【 rare metal 】

此処 【 rare metal 】の物語や私的お喋りの全部がね、作者の勝手な妄想ですよ。誤解が御座いませんように。

夜が深まれば ・ ・ ・ ・、 心もぅ !

2007年01月09日 11時07分09秒 |  【 踊り妓 】   
【 続きですぅ 】




暗い夜道ぃには、気安さが生まれます。
夜の暗さが、お互いにぃ人を近くに感じさせます。
そしてぇ、今までどぉうしても 届かんかったもんでもぅ
摑めるようなぁ気ぃにぃ、させるかもぉ ・ ・ ・ ぅ。 

けどぉぅ ・ ・ ・ 、ナンかぁ ナンかぁ知らんけどぉ ・ ・ ・ ぅ。
ぅん 解ってる。 けどぉぅ、口にぃ出して言うとぉ
何ッ処かにぃ、何ッ処かにぃ
逃げて逝ってしまう かもなぁ ・ ・ ・ ・!ッ



大人の男のぅ躯から、力の抜けてしまった、お人さん。
此れほど運び難いもん! あんましぃ

ないでぇ~!


店の前の狭い裏路地から、タクシー停まってる道まで運び
乗せて、座らせて、シートにぃ倒れんように支える。
車内わぁ、煙草のヤニ臭いのと、饐えたようなぁ変な酒精の臭いがぁ~!
自分、あんまし酔っぱらてなかったけど、気分が悪く為ってきそうやった。
運ちゃんは、お慣れかしれんけどやぁ~!


運ちゃん、深夜晩くまで輪ッパ握って、酔い客乗せ
いい加減、嫌になってるんやろなぁ!
投げ遣り、問いかけみたいやった。

「どちらぁまでやぁ ? 」 っと。


「競馬場方面やってかぁ 」 知らん振りぃの わい。
「えッ!ぇ、知ってるんですかぁ? 」 Fぅ支えている女。
「うん、知ってるでぇ 」
「さっきぃ お店で知らないって 言ってましたやんかぁ? 」
「うん。 ママぁかて、知ってて言ってるんやでぇ 」
「ふぅ~ん ・ ・ ・ そうねぇ、わからんとぉ、うちぃ 」
「何処ぅ、国(故郷)ぃ? 」
「長崎ですぅ 」
「うん、えぇとこみたいやなぁ! 」
「ぅんぅ ・ ・ ・、 でもぉ ・ ・ ・、 いぃやぁよかとこですとぉ 」
「なんやぁ? どないしたん? 」
「うん、何でもないですぅ 」


Fのアパートまで、其れ以上 喋らんかった。
時々ぃ聴こえる音量絞ったタクシー無線とぅ、ワイパーが硝子ぅ擦る音ぅ
止まんかったですぅ、じっとぉ、降りるまで聴いてましたぁ!
近い所がぁ 永く乗ってるみたいにぃ感じましたぁ 。


よれよれなぁ Fぅ背負って、古いぃ木造襤褸アパート
外付けで雨で濡れた鉄の階段、滑らんようにぃ登って
漸くFの部屋の前。 Fぅ扉の反対側の、柵に背中をぅ。
F顎落ちで、首の後ろのぅ ボンの窪みが視えてた。

自分、息ぃ喘がせながら言いました。

「じゃぁ、カッ帰るなぁ~! ぁんたも早ぁにぃ寝るんやでぇ 」
「えぇ~! 晩いからぁ泊まっていってくださいぃ 」

っと、薄暗いぃ部屋の前で、バックの中にぃ手ぇ突っ込んで掻き回し
部屋の鍵ぃ捜してた、娘がぁ。


仕方がないので、玄関框に運び込んでやった。
其処にぃ、寝かせた。

「ぅん、えぇ。 タクシー待たしてるさかいにぃ、じゃぁ 」
「そぅですかぁ、でもぉ此の人ぉ、此処でよかやろかぁ! 」
「うん。 ナンならなぁ、毛布でも掛けてやってかぁ 」
「ぇ! ・ ・ ・ぁ、 はいぃ、ありがとうございましたぁ ! 」

「うん、じゃぁ」


ドア、背中で閉めた。
濡れた鉄の階段、静かに下りた。

ほんとうわぁ、部屋の中にあがって、布団に寝かせてやりたかったんやぁ~!
でもぉぅ あいつの生活ぅ見るのが、わいにわぁ 耐えられんかったぁ!
そやさかいにぃ、逃げてきましたんやぁ!


タクシ~ィ 何ッ処かにぃ消えていた!
コナイナ時間やから、車も人もぅ ・ ・ ・ ・ ・ チクショウって呟いたぁ!
歩きました。 濡れてしまうけど、仕方がないなぁ っと。

夜明け近くにぃ自分のぅ 寝ぐらにぃ!
靴下ぁ、ビショビショにぃ 濡れてましたぁ~ぁ!!





   


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