時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

シェイクとひまわりのタネ

2017-06-26 | essay



今年の2月、我が家の(長男の)ペット、オカメインコのシェイクが
病気のため天に召された。

長男が墓石を掘り、庭に作ったお墓に、シェイクがすきだったヒマワリの種をお供えしていたら・・・

なんとひとつふたつ芽が出て、いつの間にやら小さなヒマワリの花が咲き始めた。


すごいなあ。鳥や小動物の食用として売っている「ヒマワリのタネ」。
エサって認識だったけれど、ちゃんと生きてるタネなんだなあ。
小さな一粒にしっかり詰め込まれた生命力の逞しさ。。。

シェイク、きっと今頃は
生前は飛んだことのなかったきれいな青い空をすきなように飛んでいるはずね。

 


夏色のパーシー・フェイス

2017-06-24 | MUSICのこと


パーシー・フェイス・オーケストラの「夏の日の恋」
この曲を聴くと、なんだろなあ・・・
ちょっとせつないキモチとともに、子どもの頃の穏やかな夏を思い出すんだなあ。

ほどほどに暑く、やわらかな風が渡る午後。
ゴザに寝転んでお昼寝。イグサの香り。蚊取り線香のにおい。

この曲は、ラジオからよく流れていたような記憶。
番組のテーマ曲になっていたのかもしれない。

母の面影が浮かぶこの曲は、きっと母がすきだった曲なんだろうな。

グレン・ミラーやベニー・グッドマン、パーシー・フェイスなどのビッグバンド、
オールディーズ、カンツォーネ、ジャズなどなど
思えば、いろんな音楽が家の中に流れていたものだ。。。
日曜日は朝から父が大音量でロックをかけていたし(笑)

おんがくはみえない色。

みえないけれどいろんな色がからだに沁み込んで
じぶんができあがってるんだなあ。
ひとりひとり、みえないけれどいろんな色を内包しているのねえ。


ルビーのようなジュース

2017-06-22 | essay



一昨年、北の国のおともだちIさんにいただいてからすっかりファンです、赤しそジュース!

今年は時期を逃すことなく、Iさんのレシピで、ついに自家製赤しそジュースにチャレンジ。

面倒くさがりのわたしでも、なんとか出来上がりました。

ああおいしい~。これこれ!

爽やかな酸味で梅雨を乗り切ります。


異国の夜空の空気

2017-06-20 | essay

わたしのもうひとりのほぼ息子、アメリカの大学に留学中。
彼は、亡くした親友の息子なのだけれど
キモチは勝手にハハであります。

渡米前に、「みこおばちゃんもLINEやりなよー。」「写真送れるしー。」と言われており・・・
ついに背中を押されて始めました。
アメリカへの電話も無料って、すごい世の中になったものだなあ。(いつの時代のひと?という感じですが。)

勉強は大変そうだけれど、他国からの留学生とも友達になって、楽し気なYくんにほっとする。。。
空のアノ子もきっとよろこんでいるに違いない。

たくさんいろんな経験をしてデッカクなって帰っておいでー。



LINEで送ってくれたアメリカの空気。(映画ララランドの舞台になったグリフィス天文台から。)


星野道夫さんの本

2017-06-17 | 本 のこと

一昨年、銀座松屋で開催されていた「星野道夫写真展」で
星野道夫さんの生きた世界に触れて
このひとの文章を読んでみたい とこころから思った。

満を持して、わたしの手にやってきた星野道夫さんのエッセイ。
「長い旅の途上」「旅する木」

まっすぐ、直にこころに届くコトバに、
わたしのココロの受信感度の針が大幅に振り切って、なんども胸が熱くなる。
自然の持つ美しさ、厳しさ、やさしさに我知らず涙があふれてしまう。

ひとの人生は、長さではなくその濃さがたいせつなのだと
このひとの生き様が静かに教えてくれる。

いろんな場面のエッセイを読みながら、あの写真展で目にした写真をこころに浮かべてみる。
写真の一枚一枚のその奥にたくさんの物語が内包されていたんだなあ。。。

一冊の本のなかに果てしなく拡がる無限の世界。出逢えてよかった。

わたしの《特別な一冊》の仲間入りです。




紫陽花サイン

2017-06-14 | essay



母のすきだった紫陽花。
青いのが一番すきだったなあ。

額あじさいも、よく足を止めて「かわいいねえ」と眺めていたっけね。

紫陽花が蕾をつけはじめると
わたしのこころの水かさが少しずつ増す。

あっちでもこっちでも、まあるく咲き誇るようになると
こころの中のみずうみがちゃぷんちゃぷんと音を立てて波立つ。
あとはもう、あふれるままにすきなようにさせておこう。

紫陽花に見送られて
空へと上っていった母。

空からもみえているかな。みえているといいのにな。


映画「STILL LIFE」

2017-06-11 | 映画 のこと

久しぶりにレンタルして観た映画は。。。
「おみおくりの作法」原題「STILL LIFE」2015年イギリス映画。 

ひとりきりの職場で静かに働き、ひとりきりで静かに生きるひとりの男性。
行政の一職員である彼の仕事は
孤独死したひとの身内や知人を探し葬儀への参列を呼びかけること。

ほとんどのケースは、たったひとりでのおみおくり。
それでも、亡くなったひとの生活の痕跡から垣間見える人となりから
お別れの言葉を準備し、音楽を選び、そのひとらしいお葬式に仕上げていく。

その丁寧でこころのこもったおみおくりは
観ていてなんとも心安らぐような・・・
もしも誰にも気づかれることなくあの世へ行くようなことがあったとしても
このひとが居てくれるならいいかな。なあんて気分になっちゃうよ。
現実にはこんなに優しい行政はありえないのでありましょう。

近年、カナシイ映画はもう観ないようにしていたんだけれどね。

この邦題「おみおくりの作法」という題名からして圏外だったのだけれど、
映画好きともだちが、「おすすめ。最後にいろいろ考えさせられるいい映画だよ。」
と教えてくれたもので、この度観たのでありました。

うん。いい映画ではありました。
でもせつない。生きてることがせつない。

『え~~そんな殺生な~』と思わずこころの声がダダ漏れしちゃうような展開のあとの
ラストシーン、なみだがとまりません。

かなしいけれど温かい おとなの映画です。


月に近いカフェ

2017-06-08 | 展覧会・アート のこと

月には、深い趣を感じるなあ。

「月のはなれ」というカフェは、銀座・月光荘の5階。
階段をてくてくと登っていくと、そこはそよ風と緑の溢れる別世界。

お月さんの形のレモンケーキとコーヒーを。



JAZZの音が風に吹かれる心地よい昼下がりのカフェ。
しあわせだなあ。

夜もきっとすてきね。

ビルの1階「月光荘画室2」では、お世話になっている絵の教室の先生が
展覧会を開催中。
ふんわりとやわらかな作品、力強い木々の香りのしそうな作品などの数々に
こころまでほぐしてもらいました。



大野喜代枝先生・小松薫実さんの展覧会は
2017年6月11日までの開催です。


二十年ふたむかし。

2017-06-07 | essay



先日、大阪在住のともだちが用事があって上京してきたので
数年ぶりに待ち合わせて小籠包のおいしいお店でおしゃべり。

彼女は、赤ん坊の公園デビューで出逢って以来のともだち。

住む場所は変わってしまったけれど、こうして折りに触れて会えるってうれしいことだなあ。

出逢ったころは、夜泣きやらオムツ外しやらの心配をしていた互いの息子と娘も
いつの間にやら大きくなって、今や日々頑張る就活生だ。
こうして振り返ると、子の成長はつくづく早いなあ。
みんな、納得のいく居心地のいい場所に落ち着くことを祈るのみであります。。。


ところで、「小籠包」と言えば・・・
我が家の次男坊は小籠包が好きすぎて自分で皮から作っちゃう。
でもなかなか納得のいくものは作れないらしく、未だ研究中。
ここの本格小籠包、とってもおいしかったから次男坊にも今度食べさせてやろうっと。


おいしい食堂

2017-06-05 | essay

先日、国立へおともだちの版画展を観に行ったあと
「まんまる食堂」というお店へ。



つなぐごはん「まんまる食堂」という旗がみえなきゃ通り過ぎちゃうところ。

住宅街の、普通のおうちの普通の玄関を開けて靴を脱いでお邪魔する。

おいしい定食。和やかなお店。



座布団席と椅子席があって、座布団席には赤ちゃんや子ども連れのお客さま多し。

なんだか、いいことねえ。
最近のおかあさんには、こうして小さな子ども連れでも安心して過ごせる場所が増えてる。

現在就活中の我が家の長男が赤ん坊の頃なんて、
電車でベビーカー広げていいなんてありえない時代だったし
街の中で授乳できる場所なんてほぼ皆無に近い状態だったし
新幹線の中なんて、授乳どころかおむつ替えする台すら設置されていなかった。
当時、大阪まで「個室」席を取って帰省したこともあったくらい。

今やあちこちに見掛ける「授乳室」やちびっこルームは
可愛くておしゃれ~。入ってみたくなっちゃうわ~。

おかあさんと赤ちゃんにやさしい世の中にどんどんなっていくといいなあ。
誰もが通ってきた道だものね。


みんな観たいのは一緒なのね。「MUCHA展」へ。

2017-06-02 | 展覧会・アート のこと



国立新美術館「ミュシャ展」へ。

行こう行こうと思いつつ、あっという間に会期終了間近。
思い立って行ってきました。
が。こんなに混んでる展覧会を観るのは初めてかも~~。

入場まで行列に約一時間並んで、
音声ガイドの貸し出しにも並ぶ。
行列ギライなわたしには珍しいことだけれど
ミュシャの壮大な超大作「スラヴ叙事詩」20作を
やっぱり観てみたいんだもん。(歴史背景を音声ガイドで聴きたいし!)



文字通りの超大作。天井まで届きそうな大きな絵画がずらり。
ひとの何倍もの高さの絵。つくづく、新美術館の天井って高いのねえ。

この部屋だけ撮影可能だったので一応撮ってはみたけれども。
この巨大な絵の全景をひとを入れずに写すには自分が宙に舞い上がらなきゃムリ。 

気に入った一部分だけ撮ってみました。







それにしても、まるで駅の雑踏の中にいるような気分になっちゃう大混雑展覧会。
神聖な素晴らしい絵の数々になんだか申し訳ないような・・・もったいないような気持ち。

絵は、本来やはり自分のペースでゆっくり静かに観たいものですなあ。
夜、新宿でともだちと会う予定があったので
その前の、ちょっとは空いていそうな夕方近くの時間帯を狙ってみたのだけれど
なんと言っても会期終了4日前だもの。混んでいないわけはないのでありました。

ミュシャらしいアールヌーヴォーのポスターの数々もステキだったので
ポストカードを買おうと思ったのだけれど・・・
カードに手が届かないくらいの混雑ぶり。
こりゃアカン。と、ショップの会計の最後尾を確認しに行ったら、会場の外まで長蛇の列。
ゆうに一時間は待ちそうなのでこれは諦めました。

疲れ果てて、地下まで下りて椅子でゆったり休憩してから
B1にあるミュージアムショップをぶらっとのぞいたら
なんとここでも、今回のミュシャ展の図録を販売していました。(ポストカードは外国製のみ)
これから週末の怒濤のミュシャ展へお出かけを予定している方、
図録だけのお求めなら地下へGO! 穴場です。



「ミュシャ展」は2017年6月5日まで国立新美術館にて!


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