パールライスのつれづれなるままに

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青児とパリの美術 at 損保ジャパン日本興亜美術館

2015年12月13日 | アート・文化
損保ジャパン日本興亜美術館(元東京火災)は、販促の為にカレンダーや手帳に東郷青児のデザインを長年に渡って採用してきました。その流れで、この美術館は東郷青児の作品をコレクションしているらしいです。
1920年代、フランスに留学し、ピカソらと出会い、キュビズムに傾倒します。で、日本人としては、イッちゃてる絵を描き続けます。


帰国後、当時の先端を行っている東郷に企業が目を付けるのは、当然のこと。イメージ戦略として、パッケージデザインの依頼が相次ぎ、一躍有名人に。
この事はまだ、瞳を描いていますね。


で、円熟期は、こうなると。よく知っている絵柄です。



70年代からは、やはり、芸術家としての矜持が出て来たのか、抽象的な絵になってきました。
東京火災としては、今まで彼が描いた絵の版権を購入していましたが、「これでは販促に使えない」と言うことで、特別注文をし始めたそうです。これがコレクションのきっかけになったとか。


こう言う、芸術家らしい絵も見たかったのですが、今回の展示会のテーマが「青児とパリの美術」ですから。彼がパリ留学中当時の絵画も併せて展示なので、致し方ないでしょう。

ところで、今回の展示会で初めて分かったと。
100年戦争をしたフランスとイギリスは仲が悪い。イギリスは、産業革命を起こして成功するが、フランスは立ち後れた。
悔しいフランスにとって、今誇れるものは工芸品しかない。これを国として復興の起爆剤にしよう!が、芸術を尊ぶ国、フランスになるらしいですね。
そう言うピーク時に東郷青児、藤田嗣治はパリにいたと。

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