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たいせつなもの。すきなこと。

星野さんの本の中の空気

2025-04-26 | 本 のこと
先日立ち寄った教文館のナルニア国(絵本店)で
ふいに目に飛び込んできた星野道夫さんの名前。

「ゴンベの森へ」星野道夫著
ちくま文庫2025年発行

星野さんのアフリカ旅日記。
アラスカの星野さん、アフリカへも行ってらしたのね!知らなかった。

貴重な体験を綴ったフォトエッセイ。
星野さんの文章を読んでいるといつも文章の中の土地の空気感まで伝わってくるからフシギ。
今まで星野さんの様々な本を読みながら、アラスカの冷たいけれど清々しい空気を味わってきた。

今回はなんとアフリカの森の緑の濃度の高い空気を吸ったような気持ちに。

星野さんの文章、とてもとてもすきだ。そして写真も。

不慮の事故により43歳の若さで亡くなった星野道夫氏。

ひとの一生は
その長さでは決してなく
いかに生きたか、その濃さにある。と星野さんを通じていつも感じる。

「人と人が出合うということは、限りない不思議さを秘めている。あの時あの人に出合わなかったら、と人生をさかのぼってゆけば、合わせ鏡に映った自分の姿を見るように、限りなく無数の偶然が続いてゆくだけである。が、その偶然を一笑に付するか、何か意味を見出すかで、世界は大きく違って見えてくる。」

今回も本の中に、光を放つコトバに出会った。

この言葉は現在道に迷っている我がムスメに読ませたい。

何度も読み返したくなる星野さんの本の数々。

無人島に一冊だけ本を持っていくとしたら…というあるある話、これまでコロコロ変化してきたけれど、今のわたしは星野氏「長い旅の途上」に決まりだな。


教文館のエスカレータードアのぐりとぐらのプリントがかわいい。
レトロな文字もすてき。




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