時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

知る義務、知らされる権利

2011-07-31 | essay

原発事故以来、自分なりに「不穏な空気」に耳を澄ませていたけれど
これほどに分かり易く、ありのままの真実を公の場で訴えてくれた科学者は初めてではないだろうか。

2011年7月27日 衆議院 厚生労働委員会 における
東京大学アイソトープ総合センター長 児玉龍彦氏 「放射能の健康への影響」参考人説明。

まだ耳にしておらず、知りたいと思うひとは、you tube で生の声を聴くことをお勧めします。。。
ここでは詳しくは書きません。


真実を知ることは、時に痛みをともなうものだけれど
この日本に生きる国民ひとりひとり、真実を知る権利を持っている。

なぜ。こんなことになってしまったのだろう。
事故以前に時間を戻すことはできないのだから、せめて真実を国民に伝え、
個々がそれぞれに身を守る術を早急に知らせる義務が国にはあるはずだ。

ひとも、地球のイキモノたちも、ささやかにしあわせに、ただひたむきに生きていきたいだけだよ。

ため息ばかりついていても始まらないから、
正しいことを知り、理性を持って、前を向いて歩こう!

この3月の、息子の小学校の卒業式。
卒業生たちが声を揃えて言った「ひかり輝く 無限の未来へ!」という言葉に、
わたしは涙があふれて止まらなかった。
すべての子どもたちに、今のこの日本という国が、そしてわたしたち大人が、
無条件に「無限の未来」を本当に与えてあげられるのだろうかと、酷く不安を感じたから。

すべての子どもたちがこれ以上放射能障害に脅かされることのないように、
そして、一刻も早くそうした状況が改善されることをこころから願いたい。

ひとりひとりが、現状をきちんと知ること。
そこからがはじまり。

毎日をたいせつに、たいせつに。

それでもユーモアをこころに、ちいさなしあわせも見落とさずにね。

 ギンザのキリン


息子のGINZA

2011-07-30 | 古い建物 のこと



中一の次男坊。
[美術館や博物館などを見てくる] という夏休みの課題があるというので、
イイ機会!とばかりに連れ出す。

反抗期に突入して、例にもれずだんだんナマイキになる次男坊。
それでもまだカワイイところも時にはあり、「お母ちゃんとふたりなら行くよ」という。
家族でゾロゾロ出歩くのはイヤな時期なんだな。

思えば、ふたりで電車に乗って出かけるのは、
去年のゴッホ展以来のこと。

夏休みで混んでいる美術館よりも、小さなギャラリー巡りにしよう!と
息子には初の、銀座「奥野ビル」へ。

なんでも面倒くさいお年頃、手動エレベーターに感動するどころか、
「重い~。めんどい~。」 ま、そんなもんか。

末っ子の娘は、このビルも手動エレベーターもたいそうお気に入りなんだけれどなあ。

それでも、のぞかせていただいた何軒かのギャラリーでは、
ちょっと油絵を習っただけあって、作家さんの大きな油彩などに見入っていた様子。

やたらと、売値をチェックしていたけれど!

 

このビルのわたしのお気に入り、306号室は閉まっていて観れず。ざんねん。



ギャラリー巡りついでに、INAXギャラリーへも行こうと歩きだしたら、
こんなところに前からあった??と、初めて気づいた「警察博物館」に、吸い込まれてしまった。

ここがまたすごかったのだけれど・・・。
「警察博物館」については、またの機会に。

遅いお昼ご飯は、なにを置いても、交通会館の「とりめし ぼん」さんでしょう!
彼にも食べさせてあげたいと思っていたんだ~。絶対気に入ると思ったよ。好みの味だもの!

昔からず~っと変わらない味にほっとしちゃう。

東京駅地下のJUMP SHOPとレゴショップにも寄って
久しぶりの次男坊とのデートは終了したのでした~。

こうして、一緒に並んで歩けるのも、時間の問題。
夏休みのひととき、ふたりで歩いた銀座を覚えておいてね。

オトナになってから、また奥野ビルで一緒にアートを観よう!
「ぼん」さんでとりめし、食べようね。

すきな場所は、ず~っとそのままそこにあってほしいものです。






絵葉書のことば

2011-07-29 | essay



昔の絵葉書って、印刷もとても凝っていて美しい。

これは、もう100年も前の絵葉書。

この一枚はフランスかどこかの洋物。
日本の古い絵葉書も味わい深くてすき。

昔の学生さんの、母親宛ての便りだったりすると
ぐぐいっと感情移入して読んじゃう。

昔のひとの書く手紙は、とても文章がうつくしい。
短い言葉の中にも、親を敬う気持ちや無事を祈る気持ちが
きちんと濃縮されてしみ込んでいるのが伝わってくるのだ。

現代の若者は、手紙を書くこともほとんどなくなって、
そういう、うつくしいコトバのやり取りって
もう失われた文化になっていくのかしら・・・と思うと、ちょっとさみしいね。


     

 

 


こどもの椅子展~ちひろ美術館

2011-07-28 | 展覧会・アート のこと

なぜか、夏休みになると行きたくなる上井草の「ちひろ美術館」

今年も娘とふたり、まったりとお邪魔してきた。

7月末までの企画展「ちひろの描いた世界の童話展~アンデルセンを中心に」と
「こどもの椅子展」をぜひとも観たかったのだ~。

木製の椅子ってだいすき。子ども用となると、もっともっとかわいい。







10人の作家さんが出展されていたのだけれど
わたしには「田島 燃」さんという作家さんの椅子がツボ。
無造作な、いきものっぽいかたちがすきだなあ。



こちらの作家さんの椅子もフォルムがなんとも可愛らしい。ごつごつ感もすきだな。

いい感じの木の椅子をみると、なんだか昔のロシアの絵本「3びきのくま」を思い出すんだなあ。


アンデルセンの童話の原画もとてもとてもすてきだった。

「いわさきちひろ」の絵は、いつ観てもこころを解してくれるよね。
どんなにガチガチのこころも、イガイガの気持ちも、全部まあるくしてくれるチカラがある。

娘もわたしもすきなコーナー、「ちひろのアトリエ」。
ここの壁に写真とともに、ちひろさんのエッセイが展示してある。
「大人になること」という1972年のその文章の中に、すごくこころに沁みるコトバを見つけた。

   「・・・・大人というものは、どんなに苦労が多くても
    自分の方から 人を愛していける人間になることなんだと思います。」

おおきなひとだ~。だからこんなにひとを包み込むような絵が描けるのですね。
ちひろさんの生き方、すきだなあ。

またお邪魔いたします。。。

館内のカフェも、おいしくてとても居心地の良い空間。
夏のひととき、まったりとしたい方にはおススメです。



  
 お馬さんを撮るむすめ。             馬型のにんじんがカワイイ~!





東京タワー

2011-07-27 | essay

先日、久しぶりに再会した 「ともだち」から
オフィスの窓から見える「青い東京タワー」の夜景がケータイに送られてきた。

「今日はブルー。」 というひとことが、なんだか妙にこころに引っかかって
お気に入りの、青い夕暮れに光る満月の写真をメールに載せてエール。

届いたかな。ココロも一緒に。

遠くで、誰かが 誰かを想い出す。
ここで、わたしも 誰かを案じる。
ひとの想いって、見えなくてもちゃんと届く。
電磁波なんかよりも強く、より確かに 想いは空を飛んで行き交う。

まやかしか。まぼろしか。。。?
どう取るかは・・・そのひと次第だよね。

東京タワー。。。いろんな想い出がある。
きっと、誰にでもそれぞれの想い出があることでしょう。

オレンジ色の夕焼け空を背に立つ東京タワーを見上げながら歩いた会社の帰り道。。。
ちょうど、ナタリー・コールの「Orange colored sky」がぴったり似合う風景だったなあ。

今でもあの曲を聴くと、あの頃に見た夕焼け空の大きな東京タワーがこころに浮かび上がる。


東京タワーのアナログ回線の電源を切る場面が、ニュースに流れていた。
スイッチが消されてゆくのは・・・寂しいね。

なんだか、せつない。 東京タワー。


    (数年前に息子が買ったスノー・ドーム)

 
 


手びねり

2011-07-25 | essay

お世話になっている絵の教室「つみき」で、毎年夏休みに「陶芸教室」が行われる。
陶芸家の先生がみえて、子どもたちに丁寧に楽しく指導してくださる。

今年も、娘と一緒に単発で参加。
子どもに便乗して、わたしも毎回こねこねと手びねり。
これが・・・たいへん楽し~い。

わたしの場合、創っているうちに発想がふくらんで
最初のイメージとは別モノになってゆくのが常なのだけれど。
土を練ってなにかを作り出すって、たのしいなあ。

こうして一緒に作っていても、もう横から手助けする必要もない。大きくなったってことなんだなあ。
なんにも考えずにただ作ることに没頭する時間。。。
こういう時間って、たいへん貴重な時間だ。

今回の作品、娘は鳥の形の小物入れ。
わたしは巾着みたいな一輪ざし。焼きあがりが楽しみだなあ。


過去の逸品の一部



                   2009年 娘作 「カップと顔小皿」



                  9歳の頃の次男作 「ワニ皿」

   小学生時代の長男作 「足形壁掛け」  




Booker T.Jones + Daryl Hall

2011-07-21 | MUSICのこと

  

ネットライブ番組 [Live From Daryl's House]
最新エピソードは夢のようなライブ。

だって!
ブッカー・T.がダリル・ホールと共演だよ~~~。

あの伝説の名曲「Green Onions」を、ご本人のハモンドオルガンと
ダリルのギターが一緒に音を奏でているのを聴けるなんて信じられない!めちゃくちゃカッコイイ!
想像を超えた偉業だ。

なんてすばらしいことでしょう~。

わたし、知らずにすきで聴いていた曲がBooker T.Jonesの曲だったってことが何度もあったんだ。
(アバウトな性格なため、曲名も知らずにすきってことが多いのだな)

やはり、すきなものってどこかでいつの間にか繋がるようになっているんだね。
それにしても、ここでBooker T.のオルガンが聴けるとは、なんともしあわせなことです。

「Every day will be like a Holiday」も彼の曲だったとは知りませんでした~。
Hall & Oates のクリスマス・アルバムに入っているだいすきな曲。

この番組は、観るたびにダリル・ホールの音楽のルーツがよくわかって面白い。
今回も、すごく影響された曲なんだと、「Never found a girl」を唄った。
そうかあ。なるほどなあ。。。あの曲やこの曲に、こうしていろんな音楽が影響しているのね。
本当にこころからこの曲がすきなんだってことが、気持ちよく唄う姿からダイレクトに伝わってくる。
「I love that song!!!」って少年のようにこころから嬉しそうに叫ぶDaryl。。。いいひとだなあ。

ホール&オーツの曲の中でもだいすきな「 I can't go for that」
Booker T.のオルガンが乗っかると・・・いやこりゃもう極上です。
この時、リードで歌ったMayer Howthorne もよかった~。
今回のライブは、二部構成で、Episode 44 は Episode 43(Mayer Howthorne) からのつづき。
興味のある方は、ぜひ続けてどうぞ~!

エンディングで、ダリル・ホールが
「アンビリーバブルなショーだったよ。本当に楽しかった!バンドのみんなもね!
 僕たちのスマイルを観てくれよ!終わりたくないくらいだったよ!」 ってなことを言っていた。(テキトー訳)

毎回思うけれど、彼はほんとうに音楽がすきですきですきで、すごく楽しんで演奏しているんだよね。
こんなにハイレベルな番組を、こうして誰にでも観れるように、
無料で世界中に惜しみなく発信してくれているって、本当にスゴイことだと思います。
永年のファンだけれど、近年この番組で彼のお人柄に触れてから、ますますファンになったよ~。

Live from Daryl's House  で検索すれば、どなたでも観れます。 ぜひご覧ください

「すき!」って気持ちは、いくつになってもとってもたいせつだよね。

いろんなこと、あってもさ、すきって気持ちは忘れずにいよう。
自分のこころにも耳を澄ます時間を、ほんのたま~には持とうね!


 


「火の魚」

2011-07-20 | 映画 のこと

とても 深い深い物語を観た。
T先生が貸してくださったVTR「火の魚」
2009年、NHK広島制作のドラマ。

「原田芳雄」は、すきな日本の役者のひとり。
作家役の原田芳雄と、編集者「折見」を演ずる尾野真千子の二人芝居のような絶妙なやりとりが心地よい。

影絵のシーンもとても綺麗ですきだなあ。

「折見さん」のうつくしい日本語がこころに残る。
きちんとした、うつくしい日本語を話す女性って、憧れちゃう。

せつない物語なんだけれど。。。こういう愛ってすてきだ。
余計なことを言わなくてもこころはちゃんと繋がっている。
ニンゲンとしても。

ひとのこころはどこまでも深くてひろい。。。海のように。宇宙のように。


数日前、TVに原田芳雄氏がひどく痩せて車椅子で舞台挨拶に現れる映像が流れた。
まるで別人のようなお姿に目を疑った・・・。

どうか、ゆっくりゆっくりお元気になって、またチョイ悪なカッコイイオトコを演じてくださいますよう
日本の片隅よりお祈りしています。

**************************************

草稿に入れておいたこの記事を今朝UPしようと思っていたら・・・。
夕べ遅く、原田芳雄氏の訃報を耳にした。 

せつない。。。あんな凄みのあるカッコイイ役者はそうはいない。
とても残念です・・・。こころよりご冥福をお祈りいたします。。


  


Patio

2011-07-19 | 古い建物 のこと

パティオのある趣きのある家って、すきだなあ。

先日訪れた「小笠原伯爵邸」のパティオは、さすが本格的。とってもよかった。
パティオから外階段を上って出られる屋上がこれまた素晴らしい。



 


  

階段わきの小さなドアが魅惑的。
どんな小部屋が隠されているのだろう。。。と勝手に想像するのがまた楽しい。
何処かへ通じる秘密の通路の入り口かも・・・とかね。
子どものかくれんぼにも楽しそうな空間だ。








屋上にあがると、風が吹き抜けてこれまた別世界。周りのビルさえ気にしなければ
ここは異国の避暑地のよう。
いいなあ。こんな屋上を持っていたらのんびりお茶など飲みながら本を読んで、
うたた寝をしてみたい。

 





屋上から庭を見降ろすとこんな感じ。

屋根の瓦もかわいい。    



風のここちよいルーフトップ・ガーデン。

  よく晴れた昼下がり。青い空にぴったりの小笠原伯爵邸。

束の間、スペインに飛んできたような気分になれる、素敵なパティオと屋上でした。


そうそう。お邸入り口にあるこの部屋を忘れてはいけません。

 この、住みたいくらいCUTEなお部屋、

ここはなんとご婦人用化粧室。。。どこまでもどこまでも優雅なお邸なのでした~。

  

 門扉はブドウとお花模様。


  このお邸の魔除けらしい(?)なんともかわいいおさる。

どうぞ、このうつしい建物がいつまでもこうしてここにありますよう。。。おさるさん守ってね。

古い建物を訪れるたび、こうして今、現存している奇跡と、さまざまな方のご尽力を想い、
これからも何事にも耐えてどうぞ後世まで保存されますように。と願わずにはいられない。。。



日常とはかけ離れた、束の間の非日常。。。
異空間に流れる時間のほんのひとしずく。たっぷり堪能させていただき、お邸を後にしました。



小笠原伯爵邸

2011-07-17 | 古い建物 のこと

数年前から、ぜひ訪れてみたいと思っていた「小笠原伯爵邸」へ。



1927年、昭和2年施工 スパニッシュ様式の建築。
一時期は保存が危ぶまれたものの、改修の後 2002年にレストランとして甦ったのだそうだ。

なんて、うつくしい建物。。。
残るもの、残れないもの・・・。 古い建物も、そのものの持つ運の強さにも左右されるのでしょうね。



玄関のひさし。アイアンと磨りガラスの繊細な細工がとてもきれい。



 

ぐるっとお庭にまわると、これまた素敵なタイル細工。アートですねえ。
一枚一枚焼き上げて丁寧に修復されたそうです。
                                                              


小鳥のモチーフが随所に見られ、美しいだけじゃなく優雅な上にかわいいお邸だ。
お庭にはガーデン・チャペルのスペースも。

こんな素敵なところで、だれかウェディング・パーティーしてくれないかな~。



 

      フシギなにわとり型の釜。         横手のお勝手口(?)もかわいい。小さな屋根も立派。

              

これまたすてきな小鳥のアーチをくぐって、お邸の中へ。

  

時間の積もったお邸は、なんとも言えない重厚で濃厚な空気が漂う・・・










イスラム様式を取り入れた「シガー・ルーム」 かつての紳士のみの交流の場。



イスラムの文様がうつくしい。色遣いもとても綺麗。



一階は、お庭の見えるレストランになっている。
こんな優雅な(高価な!)一軒家レストラン、初体験。

ご一緒したのは、なんとついこの春までは互いに見知らぬ同士だった、素敵な女性 Yさん。
ひととひとの縁というものは、予期せぬところにもきちんと用意がされているようで、
出逢ったのはお互いの長男が入学した高校の最初の保護者会。

「高校の保護者会なんかで、あたらしく気の合うひとと出逢うなんて奇跡だよ!」ってみんなに驚かれる。
わたしだって、奇跡だと想う!

古い時計の話から、レトロ建築の話になり、話せば話すほど、すきなものの趣きが似ていて驚く!
近代建築をかなり見て歩いていらっしゃるそうで、あの街のあれは、と聞くだけで
ぽんぽん答えてくださる。わたしが行ってみたい建築物、ほどんど制覇してらっしゃるみたい!スゴイ。

この「小笠原伯爵邸」は、もう10年来、入ってみたかったのだそうだ。
でも、何しろ価格も敷居も高いレストランなので、十年越しの夢だったの~と仰る。
そんな積年の夢にご一緒するのが、わたしでいいの~?って恐縮しちゃうけど。

わたしも、数年前に近代建築の本で見て、いつかは見学してみたいって思っていたお邸。
しかもこのところ、どんなことでも、「いまのうちに!」ってチャレンジしたい気持ちに
なってきていたところだったので、運命の女神さま(?)が引き合わせてくれたのかな?

考えてみれば、今回お逢いしたのはまだ三回目なんだなあ。
なんだか、ずっと前からトモダチな気がしちゃう。
彼女も、「なんでも経験してみなきゃね!」とすごく前向きでフットワークの軽いお方。

「ご縁」というものは、本当にフシギ。そしてとってもありがたいもの。
Yさん、ありがとう!今度はぜひ横浜界隈の近代建築、案内してくださ~い。

お料理もうつくしかったので、ご馳走の一品だけご紹介。
「黄はたとオマール海老 野菜のラミナス ペドロヒメネスヴィネガー風味」 とやら。

お料理は、創作スパニッシュのフルコースランチ。
かつて出逢ったことのない味覚に、わたしの舌はかなりとまどっておりました~。

とっても美味しかった~。


お邸のパティオと屋上がこれまたすごく好み!
長くなるので、それはまた次回!  



時計のおなか

2011-07-16 | essay



小学校に近い街中に店があるので、総合学習の一環として「町たんけん」に小学生がよくやってくる。

今回は、むすめの学年でもある4年生の「むかし探検」の学習で
班ごとにカワイイ団体さんがつぎからつぎへとご来店。

緊張しながら紙に書いてある質問を読みあげる子、
矢継ぎ早やに聞きたいことをいっぱい思いつく子、
いろんな子がいておもしろい。

「一番古い時計はどれですか?」という質問はみんながしていく。
むかし探検だものね。



今うちにあるもので一番の古カブは1700年代のフランスの時計。
「300年前の時計だよ」と言っても、だれもピンとこないよね。
わたしだってピンとこないもの。
「本物のプリンセスがドレスを着て舞踏会をしていた頃よ。」
と言うと、ふ~~ん。とわかったようなわからんような??


うちは、創業明治25年。約130年間ここで商売をしている。
改めて、それってすごいことだなあ・・・と、
子どもたちに説明しながら、ヨメとしてしみじみ感心したりする。

「お寺のいちょうの木に負けたね!いちょうは150年だって!」
と人なつこい笑顔で笑う男の子もいたなあ。

現代の時計と、昔の時計の違いを簡単に説明して、
「時計のおなかの中だよ」とゼンマイの機械をみせてあげると
どの子も「わあ~~」と目をきらきら輝かせるんだなあ。

こんなにがちゃがちゃとゼンマイや歯車が詰まっているものって
今の生活の中にはないものねえ。

「電池を使わないなんて、すげーエコじゃ~ん!!」と目を見張る子。

いやはや、ほんと。
「エコ」がすっかり子どもたちの中に根を下ろしているのだなあ・・・と、これまた感心。

4年生って、幼い部分と大人びた部分が出たり入ったりする、おとなの入り口の季節。
いよいよ、「ここのつ」を終えて、人間世界の10歳に突入するのだなあ。
うちの末っ子4年生にはず~っとカワイイちびっ子でいてほしいんだけどな~。

いつもは静かなお店が、賑やかな賑やかな「むかし探検」の一日でした。

 


はじめの一歩

2011-07-15 | essay



段階的であろうと、期間がかかろうと、
「脱原発」の声を日本の首相から聴けたことは歴史的大躍進だ。

国民にとって大きな喜びだと思う。わたしは素直によろこびたい。
枝野氏が、総理は将来的な希望を個人的に語っただけ、みたいな慎重論を
言っていたようだけれど、そんなのいいよ。
一国の首相が、やっと明るい将来の展望を国民に示してくれたんだから水を差さないで。

そもそも、管さんが作った原発じゃないもん。
利権やらなんやらそんなシガラミより、大事なものはハッキリしている。

渡部恒三氏は「脱原発という方向性は国民的常識。総理は当たり前なことをいっただけ」と述べている。

≪ 間違っていたことに気づいたから、間違いを正していこう ≫ という真っすぐな姿勢。。。
そんなに素直なことを国民に直接言ってくれる総理が今までいた???
やっと「にんげん」らしい首相を 国民は持てたのかも知れないよ?

マスコミは「管おろし」ばかり報道するけれど、
真意がどこにあるのか、ひとりひとりがよ~~くよ~く考えよう。

管さんがすべて正しいとは思っていないけれど、少なくとも今回の発言は民意に沿うもの。
タワゴトみたいに片づけないでいただきたい。

具体的なエネルギー政策はあるのか!とかそんなことツベコベ言ってないで、
これからのことは、みんなでひとつづつこなしていこうよ。
はじめの一歩をまず踏み出してみなきゃ。

命があっての政治、命があっての経済、命があっての日本、なんだから。。。

どうかこころある政治家のみなさん、イキモノの 「いのち」を最優先で宜しくお願いします。


   

    



ゲイジュツのタネ

2011-07-14 | essay


久しぶりに娘が絵の具を出してきて、大きな画用紙に絵を描いていた。
それにしても、妙に静かだなあと思っていたら・・・

「こっちきて~みてみて!みてもびっくりしないでー!」
と、店番しているわたしを呼ぶ。

どれどれ。  ぎゃ。


        

「みて、くつした!」  とな。

それは気持ちのいいことでしょう~。

  

見るたび、どエライことになってゆく。アンタ、ブルーマンか。

面白そうだから、お日さま、わたしが描いちゃった。

完成品!

題して、「 みじかちゃん と ながくん 」 だそうです。
ふ~む。。。生身の現代アートだね。

このあとは、もちろんお風呂で水遊び。

肝心の画用紙の絵のほうはというと・・・もちろん未完成 気が向いたらまた続きを描くことでしょう。




あったかいひと

2011-07-12 | essay




誰にでも腕を広げて待っていてくれる、あったかいひと。

「出逢えてよかった」って、誰もが想うひと。

そんな「おっさん」N氏の還暦&三回目のウェディングパーティーへ。


しばらく前に、大勢集まる場所で「わ~久しぶり!」って懐かしくハグする夢をみたんだ。
連絡先も分からず、なんとなく気になったままでいたので、正夢になって元気で逢えてよかった。

当時の会社の面々とも同窓会状態。脳内今昔パズル。
スローライフ?に慣れた脳が、久しぶりにフル稼働だ。

なんともしあわせな一日だったなあ。

みんな それぞれの身の上に たくさんのことがあったにせよ、
こうして 元気に集えたってことが何よりのしあわせだよ。
みんなのハグがあたたかい。あたたかいってのは現実なんだよね。

あの頃 あの場所で、学校以上にたくさんたいせつなことを学んだような気がするよ。

時間を経ても、皆で過ごしたあの時間はあのまま永遠なんだなあ。
なんだか パラレルワールドみたいに、あのままみんなでずっと一緒に過ごしている自分が
どこかにいるような・・・ありえないけどフシギな感覚。

今回来れなかったひともたくさんいるので、今は無き 目黒F社同窓会 またやりましょう!

それにしても、三度目の結婚・・・かあ。
十数年前?の二度目のパーティーの時より、若返っていないか?さすがだ。
いつでも どこでも たくさんのひとびとと しあわせなオーラに取り巻かれている彼。
どうぞ三度目の正直!で、かわいい奥様と末長くしあわせでありますように。

出逢いは奇跡。。。
ひととひとの縁は、ぐるりぐるりと時間を捲き込んで 繋がっていくんだなあ。

  上野の森から。スカイツリーももうすぐ完成ね。

 

 


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