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時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

古本タイムトラベル

2025-05-16 | 本 のこと
先日買った古本を開いたら
チケットの半券が挟まっていた。
今までにも昔の栞が挟まっていたことは何度かあったけれど、チケットの半券は初めて!

ちなみに1985年6月20日木曜日、都響第217回定期演奏会
会場は東京文化会館

アナログなハンコのナンバリングが味わい深い。
紙もケント紙くらいの厚みがあり、これは確かに栞にぴったり!
一階13列19番。
確かにここに座ったどなたかがこの本を所有していらしたのねぇ。
今はこうしてわたしの手の中にあるフシギ。。。

1985年6月20日
わたしは何をしていたかしら。
わたしは19歳の学生で、まだ家族一緒に東京湾の見える品川区のマンションで暮らしていた頃だ。
そして6月20日は弟の誕生日。
彼はまだ中学生だったから、この日はきっと皆で誕生日ケーキでも食べていたかもしれないな。

ふいに現れたチケットの半券。
過去へのタイムトラベルチケットかも!

古本ってこれだからオモシロイなぁ。

ちなみにこの本は

「ことばの重み―鴎外の謎を解く漢語」小島憲之著

過日拝聴した五木寛之氏の講演会で、氏が絶讃されていた本なのであります。

いや〜わたしには難しそう〜
しかし鴎外のナゾには(舞姫のエリスさんとかね)興味があるので少しずつ読んでみたいと思います〜!

発行は1984年。
この半券の御方は読了されたのかな〜?







星野さんの本の中の空気

2025-04-26 | 本 のこと
先日立ち寄った教文館のナルニア国(絵本店)で
ふいに目に飛び込んできた星野道夫さんの名前。

「ゴンベの森へ」星野道夫著
ちくま文庫2025年発行

星野さんのアフリカ旅日記。
アラスカの星野さん、アフリカへも行ってらしたのね!知らなかった。

貴重な体験を綴ったフォトエッセイ。
星野さんの文章を読んでいるといつも文章の中の土地の空気感まで伝わってくるからフシギ。
今まで星野さんの様々な本を読みながら、アラスカの冷たいけれど清々しい空気を味わってきた。

今回はなんとアフリカの森の緑の濃度の高い空気を吸ったような気持ちに。

星野さんの文章、とてもとてもすきだ。そして写真も。

不慮の事故により43歳の若さで亡くなった星野道夫氏。

ひとの一生は
その長さでは決してなく
いかに生きたか、その濃さにある。と星野さんを通じていつも感じる。

「人と人が出合うということは、限りない不思議さを秘めている。あの時あの人に出合わなかったら、と人生をさかのぼってゆけば、合わせ鏡に映った自分の姿を見るように、限りなく無数の偶然が続いてゆくだけである。が、その偶然を一笑に付するか、何か意味を見出すかで、世界は大きく違って見えてくる。」

今回も本の中に、光を放つコトバに出会った。

この言葉は現在道に迷っている我がムスメに読ませたい。

何度も読み返したくなる星野さんの本の数々。

無人島に一冊だけ本を持っていくとしたら…というあるある話、これまでコロコロ変化してきたけれど、今のわたしは星野氏「長い旅の途上」に決まりだな。


教文館のエスカレータードアのぐりとぐらのプリントがかわいい。
レトロな文字もすてき。



「よむよむかたる」朝倉かすみ著

2025-03-23 | 本 のこと

北国の読書ともだちIさんからいただいた本、「よむよむかたる」朝倉かすみ著。

夜な夜な読むうち、わたしも本の中の読書会のオブザーバーになっていたようです。
読み終えて暫く経っても
まだ彼らを身近に感じるような…とてもフシギな感覚。

温かなこんな時空に
実際に身を置いてみたいものだなぁ。

本は魔法をもってる。と常々感じます。
本の中の一文のお陰で
ハッとする閃きを授かることもあれば、懐かしい記憶が瞬時に掘り返されることも。。。

この本の中の台詞にも
本を読んでいるとどうということのないシーンをきっかけに個人的な記憶が連想されることがあると語り、

「記憶に埋もれていたこども時代のある瞬間や家族とのなんでもない会話なんかが、渡り鳥みたいにはるばるとやってきて、ここに留まるというような」と、胸の真ん中に手を置く。
というシーンがある。
これ、大共感!

「渡り鳥」とはまた
すてきな表現だなぁ。

本は何処へでも行けるドア。
景色が無限に拡がる窓。

本との出会いもご縁です。
(Iさんありがとうございました!)



懐かしい絵本との再会

2025-03-11 | 本 のこと
季節ごとに町にやってくる古本まつり。
いつも心ゆくまでのんびり本の海に漂うのが好みなのだけれど。
今回は会期中にゆっくり見に行く日にちがなく、スキマ時間に30分だけと決めてスピード回遊。

行ってよかった〜!
子どもの頃だいすきでだいすきで数え切れないほど読み返した本に再会!

小学館の「世界の童話」シリーズ!(昭和45年発行)
昭和のあの時代、定期的に配本されるこういうシリーズものって流行ったのでしょうね。(ドレミファブックもそうだったし)
20冊くらいうちの本棚に並んでいて、昔話はほとんどこのシリーズで読んだのではないかなぁと思う。

よく読んだ「ピノキオ」の巻と「イソップのお話」の2冊を購入。
状態の良いシリーズが10冊以上並んでいて懐かしい挿絵を全部見たい衝動に駆られつつここはグッと我慢。
懐かしいなぁ。ピノキオと云えばこの本のこの絵よ〜。
2話目は「ちびくろサンボ」
トラのバターのホットケーキは想像の中で何度食したことでありましょう。
再会に感謝!

赤瀬川原平氏の詠んだことのなかったエッセイ「大和魂」(平成18年発行)と谷川俊太郎氏の「散文」(1972年発行)も見つけて、短時間ながらも大収穫!

ほくほくしたキモチでダッシュ帰宅したのでありました〜。

本は今も昔もジブンを作ってくれる滋養たっぷりの栄養源!

ありがとう〜




「空ばかり見ていた」吉田篤弘著

2024-10-06 | 本 のこと

電車の中で本を広げているひとを見掛けることが本当に少なくなった。

本はどこでもドア。
瞬時に違う場所へと連れていってもらえる。
電車内はわたしには貴重な読書タイム。

「空ばかり見ていた」吉田篤弘著

先日電車の中でこの本のなかの「海の床屋」を読んでいたら、何だかひどく郷愁に駆られて小さい頃の伯母の家を連想し、束の間子ども時代にトリップしていた。
読み終えた途端、なぜだか懐かしさに涙が溢れそうになって困った。
たとえわたしが涙をひと粒落とそうと、車内でそれぞれの画面に目を落としている乗客のうちの誰ひとり気付きはしないだろうけれど。

だいすきだった伯母の家。
少し離れた商店街にあったクリーニング店の姉弟と仲良くなって、伯母の家に泊まりに行くと度々遊んだ。
弟の方はわたしと同い年で、名はかっちゃん。
フルネームまで思い出した。
人懐こい笑顔も。
もう何十年も思い出すこともなかったのに不思議なものだ。
本の中のコトバが鍵になって、わたしの記憶の湖をかき回して懐かしい想い出を掬いだす。

吉田篤弘氏の物語は魔法をもっているようだ。
まだ読み終えていないけれど、ここで一旦おしまいにする。
この主人公ホクトさんにはずっと旅をして誰かの髪を切っていてほしいから。

また暫くしてから旅の続きに戻ろう。




乱歩に墜ちる夜

2024-07-24 | 本 のこと

古本市でなんとなく買ってしまっていた「江戸川乱歩傑作選」をふと読み始めたら…。

これが止まらない。
オモシロイ。

江戸川乱歩の物語は明智小五郎で有名だし、テレビドラマやなんやかんやで知ってはいたけれど、きちんと江戸川乱歩自身の文章で読むのは人生初のこと。

(読んでみたいと思ったから手に取ったのだろうけれど自分。買ったことを忘れていた〜笑)

十代の頃、海外ミステリにどっぷりハマったせいかどうも日本の古典的な推理小説には食指が動かないまま大人になってしまった。
特に江戸川乱歩には何となくジメジメと気味悪いイメージを持っていたせいで、ずっと遠巻きにしてきた。

初期の作品を集めた9編の短編からなるこの傑作選、乱歩初心者にはぴったり丁度いい塩梅でありました。

「二銭銅貨」「心理試験」が特に面白かったかな。
「人間椅子」はただの異常者の物語かと思い込んでいたら…どんでん返しに驚かされたり。

夏の夜にうってつけな本でありました。

いやはや〜
本も食わず嫌いはもったいないということですね。
「江戸川乱歩傑作選」江戸川乱歩著
昭和35年新潮社発行
(平成21年94刷)



本の中には。。

2024-07-12 | 本 のこと
本は時に
普段ぼんやりと想っていたことを唐突に文字化してくれる。

「妄想は想像であり、想像は創造に転じる」

電車の中で読んでいた物語のなかの一文が
ずっと昔からの宿題の答えみたいにピカリと光る。
きっとこういう時、脳のシナプスはあっちとこっちを繋いでビビビと電気を発生させていることだろう。

そうそう、そうなんだよ。
だから妄想はたいせつなんだ。夢想も空想もね。
と、ココロの中で大きくうなづいてから
物語へと戻るのであった。

わたしの半分は妄想夢想空想でできている、と自覚している。
残りの半分で現実を生きているようなもの。
ま、そういうふうにできているのだから仕方がない。

ちなみにこの物語は
吉田篤弘著
「つむじ風食堂の夜」

このほど、吉田篤弘氏の物語に続けて潜っている。

今のわたしにはとても居心地の良い場所なのである。


さくらと「人間の建設」小林秀雄 岡潔著

2024-04-05 | 本 のこと

先日、公共施設から車椅子をお借りして義母を近所のお寺までさんぽに連れて行った。
ここの枝垂れ桜はとてもきれい。

「さくら見に行こう!」と着替えをさせて準備していると
「もう咲いてるの〜!」「わぁ〜ありがたいねぇ」と喜ぶ。
桜を見上げて
にこにこ嬉しそう。

でも、家に帰りお茶を一服する頃には
桜を見たことはすっかり忘れている。
それでも、桜の下にいたその瞬間は確かにあった時間。
記憶にあろうとなかろうとね。ふしぎなものだ。
あったけどないジカン。

認知症の義母を看ていると
時間が連続して流れていないことがよくわかる。
彼女の時間は今の一瞬だけ。
有無を言わせぬ完璧なマインドフルネス!素晴らしい!
時間という観念がない世界に生きている。
それは赤ん坊に時間の観念がないことと同様だ。
それはとても平和な世界。
いやなことも憂うこともない。
一瞬あってもそれは次の瞬間には蒸発している。
なんてのどか。。。

以前読んだ「人間の建設」小林秀雄 岡潔 著の中で
岡潔氏が語っていたことを思い出して本を開く。

「…赤ん坊にはまだ時間というものはない。だからそうして抱かれている有り様は自他の別がなく、時間というものがないから、これが本当ののどかというものだ。これを仏教でいうと涅槃というものになる…」

赤ん坊ではなくとも、様々なことを忘れて時間の観念のない義母の世界は正にのどかそのものだ。

ヒトは年を取ると赤ん坊に戻っていくというのは本当なんだな。(認知症の場合はね)

いつか行く道。。。

義母に三十年後のジブンを重ねてみる。
(そもそも生きているのか?)

いやはや…今のうちにいろんなことをキチンとしておかねば…という気持ちになる。

いつか来たみち
いつか行くみち
そして現在。

それにしても
本って読んだ時にわからなくても、あとからそういうことか…と腑に落ちるってことが時々ある。

実体験ってつくづく大切なんだなぁ。いくつになってもね。





p.s.ひとりごと

ところでこの数日ブログの訪問者数がとんでもない数字になっていてびっくり。
スタッフが選んだ記事としてトップページに載せていただいていたみたい。
ブログ続けて十数年以上になるけどこんなコト初めて〜!
数年前に始まったリアクションボタンも性に合わず参加していないのですが、懲りずに訪れてくださる読者の方々には本当に感謝しております。
なんの為にもならない雑記ではございますが、今後とも気の向くままに綴ってまいります所以、読んでいただけたらとても嬉しく思います!
最後までお読みくださりありがとうございます。




「未明の砦」太田愛著

2024-02-13 | 本 のこと

「未明の砦」太田愛著
2023年 角川書店発行

夜な夜な読み進め、やっと読み終えた。
この一冊で日本の労働問題についてすこぶる知識を得た気持ち。

読みながら「小説」だということを何度も忘れてしまいそうになる。
まるで経済学書か労働問題の学術書を読んでるんだっけ?と錯覚が起きる。

腐敗した日本政治の現状。
怒りを知らない従順な民、ニホンジン。。。

『日本には民主主義は根づかなかった』
『この国の民主主義が国民の手で勝ち取られたものではなかったから』
何度もハッとさせられガツンとやられてしまう。。。

確かにそう。
ニホンジンは気がついたら生温い生活の中に身を置きこういうもんだと思い込んで暮している。
だから権利を主張する貪欲さがないのか…。

『政治家という名の利権分配屋は何をしても処罰されることなく、もはや法治国家でさえなくなりつつある』

いやはや
全くもっておっしゃる通り。。。

普段漠然と感じていたことをこの本が気持ちの良いほどスパスパと言語化してくれている。

長編な上に登場人物が多く複雑な小説ではあるけれど、さすが太田愛氏。
やっぱりラストは清々しい。

いろいろとものを考えさせられる一冊。


太田愛氏の最初の3作の小説に出てくる愛すべき御三方の再登場を心待ちにしているんだけどなぁ〜
次作はぜひ彼らの活躍がみたいものだな〜!





世界でいちばん透きとおった物語

2024-01-13 | 本 のこと
「世界でいちばん透きとおった物語」杉井光著

こんな物語、というかこういう仕掛けのある本がかつてあったであろうか!?

本好きIさんから勧められて購入。
年末、読み始めたら先が気になってイッキ読み。

こんなに一言も内容が言えない本って今までなかったのでは?

本好きさんにお勧めです!
口コミなどなど前情報なしで読んでください。

北国の読書ともだちIさんのお陰で、近年わたしの読書の幅がぐ〜んと拡がりました!
いろんな良き本を教えてくださりIさんに感謝です!






「道をたずねる」平岡陽明

2023-11-12 | 本 のこと

「道をたずねる」平岡陽明著

最近は、ひょんなことでココロに飛び込んでくる本をあえて読むようにしている。

この本は、たまたまよその人のSNSで見掛けて気になって本屋さんに買いに行ったもの。

地図会社の調査員の人生。
地道な作業。。
正に地道に
道なき道をゆく。。。

「人はみな、自分の道をゆく英雄である。」

わたしは強度の方向音痴。地図にはあまり縁が無い。

この本は実在の地図会社が元になっているので
英雄談的に纏まっているのかと思いきや…
これはこれは。

長い人生の悲喜こもごもと、青春、老い、友情と人情、時にハードボイルドな逸話が縦横編み込まれた(帯びにある通り)胸熱なストーリーでありました。

どんな業界でも先駆者というものは並々ならぬ努力をして道を拓いていったのだなぁ…。
現在わたしたちが皆、便利に使っている様々なツールに改めて想いを馳せ感謝する良いきっかけとなる物語でありました。

地図がすきな方もそうでない方もどうぞ。




レモンマルメロナシブドウ

2023-10-16 | 本 のこと
原田マハ氏の
「リボルバー」を読んで以来史実に基づくフィクションの面白さにハマってしまった。

「楽園のキャンバス」では、時間の流れを逆走してハラハラしつつ、先が知りたいような読み終えたくないようなフシギな感覚を与えてもらい、「たゆたえども沈まず」では、自分がテオになってしまったかのように感じさせられ、兄フィンセントに対しての愛情と歯痒さに翻弄させられてしまった。

原田マハ氏の本には、瞬時に本の中の世界のその時代に読者を連れ去る魔法が隠れているような気がする。

或いはわたしの読書の癖なのか。

「たゆたえども沈まず」を読み終えた時、ゴッホの強烈な印象の一枚の絵を思い出していた。
その絵は「レモン、マルメロ、梨、葡萄」
エネルギー溢れる黄色い静物画だ。
自ら木枠で額装し、その額までもが黄色で塗りたくられている。
絵に対する情熱を自分でも止められない、とでもいうような圧倒される作品だ。
目にしてから10年以上経つ今でもあのエネルギーは忘れられない。

哀しい最後を迎えたゴッホだが、彼の中にあった確かな生きるチカラを感じることが出来る一枚だからこそ、この本を読み終えた時にわたしの脳裏に浮かび上がってきたのかもしれない。

当時六年生だった次男を連れて観に行った「ゴッホ展」でふたりして目を見張ったことをよく覚えている。
丁度その頃、小林秀雄の「ゴッホの手紙」に出逢い深く感じ入っていたから相乗効果もあったのかもしれない。

いずれにしても目で観た実物の持つチカラってスゴイ。

改めてあの名著を読み返してみようかな。
フィンセント・ファン・ゴッホ「レモン、マルメロ、梨、葡萄」
(2010年11月自分の過去記事の写真より)




「リボルバー」原田マハ著

2023-07-21 | 本 のこと


「リボルバー」原田マハ著。

本屋さんで引き寄せられて即買い。
原田マハ氏の本は初めて。

ゴッホとゴーギャンの複雑な関係。。
ゴッホの自死の謎。。

予期せぬ展開が面白く、早く先が知りたくて遅読のわたしには珍しく三夜で読み終えた。
ちなみにわたしの至福の読書時間はほとんどが眠る前のふとんの中。
(または遠出の電車内と待ち時間の長い病院の待合室)

夜な夜なわたしは眠る前に本のドアを開けて旅に出る。
今回もゴッホとゴーギャンがほんの短い期間共に暮らしたアルルの太陽を浴び
ゴッホ終焉の地オーヴェル・シェル・オワーズの麦畑で風に吹かれてきた。

本の中で語られる絵画の数々を脳裏に映し出しつつ読む。
不思議な疑似体験。

十数年前、小林秀雄の「ゴッホの手紙」(昭和27年発行)に古本市で出逢い熟読して以来、ゴッホの人柄には特別な思い入れがある。
そして小林秀雄の文章に魅せられて潜り込むこととなったのも、このゴッホとテオの書簡本「ゴッホの手紙」がきっかけだった。

モームの「月と六ペンス」を読んだことでゴーギャンはキライになってしまったのだけれど。。

この「リボルバー」のように史実に基づくフィクション、
そういうジャンルってオモシロイものなんだなぁ。

少し前に読んだビュッシの「黒い睡蓮」も、モネの暮らした村の史実に基づくミステリーだったっけ。

「ゴッホの手紙」再読しよう。

それにしても、ゴッホの「ひまわり」をじっくりとまた観たくなっちゃったなぁ。
損保ジャパン美術館にあるひまわりをまた観に行こうかな、とHPを調べたら、秋にゴッホの企画展があるみたい。(しばらく行かないうちに名前も変わった?)

それまで楽しみに待つとしよう!











「グレースの履歴」

2023-07-13 | 本 のこと
夢をみた。
スイスイと気持ちよく車を運転して旅をしていた。
もう30年もペーパードライバーなのに。

それはこの本のお陰。
「グレースの履歴」源孝志著

読んでみたいなぁと思っていたこの本。
読書友だちのIさんが贈ってくださり、読み終えたところ。
(ありがとうございます!)

久しぶりにとても読み応えのある本でありました。

ひととひと。
絡まった糸。
解されていく糸。

そして新たに紡がれる糸。

人生って
タテヨコ様々な小さな繋がりが織り重なっていつの間にか一枚の布が織り上がっていくような…。

ほつれた過去の穴や破れも
少しの勇気と、そして「時間」が繕う手助けをしてくれる。

向き合うかどうかは自分次第。

いろんなことを考えさせられつつ、わくわくする展開に惹きつけられる本でありました。

私にとって、本はドア。
開けばそこに拡がる世界。

たくさんのドアがわたしを待ってる。
次はどのドアを開けようか。



















「黒い睡蓮」ビュッシ

2023-03-24 | 本 のこと

「黒い睡蓮」ミシェル・ビュッシ
2017年 集英社文庫発行

クロード・モネが暮らし、睡蓮の絵を大量に描いた村、ジヴェルニーを舞台に繰り広げられるミステリー小説。

これは…!
久しぶりにやられた。

後半、
え?え?ちょ待って?となり、
まじかーーー。。。
となる。

これ以上は書けないのであ〜る。

この感覚、中学生の時に読んで衝撃を受けたクリスティーの「アクロイド殺し」以来かも。

ちょっと変わったモノが読みたい人にはお薦めの一冊!

(去年の近所の睡蓮)






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