作業服のハイテク化？

最近の暑さはもはや炎天下での仕事をこの上なく困難なものとしています。
さえぎる物のない焼け付くような屋上で作業をする防水屋さんの装備が、
ここ最近ハイテク化しているのもこうした猛暑と無関係ではありません。

パッと見かなりのマッチョです。
作業着がこんもりと盛り上がり、いかつさマックスの外見。
実は中にファンが仕込まれていて、中で空気を送り出しています。
その名は「空調服」。気化熱が体温を下げてくれるため、
もはや手放せないアイテムとなったそうです。

休憩時間になるとまずはバッテリーを交換して
使用していたものをすかさず充電します。
まさにこれが命を守る最終兵器となっているようです。

今時のやつらは気合が足りん。
などと言わないであげてください。
もう気力や精神力でどうにかなる気温ではありません。
めいいっぱい体を動かせば真冬だって体があたたまるのですから、
ジリジリと照りつける太陽の光をあびながら、
サウナのような暑さの中で作業したら熱中症で倒れてしまいますよ。

私の弟は塗装職人をしていて、
シーリング工事や防水工事も手がけます。

帰ってくると顔を真っ赤にしてフラフラの状態のときもあります。
中学校もろくに行かず働き出して３０代にしてこの道２０年以上のベテランですよ。
暑さに慣れていてもさすがにしんどいて言っています。

今は塗装の工事に戻っていますが１週間ほど前までは屋上防水をしていていたので、
「塗装の方が何倍も楽だ」とその暑さとしんどさを語っていました。

そのうち彼も空調服を買う事でしょう。
何はともあれ、無理をせず、体には気をつけて欲しいものです。