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渓流 ひやおろし 大吟醸

2020年08月31日 00時00分54秒 | 日本酒

信州須坂市の遠藤酒造場が醸す「渓流」

美山錦を使った大吟醸だが、コロナ禍で販売不振もあるのだろう、ひやおろしとして売られている。

酒蔵などを取材しているミニコミの記事によれば、例年行っている蔵開きで振舞う酒が、今年は行き場がなくなって困っているらしい。

で、ならば夏を越してひやおろしに耐えうるものを、と言うことで大吟醸を選んで、この度限定発売、の経緯らしい。

軽く冷やして飲んでみた。


口当たりはまず甘い。が、嫌なベタ付く甘さではない。

大吟醸にしては重い。雑な重さではないが、熟成で生まれた重みかどうかはわからない。

アルコールのやや尖った味がチラっと見え隠れする。

積極的に人に飲むのを勧めたくなる程ではなかった。

が、この遠藤酒造場、調べればわかるが

メンバーが若い。杜氏も若いお兄ちゃんだ。大半は20代だろうか。

この酒、若者の部屋みたいな味、要するに落ち着きが無く暑苦しく強引だ。


しかし、こういう若者達がやっているのだ。未熟でも無茶でもいいじゃないか。

彗(シャア)を出しているのはこの蔵で、これも若いメンバーならではだ。

苦しい中頑張って造って、知恵を絞って販売しているんだ。

一度は買うだけ買って、正直に美味かった不味かったと言ってあげよう。

何年かして次に飲んで美味しくなってたら、その時にファンになるだろう。

今はまだまだだ。励めよ。
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