パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

責任者出てこい!

2012年02月19日 | アート・文化

1 「フェルメール光の王国展」に行ってきました。銀座、みゆき通り沿いの銀座ソトコトロハス館。銀座ど真ん中。田舎者には銀座に行くだけでwktkものです。

物学者の福岡伸一先生が監修した展示会です。生物学者がフェルメール?趣味が高じてこうなったのでしょう。
全フェルメール作品のレプリカを展示しています。レプリカと言っても、最新デジタル技術で当時の色彩を再現したそうです。
しかも実物大。これは見るしかないでしょう。フェルメール好きにとっては。ところが、これが大失敗。金返せ!と言いたい。

2 どこが最新デジタル技術なのか?ご覧の通りピンぼけ状態です。拡大したのが右側。これはiPhoneで撮影しました。しかもHRDで。130万画素のデジカメで撮ったんじゃね?と言うくらい解像度が低いです。この状態で色彩を協調されても興ざめです。この展示会の題名通り、光の当たり加減が重要なのです。こんなグラデーションも無くベターっと塗られた絵ではレプリカどころか、誰かが描いたへたくそな偽物という感じです。

3 さらに、フェルメール研究家の間では偽物と思われる作品(3作)までも展示しています。これが生物学者のやることかと。なぜ、展示するのか?あなた、世界中に散らばるフェルメール作品を見てきたのでしょう?説明して頂きたい。

一部の閲覧者は首を傾げていましたが、私もその一人です。この展示会で初めてフェルメールを知ったと言う人がいたら、気の毒すぎます。初心者に変な第一印象を与えてしまう。フェルメールファンが減ったらどうするのか?この主催者は。

4 ま、それでも感心したことがありまして、全てが実物大であったことは価値があります。本でしか見ないからね。
それと、音声ガイド。なんと、iPod nano。普通は専用機ですけどね。さすが銀座(笑)。銀座にはApple storeがありますが。

 

今年の6月には東京都美術館が再オープン。あの「真珠の耳飾りの少女」が来日します。さらに国立西洋美術館では「真珠の首飾りの少女」がこれまた6月に来ます。上野の6月は熱いぜ!