平成徒然草

衛星通信つれづれなるままに…。 JE1CVL Kuge Fumio
日本一小さな衛星通信情報サイト

衛星通信記録1月18日(金)

2019-01-18 11:37:27 | アマチュア無線

本日午前7時快晴2.5℃

【衛星打ち上げ成功】「NEXUS」も「OrigamiSat-1」(折り紙サットワン)もCW Beaconを降ろしているとのことです。成功おめでとうございます。

【ロケット打ち上げ】イプシロンロケット4号機の打ち上げは成功しました。衛星の切り離しに成功したかどうかは午前11時半現在未確認7機のうちの1機「NEXUS」当局のロケーションで11:23に最大仰角1.1°∠のパスがありましたが、これがJA最初のパスと言えば言えますが、最大仰角1.1度では、信号捉えるのは無理でした。今夜のパスに期待

【AO-91】「RadFxSat」12:11 ■交信(FM:Tone67.0Hz)JP3IVD JH9AUB Payloads:49

【Meteor-M N2受信の現状】内容くどくなっていますのでお時間のある人用

13日頃、一時Meteor-M N2からの信号が止まったり、信号が出ていても画像が現れない症状が出ました。今日18日現在は正常です。そんなことがあったからかどうか原因ははっきりしませんが、当Blogの場合、信号の受信が終わってから受信が終わったSDR#をOFFにすると、通常はMeteor GISが画像処理の計算を自動で始めるのですが、計算を始めないでスーッと消えてしまう症状に見舞われました。今日は「LRPT Decoder」のGenealted RGBを働かせて.bpmファイルを強制的にSaveする操作をして画像保存した後、GISで計算させるようにして最終的な画像を保存しました。これは通常自動で行う訳です。そのようなことから操作のおさらいをしておきたいと思います。

受信手順①CALSAT32を立上げ、Meteor-M N2を追尾②SDR#1331を立上げて、RTL-SDRで受信開始と同時にQSPK DemodulatorをONにする。続いてMeteor GISを立ち上げる③Meteor GISを立ち上げると、LRPTDecoderも同時に立ち上がる④AOS後しばらくして信号が強くなるとQSPK Demodulatorに「Locked」が掛かり、LRPT DecoderにRGBに対応した3つの画像が現れ始める。ここまでが受信開始までの操作

受信中の例 1月15日 09:11のパス 受信モードは「Wide FM」Bandwidthは「120,000」星座の丸が4つはっきりしています。信号強い Meteor-M N2の周波数は137.900MHz

画像作成手順①これは全て自動で行ってくれます。しかし、最初に書いたようにMeteor GISが計算を始めないままスーッと消えてしまう症状が出ました。計算を始める手順は、まず最初にLRPT Decoderが取得した画像(.bmp)が指定フォルダーに格納され、そこからMeteor GISがその画像を引っ張って来て画像処理(作成)を始める訳です。

画像作成手順②↑上の画像4行目にあるように、この画像のフォルダーから画像を引っ張って来て画像処理を始めたことになります。

画像作成手順③Meteor GISが作成し終わった画像はこのフォルダー「imagesfinals」に収納されます「images」フォルダー(②の画像)を空にしておいて始めたので、2回のパスの合成画像が保存されています。

  画像作成手順④3枚目の画像が2回のパスの合成画像です。

画像作成手順⑤Meteor GISはプログラムですので、そのフォルダーの中にはイニシャライズ(構成設定 .ini)ファイルがあります「セミコロン;」が付いている行は説明で、付いてない行は実行行となります。画像をどこのフォルダーに入れ、出して来て、作成し終わった画像は、どこへしまう。という一連の自動作業は、次のような実行行が関係しています。default.ini↓抜粋

[Program]
inputDir=C:\Meteor\images\
outputDir=C:\Meteor\imagesfinales\
[M2_LRPT_Decoder]
pathToM2_LRPT_Decoder=C:\Meteor\M2_LRPT Decoder\

ブラウザによって表示が違った場合の説明:↑右下がり\は「円記号:パス指定記号」です。

画像作成手順⑥余話:JO1PTDさんもMeteor GISを使って画像を受信されていますが、ここで信号強いのに「Locked」が掛からなかった症状をレポートされています。紹介されている画像を見るとSDR#が表示している周波数は137.900MHzですが、受信信号の山の真ん中を指していません。それはIF信号の山を見ても分かります。当Blogもそのような症状は経験しました。真ん中を指していないことから考えられる原因の一つは、何らかの理由で衛星の周波数が動いた。いわゆる「QRH」があったのではないかと推測出来ます。あれだけのでかい衛星ですから安定度はあるはずですが、宇宙空間のことなので長い間には何があるか分かりません。まだ原因はあるはずですが、今後出て来た時、その症状をよく判断しないと何とも言えませんが…。

コメント (2)
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