クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

2回目の『三重の円空』展

2022年11月23日 19時08分06秒 | 円空さん
雨降りの今日、三重県総合博物館で開催中の『三重の円空』展を観てきました。同展を観るのは2回目ですが、今日は羽島市円空顕彰会の研修旅行に参加しました。

会場入り口で、今回の展覧会の担当学芸員の瀧川和也さんが、『三重の円空』展の狙いをお話ししてくれます。
次いで、会場内に展示してある円空が描いた釈迦説法図や、円空仏について、瀧川さんの詳細な説明を聴きながら円空の世界を堪能してきました。

円空仏は概してにこやかな表情をしていますが、今回展示の31像の中では一番にっこりしていたのが松尾寺(奈良県大和郡山市)の役行者倚像。
よく見ると口を開いて、口の中まで見えるようです。口の中に見えてるのが、歯なのか舌なのか?

早速、瀧川さんに訊いてみます。瀧川さんの回答は『歯ですね』。ぅぅ~~ん、残念。私は「舌」という答を期待したのに。
私の知り合いの仏師の方も、尾張旭市の庄中観音堂のお薬師さんの写真を見てもらった時に、やはり『上の歯』との回答でした。
私は、瀧川さんに「べろ(舌)の方が面白いのに」と言うと、『阿弥陀如来で歯を見せている像がありますよ。歯吹(はふき)阿弥陀と言います』と瀧川さんは教えてくれました。なるほど、勉強になりました。


薬師如来(庄中観音堂)

トップの写真は、博物館の隣の三重県総合文化センター屋上モニュメント「La Grande Temperance(節制)」です。


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