試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3704,3703[3708F-2] 1次車 現行仕様 前期リニューアル工事施工車 (側面窓一部固定化再現施工)

2018-02-21 21:21:21 | 京成線:3700形
完遂。

グリーンマックス製京成3700形3708F現行仕様(1次車:3708F-2)の出場まであと2両を残していた。
未入場車は3704,3703後期仕様(3708F-2)である。
同時竣工を目指したかったが時間都合により2日を要しての作業になっている。


京成3700形3704 1次車 後期仕様(3708F-2)。

3704,3703は3708F-2(元登場時仕様)の後期仕様化第二陣だった。
まだジオマトリックス製[K'SEI]CIマークインレタ転写前に戸袋吹寄部へ消しゴム式下処理を採用していた頃である。
消しゴム式下処理は3707,3705,3702元登場時仕様(3708F-2)の入場から廃止した。
途中から編成内で措置が異なる展開となったが現在のところ外観差は生じていない。
工程廃止がどの様な影響を及ぼすか判らない。
廃止前後で[K'SEI]CIマークインレタの安定度を定期的に確認する予定である。
現行仕様化は側面窓セルに色挿しを行うため分解する。
窓セル撤去後はインレタ保護を目的に車体が作業エリアから外れる位置に置くようにした。


入工中の3704。

入場順は後期仕様化時と同じく3704から3703に移る。
作業開始が大幅に遅れ当初から3704のみの施工に留めている。
工程は固定窓化部の窓サッシをマッキーで塗り潰すだけである。
終点が見えている時点で急いても得はしない。
よってより集中出来る作業環境を優先した。
その意味では3702(3708F-2)を強行入場させた判断が今になって奏功したと思われる。
入場車を3704に絞った事も正解だった。
3704の妻面窓セルは強固に溶着されており3702を上回った。
撤去には大幅な時間を要し時間を押す要因になっている。


車体断面に接着剤痕が残る妻面窓(成田寄)。

ニードルを持ち出し撤去に持ち込んだ3702よりも接着剤量が多かった模様である。
妻面窓セルは上野寄,成田寄とも全周に渡り車体と密着していた。
押し出そうにも全く動かないため手を焼いた。
破砕を覚悟しクロスで細消しゴムを包み全面を押し込んでいる。
どうにか妻面窓セルが取り外せた。
破損には至らなかったものの妻面窓部車体断面には接着剤痕が確認できる。
車体断面には波打ちが残ってしまいこれほど強力に固定されているとは思いもしなかった。
波打ちは再取付時の支障になる可能性が高くクラフトナイフの背で除去している。
この際車体断面の塗装を痛めたが妻面窓セルで隠されると考え補修は行っていない。


先に成田寄の固定窓を再現した側面窓セル(山側)。

側面窓セルの窓サッシ黒色化は車体中央から上野寄と成田寄を方向別に進める。
失敗の少ない進め方で3768F現行仕様(3次車:3768F)組成車を同時入場させる必要は無くなった。
山側への固定窓再現を終え海側へ着手した頃からマッキーのインクが出難くなってきた。
各種用途で用いてきたマッキーは再び交換時期を迎えたらしい。
それでも3704の1両分までは役目を果たしてくれた。
固定窓再現は簡易的なもので窓サッシ印刷さえ覆ってくれれば十分である。




3704現行仕様前期リニューアル工事施工車(側面窓一部固定化再現施工)。


3705現行仕様前期リニューアル工事施工車(3708F-2)。

インクの出が悪かったマッキーだがユニットを組む3705(3708F-2)とは殆ど差が無い。
決して被膜は強くなく銀色塗料との相性も宜しくない。
古マッキーは最後の力を発揮してくれたと言えよう。
3703からは新しいマッキーを卸す事になる。
この日は3704の竣工で作業を終えた。
それと同時に卸したてのマッキーを使用する際の注意事項も吹き飛んでいる。
翌日に入場した3703(3708F-2)では新マッキーが失策を招く原因になった。


3703後期仕様(1次車:3708F-2)。

日を改め3708F-2の最終入場車となる3703を迎えた。
側面窓セルへの小細工以外に項目は存在しない。
3704では妻面窓セルの撤去に難航した。
同じ溶着度合いも頭に入れていたが傾斜を経た後に取り外す理想的な経過となった。


入工中の3703。

側面窓セルの窓サッシ印刷黒色化もいよいよ最後となる。
慎重に進めようとマッキーを手に取った。
しかしマッキーの交換が抜け落ちておりいきなり側面窓にインクを付着させる失策をしてしまった。
使い続けたマッキーとは違い新品はペン先が熟れていない。
窓サッシモールドへペン先を当てる感覚が変わり的を外した。


インクを除去した側面窓(山側)。

即消しゴムでインクを除去し黒ずみは抑えられた。
その代わり側面窓には曇った様な擦過痕を生じさせている。
取り敢えず山側,海側の固定窓再現を完了させ失敗箇所の確認を真っ先に行った。
どうにか誤魔化せる域に入っていたため擦過痕の残る側面窓セルをそのまま流用した。


車体に組み込むと殆ど判らない側面窓セルの擦過痕(山側)。

インクを付着させた箇所は連続窓の内側上部で黒色の窓枠に近く助けられた。
側面窓部は裏面が凹形成形になっている。
インク除去箇所はこの成形段差に被り擦過痕を目立たなくした。
結果として黒色窓枠にも紛れ上手く隠蔽出来ている。
3703では幸運が重なっただけである。
しばらくはペン先の裁き方に注意したい。




3703現行仕様前期リニューアル工事施工車(3708F-2:側面窓一部固定化再現施工)。


3706現行仕様前期リニューアル工事施工車(3708F-2:動力ユニット更新車)。


3756中期仕様(3758F:動力ユニット更新車)。

3703の竣工後に3706(3708F-2:動力ユニット更新車)と床下機器最低地上高を比較した。
動力ユニット更新車は一部を除き床下機器部品取付部天面にt0.5mmのプラ板を追設している。
3700形T車の[37X3]の見附に揃える名目だが完全一致は至難の業で必ず高低差が生じていた。
ところが3706と3703では近似の最低地上高に至っている。
直近で動力ユニット更新を行った3756中期仕様(3次車:3758F)とは明らかに異なる見附になった。
TR-180床板装着車の差異は考え難い。
コアレスモーター搭載動力ユニットのLOT都合かもしれない。

2日を掛け3704,3703の現行仕様化が完了した。
3708F-2は全車現行仕様に改まり再出場となる。
小さな失策こそあったものの全てを台無しにする様な失敗は無かったと思う。
[K'SEI]CIマークが不完全な車両は散見される。
但し全体の雰囲気は悪くなく休車開けからの活躍に期待したい。

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