横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

ランゲージバリア

2008年11月09日 23時34分06秒 | この業界界隈の英語

 言葉の壁(ランゲージバリア)という表現が、Jeff Mckennaの講演にもあったし、Christopher Schmidtも初めての日本でいろいろ感じたみたいである。

 Jeffの講演で、彼が2004年にバンコクで行われたFOSS4G(この時のオーガナイザーがラガワン先生)で、初めて北アメリカ以外の存在に注目したターニングポイントとなったと指摘したが、でもそれでもコミュニケーションを行うためには、言語の問題がどうしても出てくる。

 日本国内でも、OSGeo財団はメーリングリストを持っているので、そこで情報交換や議論をすればよいのだが、日本だけの問題ではないことをどうやって世界に向けて発信して、問題解決を図るのか?

 何回考えても、そこには英語の壁がある。今回のカンファレンスの発表を聞いていても、すばらしい貢献をしている人たちが日本にるのがわかる。もし私たちが英語に不自由しない国民だったら、その貢献はもっと世界に早く伝搬して注目度も存在感も増すだろう。

 技術を持っている人は、英語があまりできなくても”逃げ道”があると錯覚しがちだけれども、私のようにそうでない人間がオープンソースコミュニティで存在感を発揮してコントリビューションをしていくためには、英語力は必須であるのは明白で、錯覚すらできるゆとりもない。

 英語の壁は、向こうから低くなってくれることは絶対にない。こちらが英語力を高めて、壁を乗り越えられない限り、オープンソースコミュニティの中では「目に見えない存在」で終わってしまう。特にFOSS4Gの世界は小さいので、ローカルコミュニティだけでは苦しい。

 時々、「スローライフさんは英語ができるからいいですね」とコメントをいただくのだが、それは留学をしたとか、海外で働いたとかの環境があったからではない、2000年初め頃までは、英語聞き取りなんて全然ダメ、英語のemailを数行書くだけで30分もかかるという状態だった。私はそこから始めて、6~7年かけて今のレベルまでになった。秘密の特訓を受けたわけではなくて、仕事上相手とのコミュニケーションをとりたい一心で、言い訳や逃げをせずに”壁”に向かい合ってきた成果である。まだまだ英語力は発展途上で、課題が多い。

 ともかく、英語の壁は向こうから低くはならない、こちらが高くなって乗り越えるしかないのだ。せっかくFOSS4Gコミュニティが好きならば、みんな、逃げないでトライしてみようではないか。Christopher Schmidtのようなマシンガンを理解するのはちょっと無理としても、せめてJeff Mckennaの講演の概要がわかる程度にまでなろう。もちろん、不完全でもいいのだ。とにかく伝える努力を行うことがとても大事だと思う。


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