時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

対談本の魅力

2022-01-29 | 本 のこと

「生きるとは、自分の物語をつくること」2008年発行

小川洋子 河合隼雄 著


すきな作家のエッセイもすきだけれど
人となりが会話から浮き彫りになる対談本も結構すきだ。
年末に図書館で見つけて
借りた河合隼雄氏と小川洋子氏の対談。

おふたりのコトバに何度もハッとさせられる。

ー僕はこの頃よう言ってるんですけど、「僕はアースされてるから大丈夫」なんです。ー
ー通り道になっているっていうことですか。ー
ーうん、それで最後は地球にお任せしてるってね(笑)ー


ー8はね、日本語では多いことを表す。
ー8というのは無限大のマークでもありますし。ー
ー八百万。八百屋さん。素数の7だと七不思議。ー

ぽんぽん繋がるやり取り。いい感じに拡がる世界観。
もっともっとお話を聞いていたくなる…。

対談が完結を見ないままに河合隼雄氏は亡くなられ、この本の後半は小川洋子氏による「少し長すぎるあとがき」に終わる。

この本を読んでもっと河合隼雄先生の本を読みたくなり、
古本市で以前買った積読本の中に実は数冊あることを思い出して現在発掘中。

本ってつくづく、読み時ってものがあるのだな。。。

確かトリイ・ヘイデン氏との対談本も持っているはず。
記憶違いか…??
探してみよう。
ついでにそろそろ本の整理をするといたしましょう。



夜の街でわたしを呼ぶものは。

2022-01-23 | essay

去年のXmasのこと。
ほぼ2年ぶりに歩く夜の新宿。

友人たちと待ち合わせた店へ向かう途中、通り掛かった鉱石の小さなお店。

なんとなく足を止めて眺める目線の先で、黙してわたしを呼ぶある物体が。。。

なんと!恐竜モササウルスの小さな歯の化石。

7000万年の時を超えてわたしを呼び止める確かな時間の欠片。

これはもう連れて帰る以外に選択肢などありはしないでしょう。
まあ、そう思わせたのはそのお値段でもあったわけで。
7千万年前の恐竜の本物の歯の化石だというのにお値段なんと3ケタ!
小学生のお小遣いでも買える〜。

化石の相場価格はさっぱり分からないけれど、きっとこれは破格のお値打ち品だったのでありましょう。

というわけで、白亜紀後期の化石が2021年クリスマスの夜にわたしの宝物に加わることとなりました。

因みに小さな恐竜図鑑は長男が小学生の頃ガチャガチャで出したもの。
息子たちが恐竜にハマっていたおかげで今ではわたしもすっかり恐竜通なのであります。

モササウルスはひと括りに恐竜とされていますが、厳密には爬虫類なのだそうですよ。







子どもなんだけどもう大人なんだな

2022-01-23 | essay

うちの末っ子の娘もとうとう二十歳。

二十歳の誕生日の朝、
彼女が生まれたての赤ん坊だった頃の夢をみて目覚めた。

店が忙しく、やっと授乳しに2階へ上がって布団の中から赤ん坊の彼女を抱き上げるわたし。。。
二十歳の朝にわざわざ夢をみるとは〜。

もう20年も経ったんだなぁ。
産まれた日の助産院の陽だまりで眠る寝顔さえもついこの前のように思い出せるのだけどなぁ。
たくさんの時間を重ねてきたはずなのだけど、過ぎてみれば正に光陰矢の如し。。。

上のふたりと同じく、二十歳の祝の言葉で修了とした育児ノートを授与。
いつかじっくり読みたくなるような時期がくればノートを開くことでしょう。

小さかった3人の子どもたちがみんな成人かぁ。
感慨深いようなちょっとさみしいような?
子どもなんだけどもう大人の子ども。笑

彼女の人生が実り豊かでありますように。
ハハはいつの時もただただ祈るばかりです!
幸多かれ〜♪


「ことり」と公園の鳥小屋

2022-01-20 | 本 のこと
ヨリミチ公園のインコたち。
どんなに暑い日も
どんなに寒い日も
皆で元気に鳥小屋の中を囀り飛び回っている。

天寿を全うした我が家のインコのふーちゃんとオカメのシェイクを想う。

飼っていた頃、部屋の中なのに寒くないかと鳥カゴに毛布を巻き付けたりホカロンをカゴに貼ってみたりしていたことを思い出して苦笑。

生まれた時から屋外の鳥小屋で暮らす彼らの方が断然逞しく健康的だ。
もちろん鳥小屋をいつも衛生的に管理してくださっている方の努力あってのことでしょうけれど。

それにしても、小川洋子氏の「ことり」を読んで以来この鳥小屋にヨリミチするたびにあの本の中の兄弟のことをいつの間にか考えているジブンに気付く。

こうして、時に本の中の人々が私の中に住み着く。

いつか年老いてもしも記憶に霧がかかったとしたら…

わたしはわたしの中に住み着いた物語たちと私自身の体験とをきちんと区別できるのだろうか。
ふと、そんな疑問が湧くヨリミチの時間なのでありました。







図書館に漂う時間

2022-01-18 | essay

午後の図書館

ヒカリのうつくしさに暫し立ち止まる。

この図書館を造った設計士さんは、このうつくしいヒカリも計算していたのだろうか。

そうでないなら、ここの階段の刻々と変わりゆくヒカリのうつくしさを教えてあげたいくらいだ。


春をみつけに。

2022-01-16 | essay









春を見つけて歩く

甘い蝋梅の香り
ミツマタの膨らみ始めた蕾

葉を落とした木々はニンゲンには秘密のお喋りに今日も夢中のようだ

薄緑色のコトリが囀りながら裸の枝に色を添える

春の気配はもうそこに。





末っ娘の成人式に想う。

2022-01-12 | essay

末っ子の娘の成人式。
無事開催されほっといたしました。。。

母子共に声を掛け合って、幼稚園時代のバス停仲間で記念にパチリ!小さかったこの子たちの無事成長した姿に感無量。。

私自身は引越しが多く「地元」と呼べる土地がないのだけれど、ここで生まれてここで育ったこの子たちにはここが地元なんだなぁとつくづく思い入るのでありました。

久しぶりに顔を合わせたママ友たちとも話は尽きず、会場前の広場で時間を忘れてワイワイ立ち話。コロナ禍でなければ、飲みに繰り出して盛り上がりたいところでしたが。

こんな時期故、大規模な同窓会もなく以前のような成人式とはいかないものの開催していただけただけで本当に有り難いことでありました。

娘も幼・小・中学校の友達、部活仲間、塾仲間、小学生まで習っていた合気道仲間などなど、たくさんの懐かしい面々とお喋りできて楽しい一日となったようです。

かつてない、このコロナ禍真っ只中の青春時代を過ごす彼ら。
困難な時代だからこそより強く逞しくなれるのではないかと思います。
(そう願いたい!)

すべての新成人にココロからエールを!!

おめでとうございます




雪とお人形さん

2022-01-07 | essay
昨日は久しぶりに関東も積雪がありました。

雪が降るとどうしても小さきものを乗せて遊びたくなるんだなぁ。

庭に持って出てパチリ!

おかっぱキューピーちゃんず
ちょっと我慢大会的?
ガンビーさんは楽しげです。

人生最初の積雪の記憶は奈良の団地に住んでいた4歳の頃。
(引越しが多かったお陰で記憶の中の風景によって大体何歳の記憶なのかが分類できるのです)

いつもの芝生が見渡す限り真っ白の雪景色になって昂揚したちいさいわたしは、
急いでリカちゃんを家から持ってきて雪の草原を歩かせてみたのでありました。
サクッサクッと雪にはまるリカちゃんの足の感触まで憶えています。

今でもこうしてつい遊んでしまうわたし。。。
すきなコト、すきなモノってオトナになっても案外変わらないものですねぇ。
やっぱり作らずにいられないちびだるまちゃん



木星と三日月と富士山と

2022-01-05 | essay


木星と三日月と富士山

寒さに空気が澄んでいるせいか丸く月影も視えるほど。

富士山が浮かび上がるこの時刻、すてきだ。

ところで子どもの頃、富士山って「富士さん」ってさん付けして呼んでるんだと思ってたんだ。
そう思ってたってヒトきっと多いんじゃないかな。
(現在のコドモも)

この場所は、好きなモノが似ている近所の友達と共通のお気に入り夕やけ富士山スポット

駅からの帰り道、夕刻ならばあえてここを経由するルートをとる。

この今だけ拓けた土地には間もなく再開発工事が始まるので期間限定の富士山スポットなのだ。
あと少し…と残念に思っていたのだけれど
ふと、建設が終わればそのビルから再び見れるかも?!
と初めて新しい思考が湧いた。
よもや、富士山展望コーナーが出来ないとも限らない!?
期待しとこう。


こちらは年明けの日の入り富士山


花手水とおみくじ

2022-01-03 | essay

あけましておめでとうございます

今年は明るいニュースの溢れる一年になるといいですね

娘とさんぽがてら近所の神社⛩へ。
初詣も分散傾向なのか?いつもは3日の午後ともなればもうそんなに列ぶこともなかったのだけれど、凄い人数の列に即お手上げ。
お詣りは今度にして、おみくじだけひいてきた。
近年この神社も新年だけはおみくじ売場が華やかに拡大され、わたしもきれいなキーホルダー付きのおみくじについ手を伸ばしてしまう。
結果は二人して中吉。まあ、良いでしょう。

今年の自分の抱負はさて置き、まずは家族と周りの人たちの健康、そしてまだ定まらぬ娘のこれからの進路だなぁ。。。

母に出来ることと言えば
やはりどんな時も祈って見守ることだけ。

良い年にするぞという意気込みだけは忘れずに地道に毎日を進んで行くとしましょう!

皆さま、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。




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