試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3707,3705,3702[3708F-2] 1次車 現行仕様 前期リニューアル工事施工車 (パンタグラフ換装施工)

2018-02-19 21:50:48 | 京成線:3700形
取付孔径。

グリーンマックス製京成3700形3707以下6両(1次車:3708F-2)は後期仕様化を終え仮竣工していた。
ジオマトリックス製[K'SEI]CIマークインレタの転写状況で再入場する可能性があった。
低いボーダーながらインレタ転写は完了したものの現行仕様化に名目を変更し全車再入場となる。


京成3700形3707 1次車 後期仕様(3708F-2)。

3707以下6両は3700形M1車系,3700形M2車,3700形T車(動力車),3700形T車(非動力車)に大別できる。
時間を要さずに竣工を迎えられる車両は3704,3703の2両だった。
この日の作業時間は中途半端な長さとなり入場順を考えた。
施工項目から3700形M1車系の現行仕様化に着手している。


入工中の3707。

リニューアル工事施工車の特徴である側面窓一部固定化再現方法は3708,3701と同一にする。
3700形M1車系は現行仕様化が前提で前回入場時にPT-4804形パンタグラフを再搭載させた。
実車の現状に倣いグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフへの換装を行う。
なお3708F-2もパンタグラフの随時交換を考慮せず現行仕様で固定する方向とした。


取付脚を黒色化したグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ(上野寄)。

グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフへの換装は3768F現行仕様(3次車:3768F 後期リニューアル工事施工編成)で初採用した。
換装試行車の3765でパンタグラフ取付脚が浮き立つように見えマッキーにて塗り潰している。
結局錯覚による早合点に過ぎなかった。
しかし既に手を着けてしまった上にシングルアーム式パンタグラフの取扱いが慣れていない不運も重なった。
もう後戻りは出来ず3767,3762の全台へ施工した。
その後3400形3428F現行仕様(3428F)も続いている。
グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフの取付脚黒色化は必要条件になってしまい3708F-2でも採用せざるを得なくなった。


グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフへ換装した屋根板。

入場は3707を先陣にしている。
3768Fの屋根板パンタグラフ取付孔は径が細かった。
強引に押し込んだ結果1台のグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフを破壊してしまった。
これを反省し3428Fでは取付孔を拡大した。
但し3768Fほど狭くなく拡大代は小さく改めた。
3708F-2はLOTを考えると3428Fに近いと思われる。
安直に竹串式でパンタグラフ取付孔を広げる方法を採った。
マッキーの被膜を計算に入れなかったため再拡大こそ必要だった。
しかし3428Fに近いとの読みは当たった模様で3768Fほど苦戦していない。


固定窓化部の参考とした3767(3768F)。

リニューアル工事で行われた側面窓一部固定化は窓サッシ印刷をマッキーで黒色化するだけである。
3701で余計な箇所を塗り潰す失敗をした。
当該箇所へ都度目印を設けるのは効率が悪い。
そこで3767(3768F)を入場させ3707の側面窓セルと照らし合わせながら作業を進めた。




3707現行仕様前期リニューアル工事施工車(3708F-2:グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ換装,側面窓一部固定化再現施工)。

3767を同時入場させた甲斐もあり3707が竣工した。
さすがに手本が間近にあり窓サッシの塗り潰しは失敗していない。
但し都度比較する手間は否めず作業進行方法として良い選択とは言えなかった。
前期リニューアル工事施工車に改装された3707はグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ化もあり雰囲気が変わったと思う。
なお避雷器の取付は3428F,3768F同様見送っている。




3708+3707 (3708F-2:PT-7131形パンタグラフ換装車化)。


3768+3767 (3768F:PT-7131形パンタグラフ換装編成)。

前途の通り3768Fはグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフへ換装されていた。
よって所有する3700形M1車系でのPT-71C形パンタグラフ搭載車は初見ではない。
しかし3768Fは後期リニューアル工事施工編成でその雰囲気は異なる仕上がりになっている。
やはりUVカットガラスとの差は大きいと感じられる箇所だと思う。


入工中の3705。

続いて3705を入場させた。
避雷器は装着しないためPT-71C形パンタグラフの方向を気にしなくて良い。
その代わりパンタグラフ取付脚を黒色化する面積を狭めた。
屋根板のパンタグラフ取付孔拡大代を抑制する狙いだった。
ところが想定より取付脚が屋根に深く嵌まると判明し試行は失敗に終わっている。
下手な簡略化を狙った竹篦返しだった。
結局パンタグラフ取付孔は3707での拡大代に戻す羽目になった。


数少ないパンタグラフ取付脚黒色化の効果が得られる屋根上見附(成田寄)。

グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ取付脚黒色化は側面からの見附向上に殆ど結び付かない。
それでも採用を継続している理由は取付脚の位置にある。
構造上車体中央寄の取付脚はパンタグラフ台枠端部に近い。
そのため未施工で装着すると銀色塗装が目立ってしまう。
施工箇所は影に隠れる位置に相当し取付脚は埋没する。
結果的にパンタグラフ台枠の浮き上がり感が強調され俯瞰での見栄えは良くなる。
この効果が無ければ3768Fのみの施工で留めていただろう。


完全固定化した貫通扉窓セル。

側面窓セルを支持する妻面窓セルは微量の流し込み接着剤で固定している。
窓セル下部のみへの投入で軽く上部を押し込むと傾く程度である。
脱落が相次ぐグリーンマックス製3400形,3700形の妻面窓セルは5面ともこの方式で統一していた。
3705からは側面窓セル支持に絡まない貫通扉窓セルを完全に固定するよう改めた。
貫通扉窓セル上下の糊代を車体に溶着させ今後の不意な脱落を防ぐ手段とした。




3705現行仕様前期リニューアル工事施工車(3708F-2:グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ換装,側面窓一部固定化再現施工)。

この施工は追って3708,3707にも行った。
貫通扉が無い3701は施工対象外となる。
ここまで3707,3705のグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ換装は破損させずに進められている。
予備の無いPT-71C形パンタグラフだけに3702も続けたい。
入目上1台は3708F-2で使用しないため破損復旧品を搭載する車両に充当できる。
この時点で日付を跨ぐのは確実だった。
しかし3705の竣工で打ち切りとはせず感覚を維持した状態を保ち3702のパンタグラフ換装に着手した。


入工中の3702。

3702は妻面窓セルの固定が強力な車両だった。
上部を軽く押す程度では全く取り外せる気配がしない。
止むを得ずニードルで妻面窓セルと車体の間を罫書いた後に全体を押し込んでいる。
撤去した妻面窓セルの周囲には銀色塗料が付着していた。
この溶着度合いでも妻面窓セルの撤去が可能と判明したのは安心材料にもなっている。
この後貫通扉窓セルを先に溶着し妻面窓セル固定作業と分離した。


無事取り外せた側面窓セル。

妻面窓セルは北総開発7300形M1車等の部品取車で代替出来る。
一時は破砕も考えたが無事側面窓セル撤去まで到達した。
3705までの側面窓一部固定化再現は3767を参照しながら行った。
リニューアル工事施工車の固定窓は車体中央から各々車端寄に位置している。
そこで塗り潰しは車体中央を始点に上野寄と成田寄へ別方向に向かうよう改めた。
念のため3767を常駐させてはいた。
しかし殆ど目する機会の無いまま作業を終えている。


固定窓が再現された3702。

方向別での側面窓一部固定化は施工車単独入場への切替に繋がると思われる。
作業環境都合により極力単独入場で作業を進めたい。
3702での試行は3706,3704,3703(3708F-2)のリニューアル工事施工車化を容易にする可能性があるだろう。
いよいよ最終工程のグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ換装へ取り掛かる。
3705への施工で屋根板パンタグラフ取付孔の拡大代が大凡掴めた。
よって現物合わせを行わずに竹串で取付孔を拡大している。


僅かに径が太くなったパンタグラフ取付孔(上野寄)。

拡大代は多くなく取付孔周囲の捲れは生じない。
3768F並の細さであればドリルを起用していただろう。
ここは3702を強行入場させた一因にもなった。
3両目の施工もあり上野寄,成田寄ともグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフは殆ど抵抗無く収まった。
同時に1台の予備品確保が確定し破損復旧品劣化時の即応が可能になっている。


パンタグラフの違いで印象が大幅に異なる3722,3702 (3728F,3702F-2)。

3728F後期仕様(1次車:3728F)は今後もリニューアル工事未施工編成で存置する予定である。
従ってPT-4804形パンタグラフも換装しない。
3722(3728F)と3702で俯瞰の雰囲気は差別化が図られ側面見附以外でも重複が避けられている。
一方3768Fとの共通項を持つようになった。
しかし窓セル類の差異が大きく編成見附を変えており同一仕様には見えないと思う。




3702現行仕様前期リニューアル工事施工車(3708F-2:グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ換装,側面窓一部固定化再現施工)。

3702の竣工で3700形M1車系の現行仕様化を終えた。
当初グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフへの換装は厄介だと思われた。
しかし思いの外順調に進められ予備品まで生じている。
3768Fでの苦戦はそれなりに役立ったと言えるかもしれない。


3702+3722 (3708F-2+3728F:リニューアル工事施工車+リニューアル工事未施工車)。

流れで施工したグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフの取付脚黒色化は側面見附でも一応の効果を得られる。
PT-4804形パンタグラフよりパンタグラフ台枠が高く角度次第ではその存在を打ち消す。
但し原則的に影に入りやすい箇所であり装着時の加工を相殺するまでには至らない。
俯瞰の際に目に留まる車体中央寄取付脚への単独施工でも十分だと思える。
ただ3768Fを皮切りに3428F,3708F-2まで採用してしまったため標準項目から外れる事は無いと思う。

日付を跨ぎながらも3両同時竣工を迎え今後の展開は楽になった。
3708F-2の再出場がようやく見えてきた。
最後の関門は動力ユニット更新の並行が決定している3706である。
3704,3703との同時入場は難しい。
再び時計次第で入場順が決まるだろう。

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