【 rare metal 】

此処 【 rare metal 】の物語や私的お喋りの全部がね、作者の勝手な妄想ですよ。誤解が御座いませんように。

夜に 堕ちるッ!

2007年06月12日 01時08分19秒 | トカレフ 2 
  



アカンッ!、関わるな ホットケッ!

はよぉう(早く)踏切、渡ってしまえッ!
っと、臆病な自分が興味津々ナ自分にと言い聞かせた。
自分、暫くサドルに跨ったまま、どぉしようか?ぁ・・・・っと。

しゃぁないかぁ!っと半分、諦め気分で自転車ユックリ漕いだ。

線路際の有刺鉄線柵に沿って、番外地に戻るように自転車進める。
虫の鳴き音、次第にぃ近づく。
近づくと、虫の声からッ! 人の呻く様な声にぃ!・・・・・ッチ!

夜に飛ばした舌打ち、何の解決にも為らなかったけど
自分の気持ちぃ表してた。

有刺鉄線柵の外と内側にぃ、枯れた茎だけの草叢。
線路の向こう側、電信柱に吊るされた裸電球外灯の薄暗い明かり。
其のヤット届くような光に照らされた、草叢の中に人の頭らしきものッ!

ヤッパシッ! ッチチチッ!連続舌打ちッ!

自分、自転車を傍らの柵の近くに停め、歩いて踏切まで戻った。
ナンだか、いけない事をしている気分で辺りを視回し、踏切内に入ってしまいました。
其処から柵伝いにと、人が倒れている辺りまでと、暗い中
覚束なげに足元確かめながら、人が倒れていた草叢目指した。

恐々脚を一歩踏みしめる度に、革靴が半分砂利に埋まった。
ヨロケテ黒いタールを塗りこんだ枕木踏むと、滑って転びそうになった。

危なかったッ!

列車から垂れ流しの小便の匂い、キツク臭ってた。
臭いは、要らぬ想像をぉ・・・・ッチ!
枕木に載った、二列に平行に並んだ鉄の路(線路)
蒸気機関車の動輪に磨かれ、星明りに無垢の鉄肌輝き。

砂利踏む音、暗さナ闇が噛むように、次々に夜が吸って逝く。
怖さナ物音、背中に張り付く様な響くよぅな、でした。



肩で息して見下ろした。

自分の息、裸電球外灯の灯り受け、白ッポクなってる。
暗さは踏切とは違い、辺りを覆って深間ていた。
だから、線路の外と内側では、サッキ視た時と違って視えてた。
倒れ人、目を瞑って左側面の顔見せ、周りを細い枯れ茎に囲まれてた。

夜空の星と、外灯の仄かな明かりに照らされ
黒い影になった大地から、浮き上がってるようにぃッ!
日本人には無い、白っぽい膚に赤みが差してる頬だった。

夜目にも鮮やか輝きの金髪、濡れたようになって、額に張り付いています。
自分この時、この金髪視て夜でも光ってるッ!と。

 ヤッパシ、化けモン(物)かッ!・・・・ とも


此処らじゃぁ 白人な外国人なんかぁ滅多とぉぅ
だからぁ此れ、サッキのアイツかぁ? キットそぉやッ! アレやッ!

(今やったら自分、コナイナ失礼な物扱いはいたしませんけどなぁ・・・)

外人、サッキ、ババァの処で飲んでた焼酎酒精でだろう。
暗かったけど、元々の白さな肌が、鮮やかな桃色輝きしていた。

投げ出されるように両腕両脚、俯き躯で大の字。
左手の近くの草叢地面に、黒い大きなカバンらしき物が。
握っていたのが、倒れた拍子に手から離れたのだろうか?

バァさんの店を出るときには確かぁ
何も提げてなかったよぅなぁ・・・?


突然、近づいて来る発動機の音、車の灯り(ヘッドライト)
自分、咄嗟に暗さな中に隠れようかと、背を低くしていました。
何も悪いこともしてないのに・・・・!
チッ!・・・・ 自嘲気味に、舌打ち。
サッキ踏み切りに入るときの、≪いけない事をしている気分≫ のせいだったかもぅ

駅裏方面から、バタバタバタ・タ・タ・・と、夜を叩くかの排気音。
其れ自分に恐怖感までッ! もッ! 運んできます。
段々と近づくヘッドライトの眩しさ堪え観る。
車ぁ、オート三輪トラックでした。

自分、ぁ!・・・・アのトラック、アソコのぉ・・・・ナンデや!
今頃こんなトコ走って、何してるんやッ? っと。

踏切手前で三輪トラック、一旦停止もせずに進入し、線路を横切って渡ります。
渡り終えたら荷台に立って乗ってた男、運転席の天井叩いた。
三輪トラック、突然ブレーキ軋ませ急停止。

荷台の男、慣れた感じで飛び降りた。
運転手と、何か言葉の遣り取り。
三輪、道路の際にと改めて停車。

運転席から降りてきた男、シャガレ声で喋りだす

「よぉヤッタんはえぇけどな、チャンと終いまでせんからやッ! 」
「ナニ言うねん、今更ゆうてもドナイにもならんやろぉ・・・・ 」
「アホか、手間焼かしてからに、ボケッ! 」
「もぉえぇ、勘弁したってくれや 」

二人の男、此方と違う反対側の線路に入っていった。
線路沿いにぃ懐中電灯照らしながら、何かぁ探るようにぃ・・・・・!ッ
自分、こんな状況に為るとは想わなかったので、如何したものかと。
枯れ茎が顎下刺すのを堪え、男たちが消えた方角窺っていた。
伏せた姿勢が、チョット苦しくなってたので、躯を起こそうとしたらッ!

突然首根っこ摑まれたッ!
自分の喉仏、潰れるッ!
アカンッ!ぅ・・・・・・!ッ

思わず自分、首ぃ摑んでる物ッ?を、咄嗟に自分の手で摑んだ。
自分の指、物(相手)の手首に周らないッ! ワッ!太いッ!
アカンッ! 矢鱈な物凄い力やッ! 殺されるッ! ギャッ!
地面にと、凄い力で引き寄せられるッ~!

微かな呻き声一つも、マッタク発せられないッ!
眼の前、赤き火花が瞬き飛んで、直ぐにぃ暗さが覆って来るッ!

 ォッ堕ちるぅ・・・・・!


寸前、耳元でナニヤラ! 異国喋りでナニヤラぁ!
少しぃ首締める力がぁ 緩んだぁ!
眼の前の暗さが消えそうだぁ・・・・!
だけどぅ眼の前、霞むぅ!

外人、嗅ぎたくも無い、酒精臭い息吐きながら喋る。
聞いても、意味も解らなかった。
摑まれた首ぃ、ドウヤラ傍に落ちてる革鞄にぃ近づけようとぅ!

「ワッ・・・・解ったッ!緩めてくれぇ・・・! 」

自分必死で、首摑む物、手で叩き続けた。

突然、地面スレスレノの自分の耳、新たな恐怖で襲われるッ!
っと響き渡ってきた、甲高い叩きつけるよぅな警鐘の音がッ!
俯き加減な伏せナ視界の隅に観える、踏切からッ!

ワッぁ~!ナンやネンなぁ!! 危ないッ!

離せッ!コラッ!離さんカイ、ボケッ!
っと、掠れた声で喋る自分に気がついたッ!

直ぐに立ち上がり、闇雲にぃ蹴りいれたッ!
呻き声挙げた外人の、横っ腹だった。
何回か、勢い任せで蹴り続けたッ!

自分此の時、無性に腹が立っていたッ!
今想い出しても、無茶苦茶腹が立っていたッ!

理不尽にも自分の首を摑んだ外人、クッソがぁ!っと怒りを覚えていた。
っが、それ以上に、ナにかに首を突っ込んでしまった、馬鹿さ加減な自分

アホッ!目ぇがぁ!

っと腹の底の其処から、矢鱈と腹が立っていた。



世の中には 取り返しのつかない事
諦めるしかない事 いぃ加減な事
嫌な事 苦しい事 悩む事

色々と イッパイ在る だけどなぁ

それ以上にぃ 後戻りが出来ない事も


アンガイ気づかんでもぉぅ・・・・ッチ!






      


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