試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3768F 3次車 後期仕様 後期リニューアル工事施工編成 回着 (3768,3761 誘導無線アンテナ取付)

2017-11-18 22:08:53 | 京成線:3700形
UVカット。

グリーンマックス製京成3700形3768F後期仕様(3次車:3768F)が回着した。
仕様書と実車の推移を勘違いしリニューアル工事未施工編成時代かと思っていた。
ところが実際はリニューアル工事施工編成で薄緑色の窓セルが新鮮さを演出している。


京成3700形3768F 3次車 後期仕様。
3768F:[3768]-[3767]-[3766]-[3765]-[3764]-[3763]-[3762]-[3761]。
※後期リニューアル工事施工編成。

3700形のリニューアル工事は施工年次により細かな差異がある。
当初より一部側面窓の固定化が一貫して行われている。
側面窓セルは新規金型の模様で把手モールドが無い。
窓枠が黒色のため二連窓部は下降式で存置された箇所との違いが実感的に映る。
UVカットガラスの再現は心持ち緑が濃い気がする。
ここは人各々での解釈差に拠るものだろう。
その代わりリニューアル工事施工編成との差別化はより明確化されていると思う。


3766 3次車 後期仕様 リニューアル工事施工車(3768F:動力車)。

窓セル類は全面的にUVカットガラス仕様とされた。
そのため前面窓,妻面窓とも緑を帯びた印象が強くなる。
全透過部が薄緑色のため濃色に見える原因になっているのだろう。
側扉窓は通常ガラスだったはずだが成形都合のせいか同色になってしまった。
窓セルの色分けは部品細分化を伴う。
コストを考えると現状が限界設計だと思われる。
但しUVカットガラス再現そのものは大いに評価したい。
自前のUVカットガラス化は手間を要する。
メーカー仕様での採用は福音と言える。


3766+3765 (3768F:動力車+非動力中間車)。

動力ユニットは3700形T車の3766に搭載され従来仕様から引き継がれている。
コアレスモーター搭載動力ユニットの恩恵で旧製品に比べ3700形T車が動力車でも違和感は少ない。
リニューアル再生産品は動力車を3700形M車へ変更する絶好の機会だった思う。
敢えて3700形T車を動力車のままにしたのは6次車以降への完成品展開を考えているのかもしれない。
6両編成で3700形M車を動力車にすると動力位置偏位が激しくなる。
実際に3400形3408F登場時仕様(3408F-1)は暫定6両編成対応のため動力ユニットを3407へ移設し出場させた。
3407の動力ユニット更新により安定度は高まったものの偏位は極力避けた方が良い。
今回3768Fのリリースで5次車までの完成品は一定の種類が揃った。
グリーンマックス製品も点灯機構改善に注力しており6次車以降のリリースに期待したい。


入工中の3768。

3768Fの第一次整備は3708F登場時仕様(3708F-1)と同様とする。
先ずM2c車へ誘導無線アンテナを搭載しTNカプラーSP化は個別の第二次整備へ廻した。
誘導無線アンテナは手持ちの予備品を取り付ける。
製品付属品より明灰色で現行LOTではないらしい。
3150形LOTに相当するのだろう。
3708F-1に3150形LOTを起用しており3768Fも続いている。
初期LOTの誘導無線アンテナは骨折し易かった。
その後2次に渡り改良が加えられたのは間違いない。
ただ何れのLOTも成形色が統一されておらずどれを優先使用するか悩むところである。


3150形LOTを起用した誘導無線アンテナ(3768)。

屋根板の取付孔は現行LOT誘導無線アンテナに合わせた径だと考えられた。
モハ3174現行色前期仕様(3174F-2)では取付孔拡幅に失敗した。
3768では無理な加工は行わず取付が難しいと判った時点で製品付属品に切り替えるつもりだった。
しかし3150形LOTでもやや固めの手応えながら定位置まで押し込めている。
アンテナ枠は歪まず安定度も高いため流し込み接着剤による溶着は行っていない。


誘導無線アンテナを取り付けた3768。

回着した3768は車体前面窓枠の黒色処理に甘さが見られた。
第二次整備で補修する方向ではある。
薄緑色セル採用で前面窓セル部との境が独特の色合いになった。
修正に失敗すると誤魔化しが難しく場合によっては見送りするかもしれない。
行先表示類は[A07 特急 成田空港]が印刷済である。
何れも過去にリリースされた編成より発色が向上した。
特に[A07]は継続使用しても視認性に影響しない見栄えに達している。
黒色成形品へのカラー印刷技術は確実に高まっていると見える。




3768後期仕様リニューアル工事施工車(3768F:誘導無線アンテナ取付)。


3798現行仕様(3798F:再生産品)。

車体と床板はリニューアル再生産品と何ら変わりはない。
TR-180A床板とスナップ嵌合式FS-547非動力台車で転がり抵抗の低減化が図られている。
側面窓セルへのUVカットガラス仕様採用が3768Fに於ける最大の魅力と言っても良い。
3798現行仕様(3798F)はリニューアル再生産品で同等の機構を持つが3768とは明らかに雰囲気が変わっている。
小変更での3768F製品化は上手い手法だったと思う。


車体裾とスカートの空間が目立つ3761。

3761にも誘導無線アンテナの取付を行った。
嵌合精度は3768同様で溶着も見送っている。
気になる箇所は旧製品以来のスカート位置である。
TR-180A床板への刷新後も継続して現れる車体裾との空間にどうしても目が行ってしまう。
既存編成に倣いスカート付TNカプラーSP化で解消させたい。




3761後期仕様リニューアル工事施工車(3768F:誘導無線アンテナ取付)。

3768,3761への誘導無線アンテナ取付を終え3768Fの第一次整備が完了した。
第二次整備はM1車系,M2車系及び3763,M2c車,3766(動力車)の4種に区分できる。
TNカプラーSP化はグリーンマックス製品共通項目である。
TR-180A床板では特殊な取付を要さない。
コアレスモーター搭載動力ユニットもTNカプラーSP化を重ね安定期に入っている。
よって各々車体関連の整備が進捗の鍵を握るだろう。




3768F (第一次整備完了)。

なお3768Fは2017年11月の全般検査でパンタグラフがPT-4804形からPT-7131形へ換装された。
グリーンマックス製PT-4804形パンタグラフへの避雷器取付は苦戦項目だった。
シングルアーム式パンタグラフへ交換すればこれを回避できる上に現行仕様化も視野に入ってくる。
幸いグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフの転用が可能な仕様であり検討事案としたい。

当初3768Fをリニューアル工事未施工編成でのリリースと捉えていた関係で行先表示類の再設定も必要になった。
原案は3798Fと車両番号の差しか無いと考え[快速]同士の離合とする予定だった。
条件が変わったため[快速]は取り止め[特急]または[快速特急]への充当に変更する。
連動して運行番号,行先表示も再考に迫られた。
第二次整備は整備項目にプロトタイプ再設定が加わり慌ただしい進行になるだろう。
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