クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

印を結んだ手が、衣の中に隠れている

2023年09月16日 20時27分37秒 | 円空さん
今日行った稲沢市荻須記念美術館。
一般展示室でやってるのは『市制65周年記念「稲沢の文化財展~性海寺の文化財~」』
順に観ていくと、真言宗一祖から八祖までの高僧の肖像軸(室町時代作)が掛けられています。
その中で注目したのが、第六祖の一行阿闍梨。なんと、印を結んだ手が、衣の中に隠れて見えないのです。
まさに、円空が彫った像の納衣姿を彷彿させます。

修験道に詳しい水谷早輝子女史の著作「円空と修験道(平成27年)まつお出版」の記述にある『穏やかな刻線の流れを刻む衲衣の袖を、左右から胸元に合わせ (中略) 密印は両袖に隠れて外からは見ることが出来ない。密教の修法者が、三密観の実践や加持祈祷をする際、法衣の袖の内に秘して印を結ぶ。その作法と類似した表現である。』の様子を表しているかのようです。

トップの写真は衣に隠した印の円空仏(津島市宗龍寺)。

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