試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3721[3728F-1] 1次車 中期仕様 3色LED表示器化,台枠直結式スカート化試行 (3751[3758F] 部品転用)

2018-07-28 21:30:18 | 京成線:3700形
休車解除。

休車中のグリーンマックス製京成3700形3728F旧後期仕様(1次車:3728F-1)は中期仕様化が決定した。
3728(3728F-1)に続き3721(3728F-1)の行先表示類変更を行う。
行先表示類供出車は3751中期仕様(3次車:3758F)となる。


京成3700形3721 1次車 旧後期仕様(3728F-1)。

3728,3721(3728F-1)では床板が各々で逆に装着されたまま現在に至っていた。
グリーンマックス製3700形M2c車の床板は上野寄,成田寄とも共通部品である。
正規の配置へ戻すには3728と3721で相互交換すれば良い。
先に3728が竣工しており3721は床板が取り外された状態で入場を迎えている。


入工中の3751,3721 (3758F,3728F-1)。

3728F-1は3768F現行仕様(3次車:3768F)へ[A17 特急 成田空港]を譲る以前からライトケースが振替えられていた。
新しいライトユニットに交換されても嵌合の緩さは変わっていない。
しかし3728で富士川車輌工業製3色LED式[快速]表示の貼付位置調整に悩まされた。
中期仕様化は分解を避けるための措置だったが印刷済のフルカラーLED式[特急]表示を塗り潰す事にした。
ライトユニットの撤去は前面折妻頂点に爪楊枝を差し込む恒例の方式である。
但し他の3700形M2c車に比べ爪楊枝が深く入り易くなっている。
車体裾が変形している可能性が高く最小限の深度に留めた。


ライトユニットを撤去した3721。

印刷済の種別表示はペイントリムーバーで消去した車両が大半を占めている。
これは塗装被膜を除去し富士川車輌工業製ステッカーの張り出しを抑える名目だった。
3721では異例のマッキーによる塗り潰しを選択した。
手を加えないまま富士川車輌工業製ステッカーを貼附した3728に合わせた措置にしている。
種別表示器モールドはライトユニットの装着時に車体と擦れマッキーが剥がれてしまう。
車体へ取り付けた後に超極細マッキーで擦過部を再度塗り直した。
分解しなくても黒色化を行えたと思われるが万が一を考え安全策を採っている。


黒色に改められた種別表示器。

3751からは先に富士川車輌工業製3色LED式[快速]種別表示ステッカーを剥がした。
黒色化した種別表示器により位置調整は必要無い。
上方向に偏位した3728とは異なり想定通りの貼附を行えている。
続けて行先表示器部品を引き抜き3721へ移設した。
[61K 佐倉]は埃侵入が殆ど無くステッカー断面の黒色化だけ行った。
3721から撤去した[55K 西馬込]は3758同様組み付けないまま3751の車内に保管している。
ここで3751の仮組立を済ませ以降は3721の作業に集中する。


中期仕様化された3721。

床板関連の項目は通電系統の整備とスカート取付方式変更になる。
スカートは高い安定度を誇っていたが3728F-1で仕様を揃えるため撤去した。
車体と床板の嵌合が関係する台枠直結式スカート化は最終工程に廻している。
3721も先の通電系統清掃により導電グリスが除去されていた。
床下機器部品取付用のゴム系接着剤が導電板を固定する仕様も3728と変わらない。
メーカーが使用しているゴム系接着剤は粘度が高い。
台枠に残った接着剤の除去には新たな爪楊枝を用い丁寧に巻き取っている。


整備前の3721用床板一式。

導電板の研磨はラプロス#4000で一気に仕上げた。
導電グリス塗布痕が目立つ台車集電板接触部も他と同様になった。
表面,裏面との差異は無く通電不良に陥った際は反転させての使用も可能だと思う。
台枠清掃未施工車ではセンターピン部のグリス除去が厄介だった。
珍しく入念に作業したらしく3728,3721とも手を出す必要が無いと思えた程である。
ただ初期の施工は余り当てにならない。
念のためクリーナーでの拭き上げを行った。


状態が良かったセンターピン周り(成田寄)。

台車集電板は断面も含め研磨を施した。
断面の研磨はあくまで通電効率を下げないための措置である。
ビス止め式非動力台車は車輪と集電板による走行抵抗が大きい。
導電板の反力で押さえられる構造上幾ら研磨を行っても走行抵抗の軽減に繋がらないのは残念でならない。
3400形,3700形のTR-180床板装着編成は全て動力ユニット更新が完了した。
しかしコアレスモーター搭載動力ユニットの性能を完全に発揮させるには至らない。
TR-180A床板装着車との性能差は今後も抱え続けたままとなる。


断面まで研磨した台車集電板(上野寄)。

最後にスカートを取り付ける。
スカートの取付脚台座撤去部と運転台側台枠は1mm程度しか重なり合わない。
それでもTNカプラーSPの胴受及びジャンパ連結器へのゴム系接着剤塗布よりは安定度が高められる。
3728と同様の方式で固定したが心許なさは変わらない。
竣工から1日が経過した3728は一応の成果が垣間見える。
但し不意な方向からの負荷に耐えられる感触は得られておらず別途対策が必要だと思われる。


台枠直結式に変更されたスカート。

取り敢えず3728F-1はスカート取付方式変更試行編成であり妙案が浮かんだ際には真っ先に施工対象となる。
スペーサーの追設も有効だと思う。
車体直結式は整備性を考えると極力採用を避けたい。
運転台側台枠との競合を防ぐにはスカートを更に加工する必要性が生じる。
試行するにも後戻り出来なくなるため悩ましい課題と言えよう。
同時にTR-180A床板装着車への対応も考えなければならない。
3400形,3700形M2c車のスカート問題は長引きそうである。




3721 [61K 快速 佐倉]:行先表示類変更,台枠直結式スカート化試行。

3721も3色LED式表示器に変更された。
運行番号表示器以外は後期仕様の面影を残していない。
種別表示ステッカーは3728より下方への貼付が行えた。
しかし両先頭車で釣合が取れなくなる弱点に変わってしまった。
ステッカーの位置修正は容易である。
急場凌ぎとして3728と同一の表示位置へ修正している。
3728F-1は車体都合で大規模なプロトタイプ変更が見送られた。
所有する京成形式でも3色LED式表示器編成は少数派である。
そのためフルカラーLED式時代より存在感が強まった様に思える。
しかし3758Fが離脱したため全体での3色LED表示器編成増強には結び付いていない。


3721 [61K 快速 佐倉]:前照灯(通電系統整備施工)。


3721 [61K 快速 佐倉]:尾灯(通電系統整備施工)。

3721の点灯試験は一度不合格になっている。
床板装着時に導電板とライト基板集電脚がずれた模様で点灯する気配すら感じられなかった。
ライト基板集電脚の位置に注意を払い再嵌合させ点灯に至った。
前照灯は点灯を原則にしており3728F-1はライトスイッチが撤去されていた。
それにも関わらず不点灯の憂き目に遭ったため座席部品への加工を考えている。
採用するか未確定ながら試行するとなれば3728F-1と入れ替わりで休車指定された3758Fになるだろう。




3721中期仕様(3728F-1:床板交換 3728[3728F-1]床板相互振替)。


3721(3728F-2:リニューアル再生産品)。

中期仕様化を終え3721が竣工した。
床下機器配置も改められ側面見附も一新されている。
なお3727以下6両は後期仕様から中期仕様への変更を要する箇所が存在しない。
よって入場の必要は無く3728F-1は装いを新たにして出場となる。
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