ100-34用)。

接着剤残滓に事務用消しゴムを当て続けどうにかKATOカプラーと支障しない状態まで持ち込めた。
ただ一連の作業には見落としがあり歪んだ運転台側台枠に気付かないまま組み立てへ進んでいる。
その結果運転台側KATOカプラーが下垂する症状に見舞われてしまったため今入場で修正を図る。
ところが初めに目に止まった部品は全廃したはずのガイド無プリズムケースだった。
初竣工時に装着を失念し二度目の入場で元クハ100-34(廃車:元ラシ107F)用プリズムケースが移設された。
だがクイックヘッドマーク用マグネット温存策が先走り基本形状の確認を怠ったと思われる。




湾曲修正を施した台枠(1エンド側)。

ガイド無プリズムケース装着車はクモハ101-109(ツヌ101F:T'c30)の改修を以て姿を消したと思っていた。
まさかクモハ101-165で再びガイド無プリズムケースが現れるとは思っておらず急遽保管品を探った。
そして今回もプリズムケース供出車には元クハ100-34(塗装変更車)が選ばれ相互振替を行っている。
現在クイックヘッドマーク用マグネットを必須とする編成はツヌ125F(Tc48:旧製品),ラシ104F(Mc136:再生産品)に限られる。
よって急を要さないクイックヘッドマーク用マグネット撤去は見送りとした。
横槍が入ったため予定より遅れてクモハ101-165用床板の湾曲修正に取り掛かった。


解消したように思えた台枠下垂(1エンド側)。

クモハ101-70へ装着したTNカプラーSPは元ツヌ308F(Tc81)の組成が考慮され強力に固定していた。
混用した接着剤が災いし運転台側台枠の下垂は車体中央寄TNカプラーSP撤去痕を起点としていた。
矯正はプリズムケースを都度着脱し台枠との嵌合間隔が均等になる状態を最終目標とした。
但しKATOカプラー取付口にはビス締結孔が残るためクランパーにて湾曲部全体を持ち上げている。
既に運転台側TNカプラーSP取付試行から約4年2箇月が経過していたせいか直線状へ達するまで約20分を要した。
取り敢えず台枠単体では車体とのずれが発生しなくなり次なる課題解消に移行した。




[[千ツヌ][定員136]]:2-4位側。


[[西カノ][定員136]]:クハ101-79(カノ18F)。

弁天橋区仕様車体を改装する際にはペイントリムーバー式による[南テシ]電略標記印刷消去が定番化している。
現行方式はクモハ101-148(ツヌ105F:Mc154)で初試行されモハ100-170,クハ100-34(ツヌ105F)が続いた。
3両への試行を経てクモハ101-165から本格採用となったが電略標記変更試作車よりも劣る結果に終わっていた。
[千ツヌ 定員136]標記インレタを囲う黒ずみを廃すべく[テシ 定員136]標記印刷消去痕の修正へと踏み出している。
ペイントリムーバー式での再消去は成形色露出に繋がると思われユニクリーナー式を試験採用した。
ユニクリーナー式電略標記印刷印刷消去が通用しなかった黄色5号車両だが一旦溶けたインクに対しては有効であった。




クモハ101-165 [07 ]:運転台側台枠下垂修正,KATOカプラー嵌合爪角度変更施工。
※弁天橋区仕様。


クモハ101-180 [03C 飯田橋]:ツヌ113F(再生産品LOT床板装着車)。
※再生産品。

[テシ 定員136]標記印刷消去痕修正に伴いボナファイデプロダクト製[千ツヌ 定員136]標記インレタは剥離するしかなかった。
だがクモハ101-148(ツヌ101F-2:Mc148)で修正転写を行ったため手持ちから[千ツヌ 定員136]標記インレタが消滅してしまった。
止むを得ず[千ツヌ 定員144]標記インレタを崩し[千ツヌ]+[定員136]を組み合わせる方式で復旧に挑んでいる。
幸い継ぎ接ぎ転写は[西カノ 定員136]標記に改めたクモハ101-191,クハ101-79(カノ18F:Mc191)での採用例があった。
これらに倣い先行転写した[千ツヌ 定員136]に[千ツヌ 定員136]を揃え[千ツヌ 定員136]標記へと纏め上げた。
1-3位側,2-4位側とも[千ツヌ 定員136]標記を復活させ予定していた工程は全て終えたと思われた。


クモハ101-165 点灯試験[07 ]:プリズムケース交換施工。
※弁天橋区仕様:1stLOTライト基板予備車。


クモハ101-109 点灯比較[47H ]:ツヌ101F(再生産品LOT床板更新車)。
※旧製品:1stLOTライト基板予備車。

しかしクモハ101-165を組み立てたところ入場前と変わらず運転台側KATOカプラーの下垂が現れた。
運転台側台枠に歪みは無く別の要因がKATOカプラーを押し下げていたと判明する。
TNカプラーSP固定用締結ビス開孔部は車体中央寄KATOカプラー取付口と被さる位置に設けられた。
そのためKATOカプラー嵌合爪を側板寄へ傾け嵌合精度低下防止策の代わりとした。
だが製品仕様とは異なるKATOカプラー嵌合爪角度が尾灯用プリズムと競合し下垂の原因と化していた。
嵌合爪の原形復旧と同時に下垂は解消され違和感を抱える前面見附が消え去った。




クモハ101-165(運転台側台枠下垂修正施工)。
※弁天橋区仕様:車体改修。

接着固定は破損交換時の手間が発生するため敢えて採用せずにクモハ101-165(ツヌ104F:弁天橋区仕様)を竣工させた。
約半分だけながらKATOカプラー取付口は原形が保たれており連結性能には影響しないと思われる。
だがクモハ101形用床板も予備が無く不具合に襲われた場合の対処方法は未定である。
運転台側KATOカプラーの下垂は台枠だけではなくKATOカプラーにも問題があった。
台枠再用が絡む特殊な事例ではあったが素人加工の竹篦返しを喰らい自らを苦しめる展開に迫られた。
唯一[テシ 定員136]標記印刷消去痕修正試行だけは今後に繋がる結果を残せたと思う。
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