パールライスのつれづれなるままに

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山口蓬春展 新日本画創造への飽くなき挑戦 at 日本橋高島屋

2019年08月15日 | アート・文化
サブタイトル通り、日本画の革新をつねに行ってきた方です。
画像は、本人、春子夫人、愛犬


元々は洋画を志したものの、指導教授のアドバイスにより、日本画に転身しました。
やまと絵の第一人者として活躍します。
残念ながら、初期の頃のポストカードがほぼ売っていませんでした。
このスライドショーは、戦後の絵画ばかりです。

戦後、日本画滅亡論が唱えられると、マティス、ブラック等20世紀の巨匠の作風を取り入れます。岩絵の具を使用しているのに、油絵のような明るいリズミカルな作風に変ります。「蓬春モダニズム」と呼ばれました。

白熊を描いた「望郷」を最後に、モダニズムを終了。一転してリアリズムを追求します。
再び日本を強く意識した伝統的な四季花鳥の世界を描きます。

文化勲章を受章、香淳皇后に燕子花の絵をご教授する等、大きな名声を得るも好人物で、周りによく気を使ったそうです。
弟子は取らなかったのですが、慕ってきた若者たちには、余すことなく助言を与えたそうです。

美術を知る事は、作者の人生を知る事でもあり、エジソンや野口英世の自伝を読んでいるようなものです。
美を鑑賞する以にも得るものは大きいですね。


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