パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

肉筆浮世絵展 at 上野の森美術館

2015年12月09日 | アート・文化
自分、浮世絵とか版画は苦手です。
アニメのセル画の様にのっぺりとして、立体感がない絵は、見続けていくうちに飽きてしまうのです。
例え、それが葛飾北斎、歌川国芳だとしても。
この展示会は、肉筆画(手描き)なので、飽きることはありませんでした。

浮世絵は、絵師・彫り師・摺師の共同作業で成り立ちます。その三者をとりまとめるのが、版元(出版社)です。
これにより、大量生産・大量消費が可能となり、安価に絵を楽しめることが出来ます。
つまり、現代のマスメディア、大衆娯楽と言う事ですね。
ここには、絵師のやりたいことが全て表現されている訳ではありません。
あくまでも、版元(=プロデューサー)のイニシャティブが影響します。

肉筆画はこれの逆です。
お金持ちが個別注文した一品です。従って、絵師の個性が十分発揮されている訳ですね。
浮世絵で一番感心する所は、着物です。
この柄、色使い、重ね着の仕方、そしてポーズ。
江戸時代の人々の感性がビビッドなこと。

絵はがきには無かったのですが、喜多川歌麿だったかな?水墨画の達磨の様にサッと描いてしまうところ(美人画を)、その画力には圧倒されました。


コメント
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