試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3724,3723[3728F-2] 1次車 後期仕様 輪心成形差異解消:車輪交換・組換,TNカプラーSP化 ※再生産品

2018-04-29 21:13:43 | 京成線:3700形
優先。

グリーンマックス製京成3700形3728F後期仕様(1次車:3728F-2)の第二次整備は順調なスタートを切れた。
同日中に3727,3725,3722(3728F-2)の3両が竣工を迎え多少時間の余裕が生まれている。
第二次整備2日目は3724,3723の3700形M2車と3700形T車(非動力車)が入場となった。


京成3700形3724 1次車 後期仕様(3728F-2)。

3724,3723は共にパンタグラフ非搭載の非動力車である。
従来であれば第二次整備に労さない車両だった。
3700形T車(動力車)は3708F登場時仕様(1次車:3708F-1)以降からFS-547(047)動力台車の見附を変更している。
これは動力ユニット更新車との外観差を埋める名目で開始された。
台車枠を浮き立たせるため動力台車枠取付台座と集電板外側の黒色化が必須項目となる。
一方3700形M2c車は行先表示類整備が欠かせない。
更に3728F後期仕様(1次車:3728F-1)以降の入場編成からは前面車体断面黒色化も採用している。
何れも塗り潰し時に於ける細心の注意が必要で時間を見ながら3724,3723を入場させるつもりだった。


入工中の3724。

ところが3725でFS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化中に車輪成形の差異が目に止まった。
編成単位で輪心形状がばらつく事態は避けたい。
予め3724と3723のFS-547(047)非動力台車を確認すると見事なまでに揃っていなかった。
両車間での統一は難しいとも判明し意図的に先発させた。
3768F現行仕様(3次車:3768F)では3763,3762の成田寄海側に従来形状輪心車輪を纏めていた。
4両の車輪を入れ換えれば最低限の目標に辿り着ける。
先ず3724を3763と同時入場させ車輪交換から作業を開始した。


組合せ変更中の車輪 (従来形状,新形状,新形状)。

3724のFS-547非動力台車は4軸のうち3軸が両側とも新形状輪心車輪を有していた。
2軸は3763との相互交換で対処出来る。
残る1軸は海側,山側共従来形状輪心で組み換えが必要になった。
先に3763を新形状輪心車輪で統一する。
3724の成田寄FS-547非動力台車は山側に従来形状輪心車輪を配置し3727,3725,3722に揃えた。
上野寄FS-547非動力台車は新形状輪心車輪と従来形状輪心車輪を相互に嵌め替える。
これにより3724の輪心成形差異を解消した。


カプラーポケット台座を一部存置へ戻したFS-547非動力台車(上野寄)。

3727,3725,3722ではTNカプラーSP対応化に際しFS-547非動力台車のカプラーポケットを全て撤去した。
これは裏目に出てしまい台車装着時にブレーキシリンダー位置を確認する手間を招いている。
外観からは全く目立たない箇所であり3724以降より3768Fまでの切除方式に戻す。
カプラーポケット台座の一部が装着目安に復帰しブレーキシリンダーの確認は廃されている。
TR-180A床板はTNカプラーSPを取り付けるだけで済み特に加工は行っていない。


車輪交換を行った3763,3724 (3768F,3728F-2)。

3724の車輪交換は3763と上手く合致してくれた。
ばらばらに組み合わされていた3768Fの車輪を3763と3762へ集約した事も奏功したと言える。
3768Fの新形状輪心車輪化を優先事項にしたため車輪捜索の手間は掛からなかった。
双方とも理想的な結果に収斂している。




3724後期仕様(3728F-2:1次車 車輪成形差異解消)。

3724は先に竣工した3725とユニットを組む。
入場前は両車の輪心形状が揃っていなかった。
連結面の印象変化はTNカプラーSP化が全面に出る。
輪心形状統一は地味な改善点になった。
車体裾の陰になる箇所であり劇的な効果は得難い。
それでも手間を賭けただけの統一感演出には繋がったと思う。




3725+3724 (3728F-2:TNカプラーSP化,輪心形状統一)。

輪心形状のばらつきは3723でも見られた。
よって3762と共に入場させ車輪成形差異解消を図る。
3723は成田寄FS-547(047)非動力台車の2軸全てに新形状輪心車輪が用いられていた。
上野寄FS-547(047)非動力台車は2軸の向きが反転しているだけで車輪の組み換えは不要となっている。


入工中の3762,3723 (3768F,3728F-2)。

前途の通り3762の成田寄FS-547非動力台車は3728F-1とは逆に海側へ従来形状輪心車輪を配置していた。
車輪交換の際に反転させ3723へ取り付けている。
新形状輪心車輪で揃った3762の車輪交換完了と同時に3768Fが再出場している。
3723の上野寄FS-547(047)非動力台車も輪心形状を同一方向へ変更し3728F-2の仕様へ合わせた。
なおTNカプラーSP対応化は車輪交換前に行った。
車体関連は整備項目が無くTR-180A床板へのTNカプラーSP取付直後に竣工を迎えている。


山側と海側で輪心形状が異なる3724,3723 (山側,海側)。

3724を先発させたため3723の工程が楽に感じられた。
車輪の撤去は1軸毎に行い台車集電板の脱落を防止した。
恐らく全軸交換でも対応できたと思う。
しかしスナップ嵌合式非動力台車では車輪装着補助用ウレタンを用いていた時期があった。
台車集電板の脱落は出場を極端に遅くさせる危険性があり安全策を採っている。




3723後期仕様(3728F-2:1次車 車輪成形差異解消)。

3724に続き3723も第二次整備が完了した。
山側と海側で輪心形状が異なる竣工ではある。
但し3728F-2に於ける外観統一方式に倣っており違和感は無い。
両側を同時に見る機会は考え難く当面はこの車輪方向でも構わないと思う。


3724+3723 (3728F-2:TNカプラーSP化,輪心形状統一)。

車輪交換により3724+3723の連結部も3725+3724と差の無い仕上がりとなった。
3728F-2の輪心形状統一は未入場車で残る3728,3721に懸かる。
もう3768Fからの供出は不可能で他編成を探るしかない。
同時期にリリースされた3708F-1,3798F現行仕様(4次車:3798F)も同様の問題を抱えていると思われる。
輪心成形差異解消は最後まで気の抜けない作業になるだろう。




3763現行仕様(3768F:4次車 車輪成形差異解消)。




3762現行仕様(3768F:4次車 車輪成形差異解消)。

3724,3723の車輪交換施工で3768Fは全車新形状輪心車輪へ置き換えられた。
文字通り一石二鳥の車輪交換になっている。
一旦後期仕様で出場した3768Fは整備入場時に8両編成中6両を新形状輪心車輪で揃うよう組み換えを行った。
3728F-1の回着整備で優先的に新形状輪心車輪が充当されたのは外観統一が近かったためである。
その点では3768Fが軸になった入場だったかもしれない。

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