先日こちらのブログで書きましたように、
ただ今時間を見つけてはデータの編集をしております。
全ての統計を取るのは時間的に難しいので、
まずは新築一戸建てについてまとめているのです。
とりあえず立川市の平成23年、
平成24年分のデータが出ましたので、
時々このブログでご紹介したいと思います。
今日は羽衣町についてです。
平成23年の坪単価平均:1,541,473円(8件)
平成24年の坪単価平均:1,402,759円(15件)
数字上は23年~24年にかけて13万8千円程度下がっています。
これはある程度予想のつくことで、
羽衣町ではとりもなおさず地価の値下げが
去年まで続いていたという事を表しますね。
今年に入って地価の値下がりが底を打ったなどと言われているので、
来年またデータを集計すれば・・・
ひょっとしたら上昇に転じているかもしれません。
注意していただきたいのは
坪単価はある一定の目安にはなるのですが、
鵜呑みにはできません。
特に新築の場合にはどのメーカーが建築したのかで、
設備のグレードや仕様、そして建築費が随分違ってきます。
ある5棟現場において
A社が開発すれば平均4300万円だったところが
B社が開発すれば平均4700万円の販売価格になるかもしれません。
なのでやはりいくつかの年次で比べても、
本当のところはわかってきません。
ただ、こうして町ごとに数字を出していけば、
立川市全体としてどうたったのか?
そうした事はわかっていきますよね。
なので町ごとにちょっとづつ記事にしていく過程で、
全体の数字も出してみたいと思っております。
ただですね、
こうしたデータをじっと眺めてくると
ある一定の値段の出し方がわかってきます。
例えば5棟現場(1号棟~5号棟)があったとします。
1号棟 3480万円
2号棟 2980万円
3号棟 2880万円
4号棟 3280万円
5号棟 2880万円
という価格で売り出されました。
そこで区画図を見ながら、
価格設定の理由を探すと、
それなりの理由が見つかるわけです。
一番高い1号棟が道路に面する整形地でしかも角地。
次に高い4号棟は整形地だが接道は一面だけ。
2号棟、3号棟、5号棟は敷延(敷地延長・旗竿地)。
価格について
整形地(道路付のよい)>敷延(旗竿地)
となりますので、
1号棟、4号棟が2号棟、3号棟、5号棟より高くなるのは当然です。
敷延の中で2号棟が一番高いのは面積がいくらか大きかったから
という事がわかったとします。
そうした違いがデータから明らかになってきて、
相場観もだんだんとついてくるわけです。
実はそれぞれの号棟が売れた時期なども価格に大きく影響するのですが、
それはまた別の機会にお話しいたします。
追記 平成25年11月10日
平成25年(ここまで)の坪単価平均:1,640,502(7件)
平成23年から24年にかけて値下がりを続けた単価が
やはり上昇に転じています。
ただし、まだ販売中のものもあることを考えると、
最終的にはもうちょっと坪単価も下がるかと思いますが、
予想としては23年程度の単価に持ち直すのではないでしょうか。
これはとりもなおさず、
失われた20年と言われる長期日本経済低迷の中で
値下がりを続けた地価が
ついに上昇に転じたと判断できるのではないでしょうか?
もちろん今後日本経済が復活を遂げて、
今後長期にわたって経済成長を続けるという事が
前提にはなるのですが。