試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3708F 1次車 登場時仕様 スカート未装着,英字無併記行先方向幕編成 ※再生産品

2017-10-19 21:45:07 | 京成線出場
更新復帰。

グリーンマックス製京成3700形3708F登場時仕様(3708F-1:再生産品)が出場した。
3708F登場時仕様(3708F:旧製品→現3708F-2)はFS-547(047)台車色変更を機に戦列から離脱した。
消滅した3708F登場時仕様だったが3708F前期仕様(再生産品)の回着により編成更新で復活している。




京成3700形3708F 1次車 登場時仕様。
3708F-1:3708-3707-3706-3705-3704-3703-3702-3701。
※スカート未装着,英字無併記行先方向幕編成:リニューアル再生産品。

3700形は1991年3月に登場した京成初のVVVF制御形式である。
1次車は貫通扉の形状が異なり3708F,3718F,3728Fは種別表示器下部に段差を有する。
落成当時はスカートが設置されていなかった。
3738F,3748F(2次車)での試験装着を経た後に正式採用へ至った。
追って1995年6月頃から1次車にも追設されている。
行先方向幕は英字無併記で2文字配置の行先に限りフォントが大形化された独自のものだった。
特徴ある行先方向幕は1995年6月頃に[上野],[成田空港]が英字併記となる当時の新幕へ交換され姿を消した。
種別幕も英字無併記[普通]を含む旧幕で2次車以降の白地英字併記種別幕とは異なっていた。
その種別幕も1998年11月までに交換が行われている。
種別表示器関連の変更は続き2007年3月に幕式から3色LED表示器に改められた。
3色LED種別表示器の期間は短く2010年6月にはフルカラーLED種別表示器に再交換された。
行先表示器は種別表示器と同期し3色LED表示器から白色LED表示器へと推移している。
これと前後して運行番号表示器もマグサイン式からLED式に変更され視認性が向上した。
その後2012年2月にリニューアル工事を受けた。
京成では3500形を以て更新修繕が終了し3700形では内装のリニューアルが中心の内容に小規模化さた。
当初は外観の変化は殆ど生じなかった。
しかし3758Fからは側面窓にUVカットガラスが採用され新たなバリエーションが登場している。
3708Fは2016年11月からパンタグラフがPT-4804形からPT-7131形へ換装され現在に至る。
他編成に波及すると思われたPT-7131形パンタグラフ換装だが今のところ3708Fのみで異色の編成と言えよう。


3708F-2元登場時仕様。
※旧製品:休車。

3708F-1は登場時をプロトタイプにしており製品との差は英字無併記行先方向幕の採用だけに等しい。
行先表示類は3708F登場時仕様(初代)の設定を受け継いでいる。
編成更新ながら[A01 特急 上野]から変更は無い。
整備過程では新FS-547非動力台車の扱いに手を焼き非動力中間車の竣工が大幅に遅れた。
しかし車輪装着補助用ウレタンの採用で新非動力台車のTNカプラーSP対応化は盤石の態勢になったと思う。
外観は3708F登場時仕様(初代)の設定を全て承継したため目新しさには欠ける。
しかし灰色成形FS-547台車化により3708F-2での登場時仕様維持が厳しくなった。
3708F登場時仕様復活が何よりの収穫と言える。




3708,3708 (3708F-2,3708F-1)。

3708F-1は3708F-2からの部品転用を積極的に行った。
3700形M2c車は行先表示器部品が相互交換され入場前の3708F-1と表示類が逆転している。
灰色成形FS-547非動力台車以外3708,3701(3708F-2)は製品原形に近くなった。
一方3700形M1車,M1'車(3708F-2)のPT-4804形パンタグラフは撤去したままとした。
これはパンタグラフへの避雷器装着に一手間を要する事に拠る。
そもそも避雷器取付に労さなければパンタグラフ供出は行わなかったと思う。
3708F-2はプロトタイプ選定が更に難しくなりもう暫く休車が続く。
出来れば3768F後期仕様(3768F)導入前までには出場させたい。
同時に3706(3708F-2)は動力ユニット更新を行う予定である。
3700形では唯一の2個モーター搭載動力ユニット装着車で残存しており入場を機に全廃を図る。
全車TNカプラーSP化済であり復帰時の入場は長くないだろう。


3400形3408F-3,3708F-1 (リニューアル再生産品)。

3700形リニューアル再生産品は3798F現行仕様(3798F)に続く2編成目の導入になった。
3708F-1は登場時仕様(初代)に対し走行性能が格段に向上している。
確かにコアレスモーター搭載動力ユニットの純正採用は大きい。
それ以上にスナップ嵌合式非動力台車の摺動抵抗低減が効果的だと感じる。
非動力車の自重も軽量化され旧製品動力ユニット更新編成では及ばない箇所である。
但し動力ユニット更新を行っていなければ旧製品と再生産品の性能格差は縮められなかった。
加えて2個モーター搭載動力ユニットは個体差が大きく扱い難い編成も存在していた。
地道に更新を進めてきた成果はあったと思える。
ちなみに3編成が在籍する3400形は3408F前期仕様(3408F-3)が唯一のリニューアル再生産品である。
3408F登場時仕様(3408F-1)は既に3407の動力ユニット更新を終えた。
2個モーター搭載動力ユニット編成で残る3428F現行仕様(3428F)も更新が決定している。
3700形より先に3400形の動力ユニット更新が完了しそうである。


3150形3158F+3190F新赤電色:[A51 急行 東中山]。

なお3708F前期仕様は再生産品リリース時に導入計画が存在した。
プロトタイプも絞込を終え行先表示類は[A53 急行 東中山]が内定済だった。
都合により投入は消滅し[東中山]幕は3150形3158F+3190F新赤電色(3158F-3)まで持ち越された。
計画が進行していれば3408F-3と同時期の3708Fが登場していたはずである。
仮に3708F-2を前期仕様で復帰させる場合には[A53 急行 東中山]が筆頭候補となる。
後は灰色成形FS-547台車をどう解釈するかに懸かる。


3400形3408F-1,3708F-1 (登場時仕様)。

3400形3408F登場時仕様(3408F-1)は当初前期仕様のスカート装着編成で出場した。
しかし3708F登場時仕様(初代)に触発されスカートを撤去しプロトタイプを繰り上げた。
実現しなかった3708F前期仕様(再生産品)には3408F-1からスカートを転用する予定だった。
離脱中の3708F-2はスカート追設が確定している。
3408F-1が出自のスカートは3798Fのスカート付TNカプラーSP化に転用した。
LOTこそ変わるものの3408F-1に端を発したスカートの予備品は3708F-2へ装着される。
3708Fのスカート装着編成仕様は何れ出場する運命だったのかもしれない。


3708F-2サイドビュー(3701:旧製品→台車交換済)。


3708F-1サイドビュー(3701:再生産品)。

3700形リニューアル再生産品は下廻りの刷新に力が注がれた。
そのため外観は3708F登場時仕様(初代)と殆ど変わっていない。
グリーンマックス製品で標準化した全車TNカプラーSP化は3708F-1でも維持された。
3708,3701では乗務員室扉下部の床下が適度に空間が埋まり製品由来の物足りなさを払拭している。
車体関連への加工は殆ど無く整備は下廻りが中心だった。
細かな箇所ではFS-547(047)動力台車の見附変更に拘った。
3405前期仕様(3408F-3)のFS-383動力台車でも行った台車枠取付台座黒色化ではある。
しかし3700形は片押式S形ミンデン式台車でその効果は3400形を上回ったと思う。

3708F-1は第一次整備から出場までかなり時間を要した。
大半は失策と技量不足が原因である。
どうにかTR-180A床板への抵抗は払拭され不安は全く無くなった。
また3768F導入に向け良い予行演習になったと思える。
一方で3708F-2の復帰を遠退かせる出場にもなった。
結果的に3708F登場時仕様の復活が上回り現状には満足している。

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