骨折の手術をし、病院で横たわっていると、
テレビで気になるニュースが続きます。
まず、長距離バスの事故です。
そして、100円マックの拡大です。
このふたつは、まったく違うニュースに
見えますが、値下げ、それも、無理な値
下げという点で一致しています。
無理な値下げは、必ずどこかにしわ寄せが
きます。
長距離バスも、運転手を2人にしていれば、
運転手の居眠り運転は、防げたでしょう。
しかし、運転手を2人にすると人件費が
高くなり、バス料金もそのぶん、高くなり
ます。そうすると、この値下げ競争に負け
てしまうわけです。
100円マックも同じです。
100円に設定することで、どこかに
しわ寄せがきているはずです。
従業員の賃金、接客態度、納入業者
への値下げ要請など、いろいらあるでしょう。
でも、ちょっと待ってほしいのです。
いまこの時代に、そこまでして100円
マックを作って、どれだけ、売り上げが増え
ますか? たいして増えないでしょう。
むしろ、値下げによって、売り上げの
総金額は、減るかもしれません。
この無理な値下げは、経済の活力を
削ぎます。
私たち消費者も、無理な値下げは、もう
求めないようにしませんか。