オリ―君のメルトダウンで予定していたハイキングが中止になった金曜の午後
次男君の呼びかけで
近所にあるバスケのコートで遊ぶことになった。

私がシュートをしている様子を見たけいちゃんが
”ばあちゃま レイアップが出来るの?” と
目を大きく見開き驚いて言う。


私もバスケをしてたのよ。
これでもチームの中では背も高い方だったの” と
昔を振り返り自慢話、、、、


その朝コダ君と喧嘩し
バッキーに怒鳴られ泣き叫んでいたオリ―君だったけれど
暫くして
そんな彼を慰める為
ずっと傍にいたのはコダ君だった。
数時間後二人は一緒に遊びの世界

皆でバスケをした後
バッキーと二人で家まで歩いて帰る道
学生時代にしていたスポーツの話を私が持ち出した。

私の一歩後ろを歩いていたバッキーが
学生時代 父親から言われた言葉を並べ始めた。

W家の苗字をしているお前はゲームに出る事など出来ない
ゲームに出る選手は金持ちや名声のある家庭の子たちだ
スポーツなど無駄な時間は使わず バイトをしろ
そんな事を父親に言われたから
それが理由でスポーツをしなかった、、、と話す。
以前にもそんな話を聞いた事をはあったけれど
何故かこの日のバッキーの声は
大人の声ではなく
それこそ
重く孤独な気持ちの中でいるティーンの声のようで
その頃のバッキーが目の前に広がるようでもあった。
今も心の片隅に持つこの傷が癒されたら
どんなにか彼の心は軽くなる事だろう と
そんな願いと共にバッキーの話を聞いていた。
、、、と ここで終えたい所だけれど
そんな願いと一緒に
頭のほんの

セルフピティー Self pity と言う言葉
俺の親は貧乏だから
スポーツをしても試合にも出れないし、、、、
貧しい家庭に生まれたから
バイトしながら学校に行かなくてはいけないんだ、、、。

バッキー自身が創り上げた
可哀そうなバッキー青年が見えて来ません?

こうやってコロラドでの毎日を思い返していると
バッキーの弱い部分がいくつも顔を出したように感じられる。
そんな部分を感じられた事は
それはそれで
嫁にとっては貴重な時間、、、、有難い事だ。
