試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3756[3758F] 3次車 中期仕様 動力ユニット更新(FS-547非動力台車枠転用),TNカプラーSP化

2017-01-15 21:12:48 | 京成線:3700形
最終編成。

グリーンマックス製京成3700形3758F中期仕様(3次車:3758F)は最後までKATOカプラーで残されていた。
3400形3407登場時仕様(3408F-1)の動力ユニット更新でTNカプラーSP擬が余剰となり3756(3758F)へ転用する計画はあった。
しかしTNカプラーSP擬は3150形モハ3160現行色晩年仕様(3162F-5)への装着に変更され3758FのTNカプラーSP化は延期された。


京成3700形3758F 3次車 中期仕様。
3758F:3758-3757-3756-3755-3754-3753-3752-3751。
※3色LED表示器編成。

TNカプラーSPを準備している間にジャンク車両からFS-547非動力台車を確保できた。
これを活用して3756はTNカプラーSP化と同時に動力ユニット更新を行う。
FS-547非動力台車はサックスブルー成形品ながらビス締結式だった。
予めダークグレーで塗装し作業に入っている。


3756中期仕様(3758F:旧製品動力車)。

3758Fは3798F(4次車:旧製品)を改番し出場させた経緯を持つ。
そのため2個モーター搭載動力ユニットを有している。
モーター同士の協調は悪くなかったもののTNカプラーSP擬化するより効率の良い動力ユニット更新を選択した。
ちなみにFS-547非動力台車が入手出来なければTNカプラーSP擬化する予定だった。


入工中の3756。

3700形旧製品は動力車だけ最低地上高が低くなる欠点がある。
これも動力ユニット更新で一掃される。
3400形とは異なり天地調整のスペーサーは不要で床下機器を移設するだけで済む。
これらも動力ユニット更新の後押しになった。


FS-547(047)動力台車:コアレスモーター搭載動力ユニット用。

コアレスモーター搭載動力ユニットのTNカプラーSP対応化は従来通りの方式とした。
カプラーポケット切断を伴うが現時点では再生産品も含め全車不具合は起していない。
今後の動力ユニット更新も同一方式を採用する方向である。


FS-547(047)化されたコアレスモーター搭載動力ユニット。

台車枠は代用品故にやや張り出し気味となる。
塗装前に薄型化を考えた。
しかし軸箱位置と台車枠接着面の関係が崩れそうな気がした。
ビス締結式FS-547非動力台車は入手ルートが限られる。
更に成形を傷める危険性があり見送った。
なおビス締結式台車とピン締結式台車ではリブ形状が異なる。
加工作業性はビス締結式が上回り台車枠化は楽に行えた。


動力ユニット更新に入る3756。

床下機器は2個モーター搭載動力ユニットから移設する。
3407ではやや強引に撤去した結果部品の接着剤除去に時間を割いた。
撤去部品へ接着剤が残るのを嫌い従来方式に戻しゴム系接着剤を切り裂いている。


床下機器を撤去した2個モーター搭載動力ユニット。

結果は良好で床下機器への接着剤付着は最小限に留まった。
その代わり動力ユニットには夥しい接着剤が残っている。
2個モーター搭載動力ユニットは緊急予備用で保管するが接着剤除去は施していない。
コアレスモーター搭載動力ユニットの性能を考えると代打起用の可能性は限りなく低いだろう。


動力ユニットより張り出して取り付けた床下機器。

床下機器は旧製品非動力車と極力同位置とする。
側板に合わせるためコアレスモーター搭載動力ユニットからはみ出す格好になった。
これは3400形,3700形動力ユニット更新車の共通仕様で非動力車の床板更新を並行しない限り必須の作業となる。
前回の動力ユニット更新車がスペーサー追設を要する3407で余り手間だとは感じなかった。




3756(動力ユニット更新)。


3753(旧製品非動力車)。

外観は3753(旧製品非動力車)とほぼ見附が揃ったと思う。
床下機器よりモーターカバーが張り出すが黒色で余り目立たない。
最低地上高は明灰色の床下機器が勝りこちらが基準に見える。
これで3756だけ床下機器が下がる現象は廃せたに等しい。


3726+3756 (TNカプラーSP化:動力ユニット更新車+動力ユニット更新車)。

台車枠は接着剤取付でどうしても個体差が生じる。
嵌合部品ではなく平行取りが伴う。
完成直後では既に上野寄台車が傾いていた。
ゴム系接着剤固着前に修正を行っている。


3816+3756 (TNカプラーSP化:動力ユニット未更新車+動力ユニット更新車)。

動力ユニット更新の欠点は僅かに車体高が上昇することである。
交換前に解消できないか構造を確認した。
原因は側面窓セルを受けるリブにあると判明している。
これを削れば非動力車と揃えられるはずである。
しかし嵌合爪受が台枠ダイキャスト部にあり両面テープ頼みになる可能性がある。
側面窓セルの嵌合爪長がダイキャスト凹部にしっかりと嵌まる構造で加工は難航すると思う。
しかも動力ユニット自体が高価で試行は躊躇する。
暫くは仕様を受け入れるしかないだろう。

3756の竣工で3758FのTNカプラーSP化は非動力車の入場を残すだけになった。
いよいよ3700形の全編成TNカプラーSP化が近付いてきた。
FS-547非動力台車のお陰で分売コアレスモーター搭載動力ユニットを3756へ起用できた。
急いてTNカプラーSP擬製作へ走らずに良かったと思う。

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