クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

飯道寺と正福寺の十一面観音さんにお参りして

2016年03月28日 20時44分26秒 | 観音さんに惹かれて
今日は近江国で十一面観音さんにお参りです。
甲賀市水口町の飯道寺と、湖南市の正福寺へ行ってきました。

飯道寺の十一面観音像は像高1m10cm、化仏や頂上仏など小さな仏さまも丁寧に彫られ、端整なそのお顔から表れる慈悲の心には、拝む者にすっとした安心感が与えられます。
飯道寺から山奥に登ると、今でも行者の修行場となっている大きな岩があり、毎年11月3日の笈渡式(おいわたししき)では境内で護摩が焚かれ、飯道寺山伏の伝統が今に伝えられてるといわれます。

正福寺の4軀の十一面観音像の中でも一番大きな観音さんの像高は2m15cmあり(、滋賀県内では一番背が高い)、細身のお姿からは優しき光が永遠に放たれているかのようです。
薬師如来、地蔵菩薩も合わせて、かつては正福寺の塔頭に祀られていたのが、今では正福寺に集められてるとのこと。
信長の焼討ちに遭い、仏像を担ぎ出して土中に埋め難を逃れたのですが、その時に像の一部が欠け落ち、後補されているとか。
地蔵菩薩の表面は真っ黒になっていますが、これは漆に防腐剤を入れて塗ったためだとか。

これらの十一面観音像は、いずれも平安時代に造顕されたもので、永い年月にわたって衆生を見守り、またお参りしてきた人々の願いが込められており、涼よかなお顔は美しく輝いています。

飯道寺では地区の役員さん、正福寺ではご住職にいろいろとお話を伺うことができました。
ありがとうございます。

トップの写真は、飯道寺の役行者石仏像。



正福寺の本堂。

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