パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

カッサンドル・ポスター展 at 埼玉県立近代美術館

2017年02月15日 | アート・文化
ウクライナ生まれ、20世紀初頭にフランスで活躍したグラフィックデザイナーです。


幾何学とキュビズムを採り入れ、パッと見分かりやすいたダイナミズムなポスターを制作しました。
    

タイポグラフィにもこだわりがあります。いくつかのフォントデザインもしています。最終的に文字のみのポスターも制作しています。


バウハウス的です。それだけではフランス人に気に入られなかったのかな?それでキュビズム採用?
  

ポスターで成功後、シュールレアリスムの作家と出会い、そちらの方へ行ってしまします。
それは、ちと中途半端な絵のような・・・

 
グラフィックデザインに興味のある方は、どうぞ。
 
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院展 at そごう美術館

2017年02月11日 | アート・文化
有名な作家の企画展ばかり通っている私ですが、たまには現役の画家の作品を観るのも良いのではないかと。
1m以上のサイズの大型絵画ばかりで見応えがありました。
現代作家の作品も良いですね。(棒

おっと、それだけは、いけまんせね。(笑)
同じ館内(そごう横浜)8階では、「ヨコハマ チョコレート パラダイス」が行われていました。
 

ヴァレンタインですし、賑わっていました。
100ブランドほど出展していると、もう、見た目で判断するしかないです。
と言うワケで、可愛かったムーミンのチョコレートを。
 


「森永プチミュージアム」という展示もありました。
これは、タメになりました。
森永ってこう言う歴史だったのですね。
それにしても、懐かし過ぎる!
     
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「あなたに続く森」展 at ポーラ ミュージアム アネックス

2017年02月09日 | アート・文化
粘菌、バクテリア、ウイルス、細胞等をモチーフに作家活動を行っている青木美歌の個展です。


こう言う題材は、リアルに観るとグロいものが多いですが、ガラス細工になると美しく見えます。
  

「人々はガラスの森という瞑想の世界に入ることで、そこにひっそりと佇む、目に見えないものの息吹を感じとることができます。」んだそうです。
  

無料だし、こぢんまりした会場なので、お手空きの時間にサッと観るのに適しているかも。
撮影可です。逆に時間を取ってしまうか。(笑)
        
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オルセーのナビ派展 at 三菱一号館美術館

2017年02月05日 | アート・文化
「ナビ派」とは、1890年代のパリで、若い芸術家によって結成された、前衛的な集団。「ナビ」はヘブライ語で「預言者」

ポール・セリュジェがポール・ゴーギャンから指導を受けた(色彩について)が始まりです。その絵が絵「タリスマン(護符)、愛の森を流れるアヴェン」です。この絵が「ナビ派」の始まり。


ナビ派の中でも理論派と呼ばれたモーリス・ドニの言葉
「絵画作品とは、裸婦とか、戦場の馬とか、その他何らかの逸話的なものである前に、本質的に、ある一定の秩序のもとに集められた色彩によって覆われた平坦な表面である。」
要は、「形ではなくて、色にこだわれ」と。
以前紹介した「マティスとルオー展」マティスは色彩を重視したフォービズムの画家ですが、彼以前に色彩を重視した派閥があった、と言う事です。それだけでも前衛的な集団と言えるわけですね。

本日、初日でしたが、女性が多いこと。
パッと見、パステル調の可愛い絵が多いですから。特にドニの絵は。
  

これは、ピエール・ボナール「格子柄のブラウス」です。彼は、「日本かぶれのナビ」とあだ名されるほど、日本趣味に高い興味を示していていました。
竹下夢二みたいな、はかなげな絵に見えます。ああ、時代が錯誤している。(笑)


「ナビ派」はよく肖像画を描いていたそうです。有名なのが、エドゥアール・ヴュイヤール「八角形の自画像」


アリスティード・マイヨール「女性の横顔」
彼は目に障害を持つようになり、その後彫刻家になりました。


フェリックス・バロットンがナビ派だとは知らなかった。ナビ派からは、ほど遠い描き方だと思ってますが。
3年前に同じく三菱一号館美術館にて彼の企画展が開催されました。その時の目玉がこの「ボール」
再び見ることができるとは、思いもしませんでした。この絵、好きなんだよな。理由もなく直感で。
いつまで眺めても見飽きない。


これらの画像はポスターカードをスキャンしたものだけど、今回面白いことに塗り絵とペアになって売っています。1枚150円。
「塗り絵要らない、1枚で安く売ってくれ。」と思ったのだけど、ショップのお姉ちゃんお話では、1枚でも150円で売るのだそう。今回は特別二枚一組150円なんだと。何だかなぁ。
 
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並河靖之七宝展at 東京都庭園美術館

2017年02月01日 | アート・文化
変態ニッポンよ、永遠なれ!

七宝とは、銅板の上に下書きをして、金属の薄いリボンで輪郭線をトレースし、リボンの内側に釉薬を入れて焼いたものです。

明治政府は当初お金がなかったので、こういった超絶技巧の工芸品を輸出して、外貨を稼いでいました。
外貨獲得、お国の為、と言うよりは、好きで好きで愉しんで作っていたに違いない。でなければ、ここまで執拗に描き込まないハズ。10cmにも満たない銅製の壺なのだから。大きいのもありますけどね。


こういう、ものづくりの姿勢が、現代では、軽薄短小となって息づいているのでしょう。


下絵図もあります。
この精緻な絵を見るだけでも価値があります。


この過剰なまでの装飾も、晩年、がらりと変わります。
最後は、水墨画を七宝で表現しています。
墨のグラデーションを見事に再現しています。
無線七宝を採用したのでしょうか?
これを持って、達人の域に達した、と思います。
しかし、それも一代限りで閉じてしまいます。この潔さは、元武士らしい姿勢、というのでしょうか。


巨匠たちの行き着く先は、皆同じだと思います。
"Less is more(より少ないことは、より豊か)"
近代建築3大巨匠の一人、ミース・ファン・デル・ローエの言葉です。
華美な部分が徐々に無くなり、無の空間と装飾との間の取り方が絶妙になっていきます。

日曜美術館、先代の司会者、千住明が「引き算の美学」と言っていましたが、まさにその通り。

マネジメントの神様、ピーター・ドラッカーはオーストリア人なのに、室町時代の水墨画が好きで、ドラッカー・コレクションとも言われています。
彼が、「水墨画の要は、レイアウト」と言っています。
詰まるところ、そう言うところに行ってしまう訳です。


"Simple is best" 禅の思想が入っているのが日本の美かな?
並河靖之、本人です。


おっと、話しがずれました。
美術館では、単眼鏡を貸してくれるので(要免許証)、是非借りて覗いてみて下さい。その変態ぶりにため息が出ます。

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