試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ100-35[ツヌ104F] 床板改修 (ウエイト事前防錆対策,2エンド側導電板角度修正,行先表示変更施工) ※'旧製品

2020-02-09 23:48:59 | 国鉄/JR101系
兼用。

目下KATO製101系運転台付中間組込車では積極的に再生産品LOT床板への更新を推進している。
旧製品LOT運転台付車用床板は再生産品LOT品よりもライトスイッチ部品の安定性に欠ける傾向が強く出ていた。
ライト基板前照灯用端子部を薄型化する対策も万全とは言えず先頭車両との床板交換が根本解決への近道だと考えた。


国鉄101系クハ100-35(ツヌ104F)。
※旧製品。

先に改修入場したツヌ116F(T'c91:旧製品)でも運転台付中間組込車の床板更新が同時施工されている。
ツヌ116Fは3+4-3編成でありクハ101-49,クハ100-60,クハ100-91(旧製品)が床板更新対象車に挙がった。
だが先頭に立つクハ101形,クハ100形の在籍数は総勢14両と少数派で大半が旧製品LOT床板振替施工済であった。
その結果再生産品LOT運転台付車用床板捻出編成にはツヌ103F(Tc48),ツヌ107F(Tc83),ツヌ123F(Tc78)が引き当てられる。
これにより再生産品LOTクハ101形,クハ100形床板の遣り繰りは厳しい状況に追い込まれてしまった。


入工中のクハ100-35。

ツヌ104F(Mc159:旧製品+弁天橋区仕様)にも運転台付中間組込車が3両存在する。
そのうち2両は旧製品LOT床板装着車で生憎クハ101-75,クハ100-35(ツヌ104F:旧製品)が該当車両だった。
またもや再生産品LOTクハ101形,クハ100形用床板が所要となってしまい対応に苦慮している。
クハ101-75,クハ100-35(ツヌ104F)には旧製品LOT床板ライトスイッチ部品移動対策が施されていない。
それでも不意に[ON]位置へ入る場面は出場後一度も発生しておらず検討の結果棚上げが決定した。


やはり接着されていたウエイト。

クハ101-75,クハ100-35(ツヌ104F)用種車にはクハ101-75,クハ100-78(ツヌ118F:Mc155)が充当された。
両車ともライトスイッチ部品移動対策施工時に床板分解を経ておりウエイト腐食は進行していないと予想した。
その代わり竣工はウエイト固定化が行われていた時期と被る2019年3月,2019年4月だった。
錆取り作業の有無に関わらずウエイト着脱を要するため台枠は慎重な取り扱いが求められる。
先ずクハ100-35(ツヌ104F)を入場させたが案の定ウエイトは固定済で剥離から作業に入った。


角度修正を施した導電板(2エンド側)。

接着剤塗布量を絞った記憶が残るもののウエイトは強力に貼り付いていた。
1エンド側,2エンド側双方からプラスチックドライバーを差し込んでも全く剥がれる気配が感じられない。
仕方無く台枠から全部品を撤去し折損に至らない範囲で大きくしならせながらウエイト剥離へと漕ぎ着けた。
予想通りウエイト腐食は一切伺えずマッキーでの事前防錆対策を施したのみに留まっている。
撤去した部品を再装着しようとしたところ導電板の運転台側跳ね上がり角度が異様に低く思えた。


[OFF]位置で止まるライトスイッチ部品。

運転台付中間組込車での床板更新施工と引き換えに先頭車両は旧製品LOT床板装着車が急増した。
何故か改修入場時に導電板を変形させる事例が多発し予備品の確保が新たな課題となっていた。
再生産品LOT導電板と旧製品LOT導電板には互換性が無くAssyパーツでの補充も難しい。
そこでクハ100-35(ツヌ104F)用導電板を予備品兼用とするため角度修正に取り掛かった。
当初の跳ね上がり角度はライト基板嵩程度だったがM字形成形部に手を加え製品仕様同等まで戻している。


木工用ボンド塗布量が少ないLP411前照灯。

床板組み立て後に最も心配された箇所はライトスイッチ機構が正しく機能するかであった。
大きな負荷が加えられた台枠は若干逆へ字形に変形してしまったため修正を行っている。
台枠とライトスイッチ部品の位置関係には狂いが生じているはずで何度も動作試験を繰り返した。
[OFF]位置に入りきらない症状が現れると思われたが意外にも不具合は全く発生しなかった。
どうやらライトスイッチ部品は台枠よりもライト基板前照灯用端子部がその摺動に影響を与えていると思う。




クハ100-35 [13C 武蔵五日市]:行先方向幕部品交換施工。
※旧製品。


クハ100-35 [13C 新宿]:ツヌ101F(塗装変更済LP411前照灯装着車)。
※旧製品。

クハ100-35(ツヌ104F)には嵌合爪が部分的に削り取られた塗装変更済LP411前照灯が充当された。
細工箇所が悪く車体との単独嵌合は不可能な状態だったため木工用ボンドで補う固定方式とした。
何故か製品仕様に準ずる挿入への拘りがあったらしく木工用ボンド塗布量は多くなかった。
現在でも保管品の黄色5号LP411前照灯は数が増えないまま推移しており心許ない接着方法に不安を抱いた。
ところが木工用ボンドで固定したLP411前照灯は微動だにせず脱落する事態には至らないと思われる。


クハ100-35 点灯試験[13C 武蔵五日市]:床板分解,導電板整形施工。
※旧製品:1stLOTライト基板予備車。


クハ100-35 点灯比較[13C 新宿]:ツヌ101F(再生産品LOT床板更新車)。
※旧製品:1stLOTライト基板予備車。

行先方向幕部品は再生産品LOT[千葉]幕へ交換済だったが湯口跡の処理が甘かった。
余りに体裁が悪く修正へと乗り出したが誤って[千 CHIBA]表示まで切除してしまい再交換となった。
ツヌ118F(Mc155)の増備と共に増加し続ける[千葉]幕は候補漏れとなり行先変更が決定する。
折しもクハ100-60を[武蔵五日市]幕から印刷消去済[]幕へと改めたばかりだった。
[武蔵五日市]幕は他運転台付中間組込車でも採用例が無かったためクハ100-35(ツヌ104F)で復活させた。




クハ100-35(2エンド側導電板整形施工)。
※旧製品:床板改修。

点灯試験結果は静態時,動態時とも問題無く先頭車両に相当する安定性を示してくれた。
組み立て後初となるライトスイッチ部品切替も[OFF]位置で停止し当面は製品原形のままで凌げると思う。
仮に動作が渋くなった場合には旧製品LOT床板ライトスイッチ部品移動対策を施す予定である。
台枠及び導電板整形による車体傾斜や不等沈下は発症せず無事クハ100-35(ツヌ104F:旧製品)が竣工した。
今回見送られた床板更新は以後入場させる旧製品LOT床板装着車のライトスイッチ動作状況を見て判断する。
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