昨年のV6では、リグにFT-450を使い、リニアアンプにはAmeritronのALS-500M、
アンテナにHF6V(Butternut 80-10m バーチカル)の構成でした。電源はリグ用に
MFJのMFJ-4125、リニア用にSPS-75を用意しました。
リニアを用いますのでリグのATは不要なのですが、最悪リニアが逝った場合でも
単体でベアフット運用し易いので、あればあったで邪魔にはなりません。
ALS-500Mは軽量かつノーチューンで非常に扱い易いリニアでしたが、元々最初は
ALS-600SXが欲しかったところデリバリが間に合わなかった事件がありましたので
行く直前に在庫のあったALS-500Mを緊急調達したのでした。昨年、V6運用から帰国
して、ALS-500M+SPS-75をハム交換室に出したところ、一瞬で購入希望者が申し出
いただいたので売却し、それを元手に改めてALS-600SXをのんびりと調達しました。
その代わり重量とサイズは増加します。
ALS-500M(3.4kg)+SPS-75(3.5kg)=6.9kg 500W
ALS-600SX(5.6kg)+SPS-600(4.5kg)=10.1kg 600W
となりサイズも目方も約4割増です。
フライトでシビアに重量制限を考慮しないとならない場所への遠征機材としては
もっと他の軽量リニアを選択すべきかと思いますが、お気楽観光地遠征としては
十分一人荷物で賄える範囲かと思います。値段が安いのでしょうがないですね。
600と500の外部仕様の違いとしては、ALCインタフェースの有無くらいです。
FT-450背面のリニア用コネクタにスタンバイとALCはピンが出てますので、それ
ぞれをリニアの背面(RCAプラグ)で接続します。あと500Mは緊急調達で10mオプ
ションを付けそびれたので、600SXでは10mも対応済み。
試しにダミーロードで何度か試してみましたが、意外と簡単にリニアのプロテクト
が働くことが多い印象です。リニアのALC LEDが殆ど点滅しない程度の負荷から
もう一声落として軽く掛けてやる位が丁度いいようです。しっかりピーク500Wは
出ているようです。無理して負荷かけると電源側のヒューズが簡単に飛ぶことも
判りました。
ちなみにSPS-600はスイッチング電源で、内部の配線を変更することで入力200Vも
容易に対応しています。送信中などの状態をMARK-Vで聴きましたが特に気になる
スイッチングノイズは感じなかった。
FT-450で一番不便なのが、CWキーとヘッドフォン端子が3.5のミニプラグなことで
普段シャックで使っている小物をそのまま使おうとすると、変換が必要になる点
でしょうか。おまけにフロントパネルに付いているため、操作にはたいへん邪魔
です。いっそのこと筐体の横なり背面からケーブルで出してくれた方が操作上は
便利かと思います。
一方、最近のDSPリグでは普通ですが機能はテンコ盛で、SSBerにとってはマイク
イコライザ(意外と効く)やボイスメモリが標準搭載されているのは助かります。
小物機材を持って行かなくて済みますし、それ用の電源などを気にすることがな
くなります。巷で良く言われている通りCWerに取っては帯域500Hzは不向きかも
しれません。私もCWコンテストの目的で遠征するならリグの選択を変えるかもし
れません。
アンテナは悩みだすとキリが無く、上を目指すと天井無しですが、一人で短時間で
設営して撤去する前提ですので、ウダウダ1年間考えた末、結局は昨年同様に
マルチバンドバーチカルとしました。昨年のように海水面に設営ってわけに行かず
今年はホテルの屋上に設営です。
ある意味海中への設営はパイプを砂浜にズンズンと埋めればいいのですが、コンク
リートに設営ですので、何らかの足場が必須です、ホテルとやり取りしてますが
どうやら屋上に鉄フェンスが無く、コンクリートの敷居塀のみらしいので、固定方
法に工夫が必要です。以前同じ場所から運用されたチームの写真を参考に、足りない
部分は想像して機材は持参しますが、この辺りは現地へ行ってから知恵を絞ること
になります。
あと昨年はローバンドの整合がバーチカルで取れなかった反省がありましたので
バックアップ策としてローバンド用ダイポールが張れる準備はして臨みます。まあ
現地で作ってもたかが知れてるので特殊な準備はありませんが・・・アナライザを
忘れないようにしないとね。今年もAA-30が活躍することでしょう。
同軸は昨年の3.5QEFVの40m巻を引き続き使用予定。切替え器は重たいので持参せず。
ロギングはいまや化石となったzlog。cty.datはCT Winのものが最新に更新されてお
り、そのまま使えるのでダウンロード。ただし事前アナウンスされているTXうんちゃら
などエンティティ特定できないプリフィックスデータは自分で手で修正する。
最新にはST0Rも登録されているが、呼ばれることは有り得ないので(笑)どうでも
良しだが、昨年はNewで誕生したPJ4やPJ2から呼ばれたので、念には念を入れてアップ
デートは必要だ。
SPCファイルは特に目新しいメンテはしていない。通常通り、前回ログと既存SPCを
Excelでマージして重複行を削除して、再度SPC作って終わり。ミスコピーしたデータ
をメンテしておいたほうが良いと思いつつ、結局手をつけないで直前を迎えてしま
った。毎度のことだ。
毎年コンテスト終盤になると回り込みが発生するようになるので、コアはある程度
持参する。パスフィルターの類は持参しないが、今回は激戦区のグアムだからひょっと
したら持っていった方がいいのかもしれないが、まあそれも経験だ。V6だとローカル
なんて皆無でしたから(笑)
そんなこんだをやりつつ、あっという間に当日前になるのが常だったりする。
毎年、来年こそは余裕持って準備しよう、と思うのですけど。