夫は"杯の王"

土曜の夜

ある組織のディナー会が

ムースであったので

その手伝いに行くバッキーにつき

私もムースに出かけた。


アメリカに来た 最初の10年間を

レストランやホテルの披露宴場で働いた私は

こういう仕事は お手の物 ^^


キッチンの片付けも終え

バーでくつろいでいると

Aさんからテキストメッセージが送られて来た。



"大丈夫？" と

始まった言葉で

Aさんが 私を心配している事を 察したが

心配される事も何もなかったので

"ムースの手伝いを今終えた所だ。" と

返事をした、、、ら


"あー そうなの" と

短いメッセージが返って来る。




心配性で 被害妄想的な面もあるAさんは

マイルドな心の病も持つ。



そんなAさんとの付き合いに

ちょっとした事にも

気を使うようになった私は

その短い返事に ハッとし

"何か、 もっと 説明をした方がいいかも、、" と

彼女にテキストしようと

スマホを持つと

ツルッと滑り

床に落ちたスマホのスクリーンの一部が欠け

使えなくなってしまった。


あの時

バッキーのスマホで

Aさんに連絡をとっても良かったのだが

スマホが壊れた事がショックで

そこまで考える事も出来ず

翌日の日曜日になると

Aさんの事も すっかり 忘れ

アイオワに戻った。




壊れたスマホの修理が出来た月曜の午後

スマホをチェックすると

土曜の夜、スマホを落とした 直後に

Aさんから電話があった事を知った。


それだけで 少々パニック状態に陥った私は

直ぐに 彼女の携帯に電話をしたが

応答がなく、、、、

スマホを落としてしまった為

電話があったのを知らなかった事を

テキストした、、、が

Aさんからは 何の返事もなく 火曜日が来た。


それが 心にかかり始めた私が

バッキーにその事情を知らせると


"あ～～、

日曜のライトニングのゲームでAさんが

お前の事でBさんに

あれこれ 泣き言

言うてたのが聞こえたぞ、" と

Aさんの行動に呆れたかのように

バッキーが メッセージを返してきた。




そうか

日曜日に、バッキーが いつもより早く

ムースから帰って来たのも、、、、。

お別れのハグをしていた時に

"ポジティブ エネルギー" と

お呪いをしてくれたのも

みんな 私を想ってだったんだ。


と 思うと バッキーに

いつも 守られている自分を感じ

有難かった。


タイトルの杯の王は

タロットカードの一つで



先日 生まれて 初めて

タロットカードのリーディングを受けたら



このカードは私の夫で

私を守ってくれている、、、と言われたのです。




個別面談会の今週

けいちゃんたちは今日から4連休

週末働くバッキーは今日休みを取り

アイオワにやって来る。

これから皆んなで家の掃除に励みます。

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