1978年にサンディエゴであった
ボブ シーガーのコンサートに行った事があるバッキーにとって
今回のコンサートへの思い入れは深いだろう、、と
そう思っただけで
私までワクワクした。

会場まで車で1時間ちょっとかかるので
車内でボブ シーガーのCDを聴きながらドライブ

CDに入っていた冊子に書かれた歌詞の文字を追い
リズムにのせる私とは違い
バッキーはほとんどの歌が空で歌える。

”これは俺が大好きな歌や” と
ある歌が始まるや
ちょっと興奮気味に言うバッキー
そのラブソングを聴きながら
バッキーにどんな思い出を連れてくるのだろうと
一人想像する事だった、、。

デーともした事のなかったバッキー青年は
高校であるプロムにも行った事がなかった。
初めてデートらしい事をしたのは
海軍に入った時で
それは一夜の恋だったと
話してくれた事があった。

音楽は
一瞬のうちに昔の記憶をよみがえらせてくれる。

ジョン レノンとヨーコ小野の ダブルファンタジーは
私がバイトしていた店でよくかかっていた。
頼んでもいないのに
毎晩私を迎えに来てくれたバッキーは
仕事で疲れていたのだろう
テーブルに頭をうずめ
私の仕事が終わるのを待っていた。

ニールダイヤモンドのジャズシンガーは初めて二人で観た映画
その曲がかかると
”俺たちの歌だ” と
興奮したかのように今も言うバッキー

レナード スキナードの”That Smell"
この曲をガンガンかけ
ショーツ姿で私のアパートを丹念に掃除する
痩せっぽっちのバッキーの姿が目の前に広がる。

初めて行ったコンサート ACDCの曲は
どれを聞いても
ケアフリーな若かりし頃に戻してくれる
これは きっと 死ぬまで変わりそうにない、、。^0^
