クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

加藤照子さんの銅版画は、びっしりと刻み込まれたマティエールが輝く

2016年03月26日 20時14分20秒 | 美術展
素敵な銅版画が並びます。
「風媒月」、「水無月」など、月が付くタイトルで並べられた加藤照子さんの連作。

植物のようにも見えますし、ゾウリムシのような微生物のようにも見えます。
びっしりと描き込まれた、いや刻み込まれたというのか、モノトーンの世界の夥しい曲線が様々な濃淡に輝くマティエールによって表される物体は、そっと優しく手に掬いとりたいという衝動に駆られます。

展示された作品の原板である銅板に刻まれた模様について、その作り方を素人の私にもよく分かるように説明してくれた加藤さん、ありがとうございました。

「加藤照子 銅版画展」は、名古屋市中区錦3丁目の大黒屋画廊で29日(火)まで開催中です。
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井上雅子さんが描く人物像の両手、両脚には、いいしれぬ表情が込められています

2016年03月26日 19時38分15秒 | 美術展
大きな紙(A1(594×841mm)ぐらいの大きさでしょうか、いやもっと大きかったかもしれません)に井上雅子さんが描く多数の人物イラスト。
3つの展示壁面に次から次へと、一部は部分的に重ねられ、斜めに展示されているイラストもあります。

男性も女性も、緊張感のあるポーズで、両手、両脚にいいしれぬ表情が込められています。
複数の画材で控えめに塗られた彩色感も素敵です。
目と指からは、描かれた人物の力強いメッセージが聞こえてきそうです。

「井上雅子イラスト展」は、明日27日(日)まで名古屋市民ギャラリー栄で開催中です。
コメント (2)
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