【 rare metal 】

此処 【 rare metal 】の物語や私的お喋りの全部がね、作者の勝手な妄想ですよ。誤解が御座いませんように。

恋文

2010年10月06日 20時19分18秒 | 幻想世界(お伽噺) 
 
 
(画像は勝手イメージ・トアル某嬢からご提供して頂きました。アリガトォ)
 
 

秋の初めの夜更けごろ  吹く風は涼しげさなんだと
 
ボクは ボクの熱な肌にて感じます
 

ナニも聴こへない 無音な穏やかさにて吹く風は
 
夜の暗闇の奥深くな 海の彼方を見つめてるあなたの

瞳の上の柔らか前髪を 優しげにそよがせます
 

あなたの影な横顔を ボクは 夜の光の陰を透かして盗み視します
 
その細い髪の毛は緩やかに揺れ ボクの心を乱れさせ
 
限りなく 切なくと騒がせます
 
 
だから想いをと 寄せる女の心色は黒き色かと観へがたく
 
なのに あなたに強き想いなどをと抱くボクの心根
 
あなたは 如何して判ってくれぬものかと
 
 
つくづくと 心に重くと感じるばかりの ボクの懊悩な恋情世界
 
 
暗闇ばかり覗つゞける ボクの胸の心の中に隠れ潜み
 
感嘆もなきかと つくづくと想うことに無情をと 
 
仕舞なき お終いを求めることゝて厭はぬけれど
 
性根腐れな ボクの胸の中にて隠れ棲む
 
妖化しども ざわざわと 
 
ざわざわと 妖しげ蠢きいたし始めます
 
 
あなたの白い細き手の指にてなら 触れられるゝかとな暗闇の観へぬ奥
 
そこにては 想うことにての眩しさもなく
 
暗さなで 静かさにで 幽かな音がいもなくかと
 
なにも物も言へずなことなれば 闇の優しげな真っ黒色にて
 
ボクの哀しき心を抱き そぉぅっと 静かに包ませてくれる場所

 

勇気のない意気地無しなボクは 心で念じ続けておりました


あなたと愛し合いたいなぁ

 
 
暗き世界が あなたと ボクの心の周りに満ち溢れ
 
あなたの手が ボクの手を探し求めくることもなく
 
判りあへている物語は ただ其れだけに故な
 

ふたりを 待ち草臥れる安らぎが醸し出す
 
ふたりの 物事の始まり事 かもなんだろう
 
 
想う哀しみもなく いつ迄もと注ぎ尽きぬきれぬ
 
胸の心が遣る瀬無くと 焦がれるほどな熱き想いも 
 
互いにと求めくる 確かめ事なんだろぅ
 


ひと言 ただのひと言 限りに低くと囁きたい

 

あなたの耳元で
 
頬を寄せ合ったときに
 
 
 
愛してるんだよぉ
 
 
 
ッテ あなたに心をこめて囁きたいなぁ




    
    


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