寿司半額の水曜日は忙しい中も
一緒に働く中国人の寿司子と
あーだ こーだ
と
話題が尽きる事もなく
おしゃべりをしながら働くので
それこそ
あっという間に1日が終わる。
この日も二人で従業員の悪口言って
よく笑った。
中華で働く中国人とん平シェフは
25年ほど前に
奥さんを連れ
アメリカで暮らし始められた。
中華レストランをオープンされたらしいけど
失敗
奥さんはアメリカの暮らしに馴染めず
数年で中国に帰られ
とん平シェフ一人アメリカに残り
働き続け25年が経つようだ。
貯めたお金で中国の田舎町に
4階建ての2世帯住宅も建て
奥さんや子ども家族と過ごす老後を
楽しみにもしておられる。
毎年のように帰省していたとん平シェフだけど
コロナ禍それも出来ずにおられ
その様子に
”とん平シェフはもうリタイヤーして
中国の家族の元に帰るといいのにね”
と
私が寿司子に言うと
”奥さんの年金も貰うためには
1度奥さんを
アメリカに連れてこなくてはいけないらしくてね
今はコロナでそれが出来ないって話てたわ。”
と
寿司子が言う。
寿司子が言う
奥さんの年金というのは
年金受給者であるとん平シェフの
配偶者に与えられる年金の事で
彼が受け取る年金額の半額を
奥さんは生涯受け取ることが出来
とん平シェフが先に逝かれた場合
奥さんが受け取る年金額は
とん平シェフが受け取っていた年金額に変更され
奥さんが亡くなられるまで
毎月口座に振り込まれる
例えば
とん平シェフの年金が1000ドルなら
奥さんは500ドルになり2人で1500ドル
とん平シェフが亡くなると
奥さんが受け取る年金は
500ドルから1000ドルに変わる
わぁー
アメリカ 太っ腹 笑
水曜日
帰りが遅い私は
家で静かに一人ご飯
バッキーはジェイク君のキャンプ場で
夕飯をご馳走になる。
水曜のランチは前夜の残り物
量は十分あったけど
夕方にはお腹も空き
帰り道考えることは夕飯の事ばかり
玉ねぎの味噌汁に納豆ご飯
それにキムチもつけよう
そんな献立を想像しては
ウキウキ
何でも食べるバッキーだけど
納豆は見るのも嫌うから
こうして
気兼ねなく
楽しんで食べれる一人ご飯の水曜日を
心待ちにもし始めた私だ。
ぽちっとね