オリンピックに出場した元選手のみなさんが、今回のソチ五輪
で、コメントや感想を、いろいろと、新聞各紙に寄せていました。
さすがに五輪出場者だけあって、それぞれに、重みのあるコメ
ントでした。
その中で、私が一番印象に残ったのは、スピードスケートの三
宮恵利子さんの言葉でした。
男子500メートルで、長嶋選手、加藤選手が、5位、6位に
終わり、メダルを取れなかったときのことです。
競技の翌日の日経新聞で、三宮さんは、こんなことを書いていました。
「 長嶋選手、加藤選手が、今後どうするのか、分からない。彼らも
悩んでいるようだ。
でも、二人は、レースの後、悔しそうな顔をしていた」
と書いて、その次です。
三宮さんは、
「その気持ちがあるなら、がんばれ」
と書いたのです。
これは、いい言葉でした。
長嶋、加藤両選手は、続けるか、やめるか、迷っている。もう
限界だとも思うし、しかし、くやしい。
そのくやしさが、二人とも、試合後のインタビューで、顔に出
ていました。
だから、三宮さんはいうのです。
「彼らは悔しそうな顔をしていた。その気持ちがあるなら、が
んばれ」
と。
いいでしょう。
ただ、むやみにがんばれ、がんばれというのではない。
君たちは、悔しい顔をしている。それなら、がんばれ。
というのです。
こんなことを言われたら、がんばるしかないですよね。