試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3767,3762[3768F] 3次車 現行仕様 後期リニューアル工事施工車 (PT-71C形パンタグラフ換装施工)

2017-12-07 22:46:16 | 京成線:3700形
断腸。

グリーンマックス製京成3700形3768F後期仕様リニューアル工事施工車(3768F)の現行仕様化が正式決定した。
3765での試験搭載を経た結果を踏まえ3767,3762(3768F)もグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフへ換装する。
パンタグラフ換装は屋根板を撤去した方が作業を進めやすく初めから分解している。


京成3700形3767 3次車 後期仕様 後期リニューアル工事施工車(3768F)。

入場対象車は3700形M1車しか残っていなかった。
3767,3762はパンタグラフ2台搭載車で3765より時間を要するのは致し方ない。
嵌合精度からグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフの取付は慎重さが要求される。
とにかくパンタグラフ換装を無事終了させる事を最優先にした。
先発は上野寄M1車の3767から開始した。
事前にPT-71C形パンタグラフの取付脚はマッキーで黒色化し3765に倣っている。


入工中の3767。

車体を分解し屋根板を取り外した。
標準搭載のPT-4804形パンタグラフは屋根板裏面から押し出し丁寧に撤去した。
PT-4804形パンタグラフは避雷器取付済であり3708F元登場時仕様(3708F-2)へ転用する方向である。
よって3765の仕様を引き継ぎグリーンマックス製PT71C形パンタグラフへの避雷器移設は行わない。
将来補修品の避雷器が入手出来れば追設を検討したい。


現物合わせで拡大したパンタグラフ取付孔(上野寄)。

3768FのM1車系は回着整備時からPT-4804形パンタグラフの嵌合が固かった。
パンタグラフ台枠の形状に助けられ製品原形のまま再搭載に結び着けられた。
しかしグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフにはこの方法が全く通用しない。
3765では定位置まで無理矢理押し込み装着した。
作業効率の悪さと破損の危険を抱えるため止むを得ずパンタグラフ取付孔を拡大する。
下枠交差形パンタグラフとシングルアーム式パンタグラフでは根本的に構造が異なる。
グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフはオールプラスチック製で大きな負荷は与えられない。
そのせいかPT-4804形パンタグラフより取付がし難かった。
取付孔を拡大すれば多少は楽になるはずである。
しかし取付脚の径が中途半端で適するドリル刃を持ち合わせていなかった。
妙案が浮かばずΦ1.1mmのドリル刃を傾け屋根板断面に側面が接するように拡大している。


グリーンマックス製PT-7131形パンタグラフへ換装した屋根板。

この作業はパンタグラフ取付脚を宛てがい確認を進めた。
何度もドリルとパンタグラフを持ち替えその都度嵌合するかを繰り返している。
実寸は不明だがΦ1.3mm程度には達したと思う。
工具不足で要領の悪さが目立ったがどうにかPT-71C形パンタグラフを受け付ける径を確保した。
それでも装着には時間を要しておりΦ1.4mm程度が合っているかもしれない。
グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフにはパンタグラフ台座の一部が再現されている。
そのためPT-4804形パンタグラフに比べ屋根板取付孔嵌合の深さは浅くなった。


2コ1式で復旧させた上野寄PT-71C形パンタグラフ。

上野寄の装着時にはPT-71C形パンタグラフを大破させてしまった。
ホーンは嵌合爪受が破損し釣合棒もパンタグラフ台枠取付部を失う程だった。
3700形8両編成に搭載されるパンタグラフは5台である。
予備品になるはずだった1台は上野寄パンタグラフの復旧に起用されている。
しかしこのパンタグラフも破損させた。
やはり取付孔拡大代が不足していたらしい。
予備品すら失ってしまったため大破品と破損品を組み合わせるしかなくなった。
不幸中の幸いで各々の破損個所が異なっていた。
パンタグラフ台枠と上下枠は大破品から,ホーンと釣合棒は破損品から持ち出している。
組立には苦戦したが取り敢えず製品同等の復旧品が出来上がった。




3767現行仕様(グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ換装)。

PT-7131形パンタグラフ換装車化された3767現行仕様が竣工した。
しかし上野寄パンタグラフは将来的な不安を抱えたままとなる。
今後の取扱いには十分な注意が必要になった。
未だ慣れないシングルアーム式パンタグラフだが復旧に漕ぎ着けた事だけは収穫と言えよう。
ただ装着だけで破損させる現状は大いに問題がある。
どうにか対応していかなければならない。




3768+3767 (PT-7131形パンタグラフ換装車化)。


3765+3764 (PT-7131形パンタグラフ換装車化)。

PT-71C形パンタグラフ復旧品の外観はその経緯を感じさせない。
上昇姿勢も保てており当分は耐えられると思う。
しかし元々着脱しない箇所を全て外したため強度は若干下がったと思われる。
予備品の無い状態は危険であり至急確保したい。


3762後期仕様後期リニューアル工事施工車(3768F)。

予備品を復旧に宛ててしまい3762のパンタグラフ換装は失敗が許されなくなった。
3767より更に慎重度を増して作業を開始した。
基本的には3767と同一の工程である。
唯一パンタグラフ取付孔拡大代だけを変更しPT-71C形パンタグラフを受け入れやすくした。
しかしΦ1.1mmのドリル刃では限界がある。
多少挿入がスムーズになっただけで大幅な改善には至っていない。
それを証明するかのように上野寄パンタグラフの取付時にはパンタグラフ台枠成形を歪ませている。
ただ軟質プラスチック製のため折損寸前で留まってくれた。
ニードルで変形部を修復し流し込み接着剤で補強を行った上で復旧させている。
工具を充実させた上でパンタグラフ換装に取り掛かるべきだった。




3762現行仕様(グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ換装)。

危ない目に遭いながらも3762現行仕様が竣工した。
奇しくも上野寄パンタグラフが修復品になっている。
まだ組み換えを要する失策には至らなかった。
3767ほど酷くはないもののモールドを変形させた事実は変わらず要注意車両には変わらない。




3762+3761 (PT-7131形パンタグラフ換装車化)。

成田寄パンタグラフは無瑕で取り付けられたと思っていた。
ところが多少負荷を掛け過ぎた模様で歩み板に歪みが生じている。
何度か修正を試みたが直せないままで終わった。
結局グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ換装試行車の3765が一番まともな仕上がりになってしまった。
徐々に体裁が悪くなった経過は反省点と言えよう。

工程進行は芳しくなく予備品を失った痛手も大きい。
それでも3768FのM1車系は全てグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフへ置き換えられた。
所有する3700形では初のPT-7131形パンタグラフ換装編成が出場を迎える。

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