老紳士のスラックスには不思議な輪っかが

今日の地下鉄で座っている私の前に立った老紳士。
見るとはなしに、スラックスの前部中央には、ちょうどベルトがある位置ぐらいに１本のループがあります。
輪っか状にスラックスにとめられていますが、ベルトが通るほどの大きさは有りません。

そもそも、紳士のスラックスはノーベルトですので、輪っかは、この小さめなのが１つだけ。
それにしても、どういった役目を持っているのでしょうね。

伊藤明美さんが描く若い男性の生活力

今日、見てきました、５０周年記念主体展。

「 Ｐｏｓｅ 」 と題された伊藤明美さんの若い男性像。
暖色系の赤、黄、橙を背景に、黒っぽい服を着た男性が両の腕を斜め前後にまっすぐに伸ばし、キッとこちらを見つめています。
画面全体の空気に、画家の情感が満ちています。

男性は、この場所の空気を一身に背負っているかのようです。
いや、むしろ空気の中に溶け込むことを男性は楽しんでいるのかもしれません。

男性の服の胴部、前身頃とうしろ身頃の向かって左側境目に赤く燃える線。
この若者の生活力を、画家が一途に称えているかのようです。

写真は、伊藤明美さんの 「 Ｐｏｓｅ 」 。
画面の一部が写ってなく、伊藤さん、ごめんなさいね。

５０周年記念主体展は、愛知県美術館８階ギャラリーで９月２８日（日）まで開催中です。