試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3728F 1次車 後期仕様 フルカラーLED表示器編成 (新ROM種別表示器化,スカート位置修正)

2017-12-11 22:52:52 | 京成線出場
四度目。

種別幕表示器の新ROM表示化を終えグリーンマックス製京成3700形3728F後期仕様(1次車:3728F)が出場した。
種別は入場前の[特急]表示を受け継いでいる。
外観は3798F現行仕様(4次車:3798F)とほぼ同等になった。




京成3700形3728F 1次車 後期仕様 フルカラーLED表示器編成。
3728F:3728-3727-3726-3725-3724-3723-3722-3721
※3728,3721:種別表示器新ROM表示,スカート付SPフレームTNダミーカプラー化。

3728Fは1991年4月に製造された3700形1次車である。
登場時はスカートが装着されておらず1995年7月頃に追設された。
種別幕も英字無併記[普通]を含む旧仕様だった。
貫通扉種別表示器は張り出しており下部には段差を有する。
3708F,3711Fから約1箇月遅れた登場だが基本構造に変わりはない。
調査不足で行先方向幕は英字無併記幕か[UENO 上野],[NARITA AIRPORT 成田空港]が含まれる旧幕かまでは突き止められなかった。
落成の時期が微妙で当初から後者だった可能性がある。
1998年10月頃に行先方向幕と種別幕が英字併記仕様に交換され1次車ならではの特徴が薄れている。
3色LED表示器化は2007年3月に施工された。
その後2010年5月にフルカラーLED表示器へ交換され短期間だけ旧ROM種別表示が見られた。
リニューアル工事は2013年12月に行われ床材貼替や一部側面窓が固定化されている。


当時の現行仕様で初出場を飾った3728F。

3728FのプロトタイプはフルカラーLED表示器編成とされ当時の現行仕様でリリースされた。
当時の回着記録で種別表示器は英字が小文字を含む[Ltd.Exp]の新ROM表示と判明している。
何故3768F後期仕様(3次車:3768F)が旧ROM表示になってしまったのか今ひとつ解せない。
当初3728Fの種別表示変更は3768,3761(3768F)発生品を転用する予定だった。
しかし3728の入場時に旧ROM表示と判り富士川車輌工業製ステッカーで新ROM表示へ変更した。
旧ROM表示だった3728Fはプロトタイプが2010年5月~2010年8月頃と当該期間が短かった。
フルカラーLED表示器編成であり広義の現行仕様として扱かったがリニューアル工事施工によりこれも難しくなった。
そこで3798Fとプロトタイプを重ね1次車と4次車の差異を再現する方向へ切り替えている。
現在3798Fはリニューアル工事施工が控えており自動的に後期仕様へ改められる。
3728Fの後期仕様化は3798Fの動向に備えたものでもある。
運行番号と行先表示は[A17 成田空港]のまま従来を踏襲した。
製品印刷を活かす計画とは異なり表示類は全て富士川車輌工業製ステッカーで統一されている。
先祖返りに近い後期仕様化だったが製品仕様からの見附向上は維持された。
採用が見送られた3768,3761発生品の[A07 成田空港]は休車中の3708F元登場時仕様(1次車:3708F-2)への転用が確定している。
なお3768,3761発生品のライトユニット転用時に嵌合が大幅に甘くなっていると感じ取れた。
前面黒色窓枠の補修も並行しており以後のライトユニット着脱は控えた方が良いと思う。


3798F,3728F (現行仕様,後期仕様)。

入場に当たり3728,3721に貼付していた貫通扉下部段差再現ステッカーを剥離した。
印刷による段差再現はステッカーで保護されていた状態に近く無事原形に復帰できた。
よって現状維持が確定している3798Fとは製品由来の差異表現に戻っている。
4回目の仕様変更となった3728Fは製品仕様に限り無く近付いた。
中期仕様(3色LED表示器編成),後期仕様(フルカラーLED旧ROM表示器編成)を経ての復帰に至っている。
迷走は3758F中期仕様(5次車:3758F)の出場が契機だった。


3色LED[快特]表示が消滅の引き金になった3728F中期仕様。

中期仕様化した3728Fには3色LED表示器の[快特]表示を採用した。
一方3798F現行仕様(3798F:旧製品)を改番した3758Fも[快速]表示の3色LED表示器編成とした。
3色LED表示器は[快特]と[快速]の識別がし難かった。
3758Fに[快速]表示を採用し3728Fの[快特]表示廃止に繋げている。
これを受け3728FはフルカラーLED表示器編成の後期仕様へ変更となった。
この際種別表示器を[快速]の旧ROM表示とし独自性を強めたつもりでいた。
しかし3300形全廃により現行仕様が大幅に減少した煽りで旧ROM表示を維持したまま[特急]表示へ改めた。


独特の旧ROM[快速]表示が特徴だった後期仕様化直後の3728F。

現行仕様の拡充が名目での旧ROM表示踏襲は短期間のプロトタイプに未練があったためである。
再び新ROM表示へ変更するとは考えてもいなかった。
結果的に2010年5月~2010年8月への拘りが命取りとなった。
3758Fへ改番する前の3798FはフルカラーLED新ROM表示器編成で相互に仕様変更すれば良かったと思う。
過去に3728Fへ貼付していた富士川車輌工業製[快速],[特急]表示ステッカーは何れも保管品に廻している。
再用機会は今後の3700形増備次第となる。
しかしフルカラーLED旧ROM表示器編成の優先順位は低く当分先になるだろう。


3758F,3728F (3色LED表示器編成,フルカラーLED表示器編成)。

3728Fのプロトタイプは2010年8月頃~2013年11月に広がり自由度が高められた。
比例して離合に相応しい編成も増加へ転じている。
この中には3728F中期仕様の廃止に繋がった3758Fも含まれる。
3758FはフルカラーLED表示器化が遅れ2012年6月まで3色LED表示器のまま残っていた。
そのため後期仕様変更後も齟齬は生じない。
新たな顔触れでは新3000形3026F(3026F),3600形3618F芝山色(3618F-2),芝山3500形3540F現行仕様(3540F-2)等が加わった。




3728Fサイドビュー(3721:スカート付SPフレームTNダミーカプラー化)。

並行して施工したSPフレームTNダミーカプラーへの交換でスカート位置は僅かに後退した。
3728Fのスカート付TNカプラーSP化はスカート下垂防止策が主眼に置かれた。
その影響で現物合わせだったスカート位置は3728と3721で異なる有り様だった。
この入場でSPフレームTNダミーカプラーはTR-180A装着車仕様と共通化されている。
今後車両毎の差異は小さくなると思う。

これで3700形のフルカラーLED表示器編成は3728F,3798Fの外観が揃えられた。
こうなると3768F現行仕様(3768F)に相対する前期リニューアル工事施工編成を登場させたくなる。
プロトタイプ選定の迷走が続いている3708F-2を前期リニューアル工事施工編成に仕立てる公算が高くなった。
ただパンタグラフをPT-4804形かPT-7131形にするか迷いが残る。
PT-7131形パンタグラフは3768F同様グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフが代用でき加工は最小限で済む。
各車の入場を進める間に決定すれば良いだろう。
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