試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3150形3194F 現行色 前期仕様 (モハ3194 床下操作式ライトスイッチ化,モハ3192 動力ユニット更新)

2018-03-17 21:41:21 | 京成線出場
復活。

グリーンマックス製京成3150形3194F現行色前期仕様(3194F-1)が再出場した。
モハ3194用床下操作式ライトスイッチ台枠試作を皮切りにモハ3191,モハ3194,モハ3192が続けて入場した。
結果的に現在の施工と相違が残る箇所の修正を図る改修工程へと変わっている。


京成3150形3194F 現行色 前期仕様。
3194F-1:[3194]-[3193]-[3192]-[3191]。
◆モハ3194:床下操作式ライトスイッチ化,モハ3192:動力ユニット更新。

3150形は1963年2月に登場した京成初の4両固定編成である。
3000形,3050形,3100形は2両編成単位で落成し前面には埋込式貫通幌が採用されていた。
埋込式貫通幌は貫通扉周りの腐食を招いた上に3150形は4両編成運用へ充当されるため着脱式貫通幌に改められた。
貫通幌に代わりステンレス製幌座が新たに設けられ前面の印象が変化している。
総勢11編成44両が1963年2月と11月に製造された。
このうち最終編成の3194Fはセミクロスシートが採用され臨時[開運]号用1500形1502F代替の役割を担った。
3194Fはその後に増備された3200形3294F,3298Fセミクロスシート車と組み[開運]号終焉まで走り続けた。
AE車の新製投入を機に1972年5月にロングシート化が行われ他編成との内装差は殆ど無くなっている。
1969年9月に3190Fへ種別・行先表示器の取付改造が試行された。
種別・行先表示器取付は3154F,3158F,3162F,3166F,3170Fにも追加施工され3300形2次車への正式採用に繋がる。
しかし3190Fを除く3174F以下5編成には波及せず同一形式内で二形態が存在する事態となった。
この外観差は更新修繕まで続く事になる。
1980年3月から1981年11月までに新赤電色へ塗装変更された。
更に外観を大きく変化させたのは1983年3月から開始された更新修繕である。
3100形までの車体修繕に冷房改造が新たに加えられた。
前面見附も3600形に準じたデザインに変わりモーンアイボリーの回り込みが廃されている。
3194Fの更新修繕は1984年12月に行われた。
その後約9年に渡り現状を維持してきたが1993年11月に現行色へ塗り替えられる。
1995年4月以降から[普通]運用にも[普通]種別板掲示が採用となり普通[]種別板が姿を消した。
全車の現行色化を終えて間もない1995年9月には北総開発や千葉急行への賃貸対象形式に挙がる。
僚車の多くが除籍賃貸されたが3194Fは最期まで京成籍を維持し続けた編成となった。
3150形で賃貸を経ずに廃車を迎えたのは3194F以外にモハ3156,モハ3155(3158F)しか存在せず珍しい事例だった。
なお3194Fの除籍は2000年2月で約37年に渡る生涯を閉じている。


モハ3194(床下操作式ライトスイッチ台枠試作車)。

当初今入場で3194F-1の改修は予定していなかった。
3182F新赤電色(3182F-1)との2+4編成組成休止解除へ向けTR-180用台枠の床下操作式ライトスイッチ化を主眼に置いた。
第二次試作台枠で実用化への道が拓け試験車に起用し続けたモハ3194での現車試作に移行している。
床下操作式ライトスイッチ化の成功によりモハ3192の動力ユニット更新まで至った。
モハ3194,モハ3191の台車集電板及び導電板の研磨は予期していなかった。
思いの外状態が悪く経年対策には繋がったと思う。


モハ3192(動力ユニット更新車)。

モハ3192の動力ユニット更新はたまたま未使用のコアレスモーター搭載動力ユニットが手元にあり実現した。
このコアレスモーター搭載動力ユニットは3700形増備計画に誤算が生じ予備品に廻ったものである。
予備品のお陰で3194Fの改修工程は深化したと言えよう。
まだ3150形には2個モーター搭載動力ユニット搭載車が在籍する。
床下操作式ライトスイッチの具合に関係無くコアレスモーター搭載動力ユニットを増強する予定である。


モハ3192+モハ3191 (動力ユニット更新車+非動力車)。

編成見附はモハ3192(動力ユニット更新車)の輪心黒色化施工により足並みを揃えられた。
KS-116,FS-329非動力台車では輪心を黒色化し台車枠からその存在を埋没させている。
しかし2個モーター搭載動力ユニット用動力台車は分解が手間で施工を見送ってきた。
分売品原形のコアレスモーター搭載動力ユニット用動力台車は車輪を回転させるだけで全周を黒色化出来る。
旧動力台車から転用したKS-116動力台車枠の接着前に施工し非動力台車同等の外観に仕上げている。




モハ3191 点灯試験[B31 津田沼]:通過標識灯消灯化再施工車。

点灯試験で通過標識灯からの漏光が発覚したモハ3191はモハ3192の竣工後に改修入場させている。
入場当時はモハ3194の床下操作式ライトスイッチ化実現に合わせ完全消灯を図る予定だった。
思わぬ進捗率の速さにより短期間での再入場となった。
通過標識灯完全消灯化は油性ペイントマーカーを下地にプリズム先端をマッキーで塗り潰す現在の標準方式である。
同時に脱落し易い前面窓セルをゴム系接着剤で固定した。
この症状は再生産品以降から固定済に変更されたため1stLOT品特有と言える。
3194F-1は在籍する3150形でも初期出場編成であり各部に試行錯誤した名残を多く抱えていた。
モハ3192の動力ユニット更新を併せ近年に出場した編成の水準まで引き上げられたと思う。


3182F-2 (3182F-1+3194F-1:2+4混色編成)。
※イメージ編成。

再出場した3194F-1は外観に手を加えておらず入場前との差異は全く感じられない。
工程は組成自由度や走行性能の向上に注力している。
特にモハ3194の床下操作式ライトスイッチ化へ拘った。
行先表示類は[B31 津田沼]を維持した。
これにより3182F-1との2+4編成(3182F-2)が復活した。
座席部品センターピン部の破損に端を発した2+4編成,4+2編成,4+4逆組成編成休止は3182F-2だけ解除されている。


モハ3181+モハ3194 (3182F-2:3182F-1+3194F-1)。

台枠を開削したモハ3194の床下見附に変化は無い。
新設されたライトスイッチ操作部は台枠断面に収まっておりその存在は伺えない仕上がりとなった。
操作性に若干の難があるものの今後の点灯,非点灯切替えは車両を分解せずに行える。
今後は3182F-2の組成機会を増やし床下操作式ライトスイッチの耐久性を検証する。
致命的な欠陥が現れなければモハ3182(3182F-1)の床下操作式ライトスイッチ化に着手する予定である。
但し加工方法を一部再考するためモハ3194とは異なる形態になるかもしれない。


3194F-1サイドビュー(モハ3191)。

3182F-1の動力車位置都合からモハ3191は床下操作式ライトスイッチ化対象車から外れる。
モハ3191への施工内容は台車集電板,導電板の研磨と通過標識灯の完全消灯化に留まった。
全く手を加える必要が無かったモハ3193と並び外観変化は殆ど感じられない。
3194F-1の入場は2+4編成組成復活が主名目だった。
車体状態の良さもあり現状で十分満足している。


3174F-2 (3174F現行色前期仕様+3186F新赤電色2両口)。

3194F-1の再出場で3182F-2の組成が解禁となった。
意地で[B31 津田沼]を存置してきた甲斐があった。
3174F新赤電色前期仕様+3168F新赤電色2両口(3174F-2)は4+2編成で3182F-2とは組成が異なる。
実車の塗装変更順都合によりイメージ編成で留まる3182F-2だが3174F-2の良き対照編成になると思う。

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