浅田次郎による同名の小説の映画化です。
安政7年3月3日、雪が降りしきる朝、開国を唱える井伊直弼大老は、尊王攘夷を掲げる水戸藩の脱藩浪士15人と薩摩脱藩浪士1名人に暗殺されました。世に言う桜田騒動です。
大老・井伊直弼(中村吉衛門)を護衛する重役を担っていた志村金吾(中井貴一)はその責任をとらされますが、切腹は許されず暗殺に加わった浪士の誰でもひとりを仇討ちを命ぜられます。
主君を敬愛する金吾は、13年の間、刺客を探し続けます。妻セツ(広末涼子)は酌婦となり、金吾を陰で支え続けます。
時代は明治に入り、維新、帯刀禁止令、廃藩置県によって藩がつぶれ、多くの武士が浪人となりました。世の中が動転し、人々は価値観、考え方の転換が迫られていました。しかし、人間の生活感、価値観はそんなにたやすく変えられるものではありません。金吾は髷もおとさず、武士の心、忠義の精神を持ち続けました。
時がたち、金吾は車夫に身をやつした直吉こと佐橋十兵衛 (阿部寛)に出会います。それは奇しくも仇討ち禁止令が出たその日のことでした。
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