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2. 2017 KH2遠征に関して(機材)

2017年11月02日 20時37分59秒 | 海外運用


 今回は前回と機材をかなり変更となった。

 リグはFT-450(100W)を売却したので、新たに国内移動局用に購入したFT-991AM(50W)を使った。
リニアアンプがKPA500なので、30~40Wで押せば済むのと、国内移動免許用の二つの理由で50W機と
した。K3とIC7300なども当然比較検討の対象だったのとFT-991は結構不具合が目立つという評判が
気になったが八重洲派(と言う程熱烈ではないが実際開局以来ほぼ八重洲ばかりだ)なので決めた。
重量は4.3kgとFT-450とほぼ変わらず、サイズもほぼ同じなのはハンドキャリーには助かる。

 今回コンテストで長時間連続して使ってみていろいろ特徴は判った。

1)静音性は良い
 受信音は静かだと思う。リグ自体のノイズは殆ど感じず、ノイジーな受信環境下でも聞き易かった。
また30Wで押したせいかファンが回ることはほとんど無く、回ってもその音はほぼ気にならなかった。
FTdx-5000と比較して輪郭はぼやけた音だが柔らかく聞きやすく疲れにくい。

2)操作性は悪い
 コンパクトリグだから致し方ないが、ボタン配置と形状が非常に使い勝手が悪い。コンテストで
ランニングする場合、送信系の機能を途中で触ることはほぼ無い一方、受信系は頻繁に触るが全てが
液晶画面の切替で操作する為、ちょっとDNRレベルを触ったりWIDTHを触ったりするのにいちいち切替え
るのは極めて面倒だ。おまけに小さいので隣のボタンを触ってしまったり、反応が鈍かったりする。
RF GAINが専用ダイアルとしてあるが、混信除去系を独立したダイヤルにした方が実戦的だ。
 自分はSSBでランニングする際はRITを入れてUSBだと若干下を聞いているのだが、送信周波数を
変えない為にLOCKを入れる。またS&Pする際はFAST入れてざっと探したりするのだが、このメインダイアル
の上に配置された二つのボタンが極めて使いにくい。ラバー素材なのだがふにゃっとした押下感が嫌で
カチっと反力のある上から押えるタイプのスイッチにして欲しい。

3)GMT時計
 液晶画面の右上にGMTクロックが表示され、海外コンテストには嬉しいのだが、液晶画面が窪んだ形
状で付いている為、現実使用する際に影になって屈んで覗かないと見えない。標準的な机の上に置いて
実戦使用を考慮されていない。まあ頻繁に見るものでもないので致命的ではないが少し悲しい仕様だ。

4)送信出力
 各局の寸評で、連続動作中に突然出力が低下した、というレポートを複数見たので不安であったが
今回の運用では現象は無かった。991Aで何か対策されたのかは不明。

5)ALC
 背面にALC出力出ているが、ボイスメモリー操作用のFH-2とジャック兼用なのはNGだ。リニア使って
コンテストするなら当然両方使うので兼用はあり得ない。今回はALC接続無しで行った。FH-2を使わず
PCからのオーディオ入力にすれば問題ではないはずだが、今回は手持ちのFH-2を使用した。

6)リニア接続用コネクタ
 FT-450からコネクタ形状を変更されてしまったので、同じリニア接続するのに新たにケーブルを
調達することになってしまった。同じにしておいて欲しかった。

まあコンテスト用に設計されているわけでは無いのでしょうがないのだろうが、もう少し工夫は欲しい。

 周辺機器は、ほぼ従来通りだ。リグ電源はMFJ-4125、同軸ケーブルは3.5QEFVを40m、アナライザに
AA-30、これは本当に便利で一番重宝している。欲を言えばもう一回りサイズが小さくなると嬉しい。
アンテナ設置にTV衛星アンテナ用のベランダ基台、ログソフトは直前まですったもんだしたが、結局時間
切れでzlogを使った。古いソフトだが使い慣れているので操作感がいいのが一番だがリグとの接続が
できず周波数切替は手動となった。

 リニアアンプは前回からそのままでKPA-500。今回も問題なく活躍した。
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