パールライスのつれづれなるままに

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ルドン―秘密の花園展 at 三菱一号館美術館

2018年02月28日 | アート・文化
オディロン・ルドンは印象派の画家たちと同世代です。最後の印象派展(1886年5月15)でデビューしましたが、画風は全く違います。彼は幻想の世界を描きました。しかもモノクローム。
この怪物?は、独学で学んだ植物学から始まり顕微鏡の中の微生物についての知識が前提となっています。
生後2日目にしてボルドー近郊の町ペイル=ルバードへ里子に出され、11歳までの少年期を寂しい田舎の地で親元を離れて過ごしました。
病弱で内向的な子供であったそうです。
こういう環境が暗い絵になる要因です。
しかし、1889年に次男アリ(長男は生まれて半年で死亡)が生まれて、作風が激変、カラフルな作画となります。
特に花瓶に挿した花のパステル画を多く描いています。
中途半端にもや~とした輪郭線、色の配置とグラデーションは、ナビ派の元になったのではないか、と思います。
コメント
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