オレがやる!

段ボール機械メーカISOWAの
営業スタッフブログ!!

旅の終わりに

2012-03-24 09:47:20 | 勝亦 裕司

先日(といっても昨年ですが)、体調もよく、天気予報も『晴れ』という
ことで夕景・夜間・朝景連続の0泊2日の撮影旅行を決行しました。
ところが、富士山は雲の中に入ったままで写真が撮れません。

失意の中での撮影旅行も終盤にさしかかり、コンビニでみたらし団子と紅茶
(アフタヌーン・ティー赤いやつ)を仕入れ、道路脇の空き地に車を止め休憩
していると窓の外に青空に屈託もなくまっすぐ伸びたパンパースがありました。

どういうわけか気になりシャッターを押したのが上の写真です。
ふと、こんな所にも感動できる自分が何かうれしくなりました。
(感動できるのは富士山だけじゃない!!)

今回の教訓:旅は終わりまで気を抜かず、感性を高めて行動すべき!

それでは、いつも通り富士山と行きましょう。

一家に一枚あると幸せになると言われる『紅富士』に今回はクレータ付きの
満月を配置しました。以前一度紹介しましたが今回のものはデジカメの撮影です。
ISOを800まで上げRAWで撮影し、パソコンで露出補正、ホワイトバランス調整
を行ったものです。フィルムでの撮影は一発勝負ですが、デジカメでは簡単に撮影
できます。色はフィルムに比べ赤が鮮やかな気がします。逆に言うとフィルムでは
しっとりとした赤という事です。
但し、満月の落下角度予測ミスによりセンターから少し右になってしまいました。
あと200mくらい左にいれば真ん中に配置できたのですが、スタンバイ位置は
すぐに変えられずこのような位置となりました。

ここでクレータ付き満月撮影のワンポイントレッスンです。
 ◎通常撮影ですとまだ周囲が暗い為シャッター速度は遅くなり月は白くなってし
   まいます。シャッター速度を1/60以上できれば1/120以上で撮影すると
   月のクレータが出てきます(月は絶えず動いている為)。この為にISOを上げ
   る(数値を大きくする)事によりシャッター速度は速くします。ただあまりISOを
   上げると写真にした場合粒子が粗くなり大きく伸ばした時ざらざらした写真と
   なってしまいます。
 ◎満月が富士山頂上に来るときはいつかと言うと、月入り時刻が日の出時刻の
   1時間後くらいです。頂上から月入りまでおよそ1時間の為。後は月の落下
   角度(およそ60度くらいかな)を予測してセッティングをします。
 ◎チャレンジしたい方はご連絡下さい。
   

それでは今回の特集に入りましょう。

今までは、ハード面(カメラ本体・レンズ・フィルムなど)の事についてお話して
きましたが、今回はソフト面(撮影する『心』)についてお話してみます。ただ、
感じた事の表現ですので言葉とか文字にすると微妙に変わってしまうため
ファジーな表現になる事をお許し下さい。

まず、1枚見てください。

数年前、とある所で上の写真と撮ったのですが、最初見た時の感動が表せない
と感じました。1年に一回しか入れない所であり、次の年どうすべきか考えました。
まず、私が受けた感動を1枚で表現する事は無理、ならば撮影方法はどうするか
など考え、下記の3枚を2年かかりで撮影しました。

 

乙女の祈りⅠ

 

 乙女の祈りⅡ

乙女の祈りⅢ

これまで、ブログでこの写真をアップできなかったのは、真ん中の写真(乙女の祈りⅡ)
がフィルムからのプリントと同じようにデジタル化ができなく、3枚がセットでなければ
『感動の表現』ができないと感じた為でした。(プロの自覚?)

今回パソコンおたくの友人が新型ソフトにて3ヶ月がかりでデジタル化してくれた為
アップする事ができました。ここまでフィルムと同じように再現できるとは時代は
変わったと感じます。

私が受けた『感動』を理解いただけたでしょうか?

最後に、それまでの撮影スタイルを180度替え、現在の撮影スタイル、考え方、
生き方が確立できた記念の1枚を紹介します。

題名は『季節はずれのお茶畑』。

 この話をすると、また長くなりますので、いつか富士山の見えるところでお会いした時
ゆっくりお話しましょう。一言で言うと『ナンバーワンよりオンリーワン』かな。

又今回も長くなってしまいました。

長い間お付き合い頂き本当に有難うございました。

それでは、それでは・・・ さようなら。

 

 

 

 

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誓いのツリー

2011-09-11 11:39:09 | 勝亦 裕司

 昨年に比べ厳しくなかったですが、それでも暑い夏が終わりそうですが
いかがお過ごしでしょうか。

それでははじめましょう・・・・・・

昨秋、朝の撮影が終わり心地よい余韻に浸りながらデジカメ1台を肩にかけ
ロケハンの散歩をしていると暗がりに光るものが目に入り、近づいてみると
散ったもみじの朝霜に木漏れ日が当たって光っていました。
 

            撮影データ:CANON 5D  CONTAX バリオゾナー80-200F4
                    F4AE  -1補正  WBオート RAW

失敗したのは、デジカメ1台しか持っておらず、車までカメラを取りに行ったら
光が変わってしまいます。
あきらめてデジカメで撮影したものが上の写真です。

ここで一句

 『朽ち果てて
           なおも輝く
                    もみじかな』    う~ん・・・・・・・・・・

  
なぜデジカメではこの場合いけないのか・・・
デジカメでは黒くつぶれた部分が黒っぽいだけですが、フィルムでは黒と
濃い緑がうっすらと出てきます。さらにベルビア50という銘柄の使用により
この濃い緑がしっとりと深みがある色をだし、もみじの赤を引き立て立体感
のある作品となると思います。
 フイルムによる違いについては事項でお話いたします。

 

今回の富士山は『ツリー』についてお話いたします。

夏の富士山は雪もなく、霞が多く絵になりにくい為、霞の関係ない夜の富士山を
撮ることが多いです。
『ツリー』とは富士登山の人がご来光を見る為、夜懐中電灯をもって登山をしますが
カメラを長時間露光をする事により懐中電灯の灯りの移動をフィルムに焼付け
登山道が稜線に近いところであればこの光で富士山を表現できるのです。
頂上ではカメラで日の出を撮影する人が多く、暗い為自動的にフラッシュが作動し
撮影されます。この光が頂上のラインとなります。準地元の足柄峠での撮影の
証として『誓いの鐘』(アベックで鐘を付くと幸せになるそうです)を前景にし、
題名を『誓いのツリー』としました。
(向かって左が富士宮登山道、右が富士吉田登山道と須走登山道の合流です)
今年で3年目ですが、登山客の数、富士山が露光中見えている事、このような日に
休みで撮影できる日でなくてはならず、なかなか撮影できないのが現状です。
下の写真は完成品ではありませんが、前項のフィルムの違いについての説明の為
出しました。

 

          撮影データ:ハッセル500CM プラナーCF100㎜F3.5  バルブ
                  フィルム 富士ベルビア100F

          撮影データ:ハッセル500CM  プラナーC80㎜F2.8  バルブ
                  フィルム コダック100VS

上の2枚は、同じ日にほぼ同じ時間に撮影したものです。一般的には緑もしくは濃い青
色が多いですが、ベルビア100Fは花などを撮ることが多く夜景にはあまり使用しない
と思います。フィルムの違いで色に違いが出ることはご理解いただけると思います。
尚、2枚ともポジフィルムをスキャナー(安いものです)でスキャンしたものですのでうまく
表現できていないのが残念です。

上記3枚に共通する事は、使用しているレンズがカールツアイスである事です。
特に選んでいるわけではありませんが使用していてポジフィルムを確認していると
撮影時のイメージにもっとも近いことではないかと思います。撮影時複数のカメラで
撮影しますが作品にする確率としては約60~70%ツアイスのレンズが多いです。
国産のC社、N社のほうがエッジの切れ、発色もいいのですが、全体のイメージから
ツアイスの作品を選んでしまいます。

この項では、ツアイスについて見て見ます。

手元にあるツアイスのレンズでもっとも古いものは、スーパーイコンタ6×9(下の写真)
です。 

 

このカメラの製造されたのは最初が1934年(77年前)ですが、
装備面からこのカメラの製造年を特定しようと思います。

①レンズが105㎜ F4.5      1934年~1838年
②ボディーシャッター有り        1935年以降
③赤窓(フィルムの枚数表示)有り  1935年以降
④二重撮影防止装置なし       1938年以降は装置付
⑤最高シャッター速度1/250     1934年~1938年

以上から、1935年~1937年に製作されたものと思います。

当時は白黒フィルムしかない時代のレンズです、T※(ティースター)コーティング
も付いていないレンズですが、下の写真はいかがでしょうか?
 

スキャナーと取り込みましたが、フィルム自体が6㎝×9㎝と大きくゆがみが出て部分的に
ピントがずれたようになってしまいました。
とても80年近く経ったものとは思わない写りをしています。

でも、人それぞれ感じ方が違いどれがいいと言えない事と思います。
愛着を持って使うことがいいのかな~と思います。

 さて、これから本番の季節がやってきますが、当面の目標は雪が降り始める
時を狙っています。下の写真は昨年のものですが雲もなく平凡です。
今年は雲が出ること期待しています。

   撮影データ:ウィスタ45  シュナイダー150㎜f5.6  f45 1/30
           冨士 ベルビア100

 【最新情報】

本日(9月10日)朝の富士山をお届けします。
今朝は富士山の右側に『可動つるし雲』が夜半より発生し、日の出の時まで
残っており(だんだん形は崩れてきましたが)朝日を浴びて少しだけ赤くなりました。
肝心の富士山は赤くなりません。(角度が違うため、この撮影場所では12月
頃かな?)

   撮影データ:CANON 5D  28-80F2.8-4L F11AE  -1補正
           WBオート  RAW

相当な長編になってしまいました。お付き合いありがとうございました。

 **独り言**
       最近は年に2回の為、ネタの新鮮味がなくなりそうなので今回
       約3回分を一挙出しましたので、長くなってしまいました。
       いいのかな?

 

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富士山異変

2011-02-27 20:56:18 | 勝亦 裕司


データ:CANON EOS5D Contax80-200f4+AD F4 1/125 iso100 WBオート

春風に誘われ近くの梅林に行った所、例年は紅梅・白梅の同時開花はなかったのですが
今年は同時に開花していました。紅梅をバックに白梅を撮ってみました。
ちなみに紅梅は観賞用で梅の実(梅干)は取れないとの事です。

さて、本題に入ります。

下の写真を見て頂きますと左手富士山中腹(宝永火口付近)の雪が
なくなっています。撮影時期は1月中旬です。 


データ:ウィスタ45P シュナイダ150mmf5.6 f45 1/30 ベルビア100

下の写真は、昨年同時期のものです。


データ:フジGA645 60f4  f16オート -1補正 コダック100vs

例年、宝永火口周辺は雪が多く登山道は通行止めとなり、『ベタ雪』で
変化のない白い部分が多い特徴がある所でした。
今年は雪で裾野まで真っ白になっても、3日ほどで雪がなくなり
宝永火口付近の山肌が黒くなってきます。

雪が少なくなる理由について地元では原因は3つ考えられると話しています。
その3点について検証を行おうと思います。
 ①昨年テレビニュースでも流れましたが 軽い火山石が強風により
   飛ばされ雪の上につもり黒くなった。
   ⇒雪の下から火山石が出てくるとは考えられないので、これではない。
 ②今年の雪は低温のせいか乾いた雪のため強風で飛ばされて雪がなくなった。
   ⇒雪が降っても2日ほどで雪がなくなりますが、毎日強風が吹いている事
    はなく、考えにくい。
 ③気象庁からの発表はないが、地熱が上がって雪が解けているのではないか。
   ⇒噴火の前触れの地熱上昇ではないか、このニュースを公開すると
    地元で問題になる為、表ざたにしないのではないか、と地元ではうわさ
    しています。近くに行って調べたいのですが、登山道が閉鎖されている為
    近くに行けません。

まあ、悪いように考えてもしょうがないですから、噴火前にいい写真を撮るように
頑張ります。

最後に、もう直ぐ桜のシーズンですから、桜に富士山を見ながらお別れとします。 


データ:CANON 5D 28-70 2.8L f8オート ISO100 WBオート

 

 

 

 

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夏の終わりに

2010-09-05 20:02:13 | 勝亦 裕司

いつもなら

『朝晩めっきり涼しくなり夏の終わりを感じますが
 いかがお過ごしでしょうか』

との表現になると思いますが、今年は半端でなく暑いです。
でも、9月に入りましたから題名は『夏の終わりに』
としました。

まずはすがすがしい夏富士からスタートします。

 
データ:CANON 5D+EF28-80F2.8L
      AWB F11 AE -1

この景色も今年が最後です。来年からこの田んぼは
第2東名高速道路工事車両用道路建設の為なくなります。
このような理由により、いい景色がどんどん無くなってきます。

夏富士をもう1枚・・・


データ:ハッセル 500CM+ゾナー150mm
     バルブ(露光2回・花火f8、富士山f22)
     コダック100VS

さて、本題に入ります。

わが社の玄関を入った正面の壁と右側の壁に写真が
飾ってあるのはご存知でしょうか。わが社のお客先である
東北地区のM社のY社長様より頂いた写真です。下の
2枚がその写真です。ドアの大きさから写真の大きさが
わかると思います。写真をこれだけ大きく伸ばすのは
原版は相当シビアなものでなければできません。
驚くのは鶴の写真は35mmのカメラでの撮影との事で
後で原版の大きさについて説明しますが、『凄い』としか
言えません。りんごの写真は赤色の発色が良いと言われる
カールツアイスのレンズでの撮影との事です。 



  

実は、Y社長様から『このカメラで富士山を撮ってみないか』
とのお言葉とともに下のカメラを譲り受けたのです。
 
 

このカメラは、『シノゴ(4×5)』カメラと言われる大判カメラです。
昔、写真屋さんでの撮影、集合写真での撮影にも使用
されていたものと同じようなカメラで黒い布をかぶって
使用するタイプです。1枚撮影するまでの手順は、
 ①カメラ本体を3脚にセットする
 ②レンズを取付ける
 ③フィルムをセットする所のガラスに写った画像
   (左右上下が逆になっている)をルーペで見ながら
  ピントをあわせる。
 ④露出を計り、シャッター速度、絞りを手動にて
  設定する
 ⑤フイルム(1枚づつしかセットできない)をセットする
 ⑥シャッターを切る
手順はこのようなものですが、細かく約束事があり、
①~⑥までで、慣れないこともありますが約30分
かかっています。
数回のテスト撮影で下の写真を撮影しました。11月からの
富士山本番までに迷わず撮影できるよう訓練をしており
第1歩は踏み出せたかと思っています。 


データ:ウィスタ 45SP+シュナーダー150㎜
     F32 1/15  富士ベルビア100
 (ポジフィルムをスキャナーにて取込、7M⇒0.7Mに圧縮
  ここに載せるには1M以下が条件の為)
スキャナー⇒圧縮により画像は落ちています。実際の
ポジフィルムの画像は写真が巧くなったように感じる
すばらしさです。
写真を大きく伸ばす場合35mmのポジよりこの4×5の
ポジのほうが拡大率が小さいため細かな所まで鮮明に
表現できます。下に各ポジフィルムを並べましので、
その大きさの差をご覧ください。 


  ①     ②          ③

① 35㎜フィルム
② ブローニーフィルム 6cm×6cm
③ シートフィルム 4インチ×5インチ
         (10cm×12.7cm)
比較するといかに4×5がいかに大きいかわかると
思います。ちなみに私の常用フィルムは②です。①
はデジカメに移行(一部特殊カメラを除く)しました。

なぜ、4×5の画質がいいのか参考書、インターネット
で調べてみると、4×5には『あおり』と言う機能があります。
これはレンズを傾斜など行いピント位置を変更できる機能です。

上記①、②はレンズ面とフィルム面が平行になるよう
セットされていますが、4×5はレンズ面が上下左右の
シフト、傾斜ができるようになっている為レンズの中の
中心部分を通常使用する様になっています。レンズは
特性上周辺部に行くに従い光量の低下や歪みが出や
すい性格があります。これにより、あおりを使用しないか
最小で使用した場合レンズ特性のいいところでの撮影が
でき、結果、高画質の撮影が可能となります。
『あおり』は、ピントを手前から奥まで合わせる場合、
建物などの撮影で上に行くにしたがってしぼんでしまう
事を修正する(建物撮影に使用)場合などに使用する
ものですが、技術的に難しく今しばらくは勉強が必要
と感じています。

まだ数回しか使用していませんが、従来(上記の①、②)
の撮影方法と違い、すべてがマニュアル操作である事、
ピントあわせ(被写界深度の使用)など考え方を変える
必要があり(基本的には同じと思いますが)、対象物に
対する考え方、見方が変わってきたように感じます。
言葉を変えると、何かが一歩抜け出した=ある次元を
超えたと感じています。今後の自分への期待が高まり
ます。先ずは、早く技術の習得を目指し、本番(11月頃)
には自信を持って撮影できる事を目標とします。

それでは、今回はこの辺で・・・・・・・・・・



 

 

 

 

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なんでズミクロンなの?

2010-04-11 17:56:20 | 勝亦 裕司

春~冬~春とめまぐるしく変化する季節いかがお過ごしでしょうか?

久々の手応えを感じた紅富士の撮影を終え、近くの牧場で朝食をとっていると、
牛舎から1頭の牛さんが出てきてこちらをじっと見つめてあたかも『写真撮るな
ら早く取れよ!!』と言っているようなので、ここはデジカメだな!とすばやく
セットし、数枚シャッターを切るとシャッター音が聞こえたのか、静々と牛舎に
戻ってゆきました。そのときの写真が下の1枚です。 


CANON5D+EF28-80f2.8L
f11AE AWB RAW

さて本題に入ります。
誰しもが1度は持ちたいと思っているライカについて考えて見ます。
今回はレンズについて考察します。本体はいずれ時間があった時に・・・

交換式ライカレンズは1930年製造開始より約80年、現在に至るまで
続いており、そのときのレンズが現行機でも使用可能(アダプタが必要
なものもあります)であり、他のメーカではこのような事はありません。

レンズ自体どのような特徴があるのか、私が使用している範囲にて
理解している事を説明します。ただ、ライカレンズは『個体差』があり
同じ名称の物でも『写り』が違うと言われておりますので今回の説明が
全てのレンズに通用するとは限りません。

レンズには名前が付いています。
名前のつけ方はややこしく開放F値で分けられているものが多い
ですが全てではありません。

テレエルマリート90㎜F2.8
  :望遠系のレンズですが小ぶりで携帯しやすく、おちついた
   描写(特徴がない)をします。

エルマー50㎜F2.8沈胴式
  :逆光に弱く、エッジの切れが悪く直ぐに手放しましたが、4Bで
   絵を描いたような描写をする。との評価があります。

ズミクロン35㎜・50㎜F2.0
  :逆光に強く、開放F値を明るく、エッジの切れも良く(当時の
   レンズと比べてですが)最高の手ごたえをくれるレンズです。
   しかし、撮影する被写体により性格が変わる面白いレンズです。
   先ず下の写真を見て頂きます。            


M3 ズミクロン35㎜F2.0
F11 1/100 100VS

私のライフワークの富士山ですが、最近のレンズに比べエッジの切れが
悪く、この大きさではわかりづらいですが、伸ばしても四つ切(254×305㎜)
が精一杯です。ですから今までの富士山写真ではライカはほとんどありま
せん。

ところが、下のような写真では性格がガラッと変わってしまいます。
ポジフィルムのスキャナーによるデジタル化の為濃淡が消えてしまい
わかりにくくなってしまいましたが、額の中のコローのような絵も
手前のソファーの凹凸までフィルム・ダイレクトプリント(デジタルプリント
ではありません)では再現されています。半切(340×410㎜)まで伸ばし
ても画質の乱れもなく、再現してくれました。

M3 ズミクロン35㎜F2.0
F2.0 1/5 100VS

 ここで気がつく事は、デジタルカメラのようにエッジ(境目)により
色が区別されているのではなく、近くで見るとまだら模様の濃淡が
離れてみると境目がはっきりし『絵』になっているのです。油絵も
近くで見ると筆の跡がべたべたと付いているが、離れると『絵』に
なっているのと同じと思います。
よくライカは白黒フイルムがよいと言われ、この手の本はよく見か
けますが、白黒フィルムでは濃淡で表現を行う為このレンズが
適しているのかな~と感じます。ちなみに私はカラーによるモノ
トーン(単色もしくは2~3色以内)が好きで富士山以外ではチャレンジ
しています。
このような特徴が使うものをひきつけるレンズと言えるのではないで
しょうか。ライカレンズの王様ズミクロンは素晴しいレンズと感じます。

その他のレンズで、このような特徴を持つレンズはあまりありません。
最近のライカは持つ事に重点が置かれ使うレンズからコレクションの
レンズに変化しつつあるように思います。中古レンズを探す者にとって
は価格上昇で困ったものです。

結論として、ライカ・ズミクロンに最も適した被写体としては、

 どこかヨーロッパの街角・・・ガス燈の明かりに照らされ、夜霧に
 しっとりと濡れている石畳を歩く、黒のタイトスカートの後姿

ではないかと感じています。

それでは今回はこの辺で・・・・・・・

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六地蔵

2009-12-13 10:22:38 | 勝亦 裕司

東京営業所 勝亦です。

先ず下の2枚の写真を見てください。
どちらがいいと思いますか。

 ①

私は②がいいと思いますが・・・・・・・・・・
私の写真仲間にこの関係のプロがおり、一人は石屋さん、
もう一人は石仏、銅像、木彫り人形専門に写真を撮っている
方がおりますが、2人とも①が良い、②は出来が悪いとの
評価です。

理由は、この手の石仏は顔がふくよかでなければいけない。
又、彫り方も②はプロの仕事とは言えないとの事です。


最近の石は中国からの輸入がほとんどで、①の荒削りは中国、
仕上げは愛知県岡崎でおこなったのだろう。
(岡崎は石関係では有名な所だそうです)
②は仕上げまで全て中国での製作だろうと言っておりました。


何回見ても私は②がいいと思いますが、皆さんはどうですか?

さて今回の富士山は、我が故郷=富士市からのものです。
12月末の寒い朝撮ったものです。題名は『富士古道』 としましたが
このS字道は単なる農道です。

 最後に、以前CONTAXレンズを生かすマウントアダプターについて
説明をしましたが、安いアダプターを使ってゆくと、何回かに1回
ピントがずれたようなことがあり、手振れかなと思っていましたが、
CONTAX専門の極楽堂というお店のホームページにこの問題が
出ておりアダプターはレンズにつけて調整が必要との事で、少し
高いですが、使ってみるとほんとに違いがありました。これが
『安物買いの銭失い』なのかと思いました。皆さんも気をつけて下さい。

それでは、この辺で・・・・・・・・・・ ありがとうございました。

 

 

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第二次大戦秘話

2009-09-04 17:30:47 | 勝亦 裕司

東京営業所 勝亦です。
今回はまず『逆さ富士』について、一般的には富士五湖
での逆さ富士が有名ですが、どの場所も人がいっぱいで
同じ写真をとってもあまり面白みが無く、私よりもいい機材
で、いい腕で、いいタイミングで撮られたものを見せても
らった方がいいと思い、通常余り人がいないところに目を
向けるようにしています。
左上は『棚田』で有名なところですが少し離れると誰も
いません。
下の写真は、朝夕の時間で赤くなった富士山を狙うところ
で有名ですが、日が昇ってからは人はあまりいません。 

 富士山以外で1枚・・・・

 上の写真は自宅のそばの年に1回内部を解放する女子大
の遊歩道の脇に立っているものです。撮るたびに違う顔を
しています。名付けて『遊歩道の麗人』としています。

さて、本題に入ります。

       

② 

 上のカメラをよ~く見て下さい。
一見同じように見えますが、微妙に違います。

①ライカ DⅡ
 1932年ドイツライカのバルナックにより製作された
 カメラであり基本的には現代のカメラの原点のカメラ
 です。レンズは沈胴式のエルマーとなっています。

②ゾルキー 1-C
 形、操作方法はライカDⅡと同じですが、全くの偽物
 です。製作したのはソ連(現ロシア)です。製作年は
 1948~1956ですが、レリーズに穴がある、背面
 上部の止めネジが2つからして1-Cであり、1951
 ~1953に作られたものと思います。

1956年以降のゾルキーはライカの真似から脱却
していきましたがデザイン、操作性も良くなくゾルキー
のイメージは落ちてゆくばかりと思います。(私感)

今回のポイントはこの1948~1956になぜ良いもの
が出来たのかです。ここからは聞きかじり、数少ない
本からの情報ですので正しいかどうかは分かりません。

初代ゾルキー(区分けとしてはゾルキー1と言われています)
はライカの元社員が作っていた物であるとのうわさです。
第二次大戦でドイツが負けたとき、アメリカ、ソ連がベルリン
に進攻し、ライカ、コンタックスのカメラ生産設備、資料、部品
それに強制連行により作業員も連れ帰ったといわれ、その
作業員が製作したものと言われています。

ソ連抑留は日本人だけでなないようです。このような歴史を
持ったカメラを50~60年たった今使うことは意義があるよ
うに思えます。ちなみに、コンタックスのコピーはキエフという
名前で出ています。本家より故障が少ないとの評価を聞きます。

今回の富士山2枚、麗人はこのゾルキーで撮ったものです。
約57年前にコピーとして作られたものですが、いかがでしょうか?
最近のカメラと比較にて『くっきり感』はありませんがしっとりとした
描写をしています。

ここで、ゾルキーを持つ為の注意事項があります。なんといっても
古いカメラであり、インターネットでも良く見かけますが、半分は使
えないモノと思ってください。特にロシアから送るものはトラブルが
多いとの事です。私のゾルキーもシャッター幕が薄くなりレンズ
キャップをはずしていると光線漏れが出ます。

いや~・・・カメラって奥深くていいですね!!

それでは今回はこの辺で失礼します。

 

 

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10円玉の秘密

2009-04-29 17:35:29 | 勝亦 裕司

 

4ヶ月ぶりのご無沙汰をしておりました。

今年の春は最近に無く花々が彩りすばらしい季節でした。
標題の枝垂桜は東名御殿場インター近くのアウトレット脇の
神社でのものです。昨年よりチャレンジしている『感性の趣く
ままの撮影』にて行ったものです。いかがでしょうか?


さて、今回も3部構成で気張っていきます。

 第1部  【マニアックな情報】 10円玉の秘密
 第2部  【鮮やかな富士山】
 第3部  【カメラのフォーマット】

【マニアックな情報=10円玉の秘密】

まず、お手元に10円玉をご用意下さい。

いつの事でしたか、昭和26年製の10円玉に金が混入
しているとのうわさが立ち、東京大学理学部にて計測した
ところ、ほとんど無いに等しい0.0004%の含有率で
あったという事がありました。

私も色々調査しましたが、このうわさは微妙に違っているのです。
実は・・・

 『昭和27年製10円玉に銀が含まれている』

が本当のことなのです。

銀が含まれている証拠を示すため、表面の平等院鳳凰堂の
屋根の上にいる、鳳凰の尻尾の違いで分かるようになっている。
(ただ、銀の含有量を調査する方法が分かりませんのでやって
いません。色が違うのかな~!!?)

昭和27年製以外は下(例として平成17年としました。他の
年の物も同じ)のように、鳳凰の尻尾は下がっています。


平成17年製

ところが、下のように昭和27年製のみは、
鳳凰の尻尾が上がっています。


昭和27年製

昭和27年前後の年の物を調べましたが尻尾が上がった鳳凰は
昭和27年のみでした。以前は6枚ありましたが、間違って使って
しまったり、紛失などにより現在は1枚のみとなってしまいました。

お手元の10円玉は何年製ですか?

信じるか・・信じないか・・は皆様の判断にて・・・・ 

【鮮やかな富士山】

今年の春は例年になくすばらしい花々の競演の季節でした。
2月の梅に始まり、川津桜、枝垂桜、ソメイヨシノ、八重桜
と続き、これからはハナミヅキ、つつじと咲き誇る季節です。

抜けの良い富士山に絡ませる花はやはり、梅、桜がいいですね。
4月以降は春霞の日が多く、くっきりした富士山は中々見えません。
下の写真は、数年前から狙っていたポイントでやっと撮れました。
気に入っている所は老木とその影、頑張って咲いている梅の間に
くっきりとした富士山・・・う~・・いいでしょう?

 題名:老木の春
 機材:SONY α100
     24~85mm(24mm付近)    
     WBオート、ISO 100
     f16AE、-2/3、RAW

 【カメラのフォーマット】

今まで、あまり感じていなかったカメラのフォーマット
について最近気になるようになってきました。
下の3枚の写真を見てください。


①35mmカメラ

 
②中判645

 
③中判6×6

撮影時期は違いますが場所は同じところです。
①『35㎜』は2.4cm×3.6cm フィルム
②『中判645』は6cm×4.5㎝ フィルム 
③『中判6×6』は6㎝×6㎝ フィルム
で、プリント時の拡大率の関係で最近は使用するカメラは
①⇒②に変わってきました(①はデジカメに移行)。
冬の夜間撮影では完全メカニカルの②を持っていない為、
電池の保温に気を使っていました。冷えると急に電気残量
ゼロとなり、シャッターが切れない症状がでます。
そんな時、中古の③が手に入り使っていました。これは
完全メカニカルシャッター(レンズシャッター式)で機械が
凍結しない限り撮影できるカメラです。又レンズも赤みが
透けたような赤となり、イメージにぴったりの写真が出来ます。
欠点は、最近のカメラに比べ、エッジの『きれ』がないように
思います。でも安心して撮影できることが一番と考えます。
ある日、上記の茅葺小屋をとった時、正方形画角のせいか
今までに無い安心感というか撮影時の自分の感じた景色に
最も近い写真が出来上がりました。それ以来、夜間だけでなく
この正方形フォーマットにあう景色を探す様になりました。
今後、この正方形フォーマットの写真が出ることが多くなる
ような予感を感じます。

今回はまとまりの無い内容ですが、自分らしいのでは
ないかと思います。

それでは、今回はこの辺で失礼します。
長時間のご購読有難うございました。

 

 

コメント (2)
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撮影スタイル

2009-01-09 17:58:59 | 勝亦 裕司

新年明けましておめでとうございます。
今回、新春特集として3部構成とします。未公開作品、
作例写真を含め、9枚の写真を用意しました。

第1部 2008年秋
第2部 私の撮影スタイル
第3部 マニアックな情報

第1部 2008年秋

いつもは富士山をメイン・と言うより富士山のみの
撮影を行っていますが、今年は休みの日は曇り、
雨、晴れていても富士山は見えない日が多く『感性』
を高める為、昨秋は富士山以外を狙ってみました。
まず初めは丹沢のダム広場という所にある
 『深まる秋』をイメージした銅像を1枚。 

2枚目は真っ赤に紅葉したもみじを正方形の画角に収めて
見ました。2枚ともフィルムからプリントしたものをスキャナー
で取り込みしたものであり『つや』がでないのが残念です。

 この正方形画角についてはここ数年魅力を感じ撮影ポイントを
探しているのですがなかなか良いポイントに当たりません。
画角については別の機会にお話しようと思っています。

 

第2部 私の撮影スタイル

よく、『写真をやっているんだから撮ってよ』と言われますが
人物を撮ることは私の撮影スタイルからすると非常に難しいのです。
そのわけをこれからご説明します。
 まず、富士山は動かないから取れるのか・・・そうではありません。
下の写真のように動く電車を取ることはあります。

ただ、この場合ピンとは『置きピン』といって一定のところにピント位置を
固定(マニュアルにて・オートフォーカスはダメ)しておき、電車がその
位置に来たときシャッターを押します。最近のカメラでは5枚/秒以上
連続撮影できるものは簡単に取れます。
 (私のは連写がきかない為1発必中ですが・・・・・)

撮影スタイル ① タイミングを待つ
私の通常撮影では、天候、富士山の状況により『絵』になるだろうと
思う状況を想像し、カメラをセットし、『絵になる!!』と心が教えてく
れるタイミングを静かに待つのです。
その待っている時の様子が下の写真です。まだ、日が沈んだばかりで
何も面白くありません。

30分程度待つと下の写真のように空が下から赤-オレンジ-黄色
紫-青-紺と言うように色が付きます。(この写真は黄、紫がなく作品と
しては???ですがイメージを掴んでいただく意味で出しました)又、
裾野の町並みに町明かりが入り良いムードとなるはずなのですが・
・・・・・ 

撮影スタイル ② 絞った露出
撮影を行う場合、失敗率を下げる為、1カット3枚明るさ(露出)を変えて
撮影します。下の写真は青空に柿の実が映え、バックには雪をかぶった
富士山が堂々と控えています。

 作例1

 作例2
 

 作例3

柿の色からすると作例1がキレイですが富士山は白っぽくなり
重量感が薄くなります。作例3は富士山はきっちり出ていますが
黒っぽい青空に赤黒っぽい柿の実、平均としては作例2が良い
ように見えますが写真を大きく伸ばした場合そのサイズに従い
明るくなってきますので、富士山が白っぽく、迫力のない絵にな
ってしまいます。私の場合作例3の写真をピックアップ原本とし
プリント時富士山はそのままで柿の実が赤くなるよう指示を出し
ます。(最近はコストダウンの為作例2,3のみの撮影です)

撮影スタイル③
撮影に使用するレンズについてですが、オートフォーカスでは
コントラストのない被写体撮影の場合伸縮を繰り返す為、又
ピントを合わせたい所を自由に選択できない為マニュアルフォ
ーカスを使用します。

まとめますと、
 ①撮影タイミングは『そのとき』を待つ。
 ②露出はアンダー(暗め)を基本とする。
 ③マニュアルフォーカスを使用する。
が私の基本であり体に染み付いています。

人物撮影は待つのではなく瞬間、瞬間が勝負でありその人の
動きを予測して撮影する必要があります。又、露出はアンダー
では顔の色が黒ずみ怖い顔になりますので、よく本ではオーバー
目に設定するよううたっています。ピントについては瞬時に合せら
れるオートフォーカスカメラを使用したほうがよいと思います。

このように、カメラを操作することは同じですが人物等の撮影は
私の普段の撮影手順と全く違う為うまく取れる自身がありません。
ただ、プロカメラマンは人物も風景もうまく撮影します。私も頑張る
必要があることは感じています。

第3部 マニアックな情報

2005年京セラがカメラ業界から撤退したことは皆さんご存知
と思いますが、このカメラ・レンズはドイツ・カールツアイス社との
提携により生産、販売(ブランド名:CONTAX)を行ってきたもの
であり、この撤退は多くのカールツアイスファンを悲しめたと思い
ます。ミノルタのようにソニーに売却し生まれかわる方法はなかっ
たのかと思います。

デジタル時代を向かえた今日、カメラが壊れるまでの運命と諦め
られません。そこで登場するのが『マウントアダプター』と言う
商品です。カメラは各メーカとも本体とレンズは一体設計の為、
他社との接続は『やらない』が基本となっています。
(レンズ専業メーカのカメラメーカ専用のレンズはあります)
フランジバックといってカメラ本体のレンズマウント接合部から
フィルム(もしくはCCD・CMOSセンサー面)までの距離、口径は
各メーカ違うのですが、CONTAXのレンズが取り付けできるメー
カが有ります。

 メーカ      フランジバック      口径
CONTAX     44.0㎜        51.2φ
CANON(EOS)   45.5㎜        48.0φ

この1.5㎜の間にアダプターを取り付けることにより、又カメラ側
穴(=口径)がカメラ側が小さい為、CONTAXレンズがCANON・
EOSに取り付けることが出来るのです。

ただ、電気的な接続は出来ませんので、使用上下記の条件が
発生します。
 ①オートフォーカスは出来ない
 ②露出計測はマニュアルか絞り込み測光となる。

①についてはCONTAXのレンズは全てマニュアルフォーカスで
 問題なし。
②については露出計を使用し、段階露出を行う方法と、カメラの
 設定を『絞り優先(=AV)』とし、ピントを合せた後所定の絞り値
 に設定(ファインダー内は暗くなる)し、シャッターを押す
事で対策可能であり、使用上問題はないです。
但し、1部のレンズでボディーと干渉する物があり注意が必要です。
(注:カメラメーカは推奨も承認もしておりません。)

下の写真のカメラボディーとレンズの間の銀色のリングが
マウントアダプターです。内面反射防止の為ブラック塗装
の物がありますが脱着の繰り返しにより塗装がハゲ、センサーに
ゴミとして付着する事があるとの情報がありシルバーとしました。

次に、デジカメにCONTAXレンズを使用する場合の注意点について
説明します。

1眼レフデジカメはCCD(CMOSセンサー)で大きく分けて2種類有ります。
 APS-C  12.7㎜×15.6㎜
 フルサイズ 36㎜×24㎜
APS-Cはフルサイズ用レンズを使用する場合、約1.5倍の焦点距離と
なります。
   フルサイズ    APS-C
    25㎜       37.5㎜
    28㎜       42㎜
    35㎜       52.5㎜
    50㎜       75㎜
   200㎜      300㎜

CONTAXで望遠系の使用率が多い方はどちらでも問題ありませんが
広角系の使用率が多い方はフルサイズのカメラの使用を考える必要が
あると思います。

3部構成の企画いかがだったでしょうか?

次回は『画角』をメイン題と致します。

長時間のご購読有難うございました。



 

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デジカメ考察

2008-04-16 23:04:48 | 勝亦 裕司

久々のブログです。今回はブランクがあいた為
特別版として冬・春 合併と致します。
ちょっと長くなりますが我慢して下さい。

さて、『冬の風物詩』といえば、個人的には

  【逆さ富士付きの紅富士】 です。

朝日に染まりなんとすばらしい景色でしょうか・・・
(液晶画面の方は富士山が赤く染まるまで傾けて
下さい)

もう1枚見て下さい。

なんてことはない昼間の写真ですが、よーく上の
写真と見比べて下さい。
・・・・・・そうなんです!!!

富士山の右側の影、湖面の波と逆さ富士

形は全く一緒です。時間帯が違うのに影が同じ
ということはありえません。
実はこれは【デジカメ】で下の昼間の撮影を行い
パソコンでデータ処理を行い紅富士にしたものです。

撮影時、RAWで撮影し、ソフトで現像時
【R:トーンカーブ】を少々ゆがめ紅富士にしたものです。

実際の日の出時のフィルムでの撮影は


 撮影データ:PENTAX 645 75mmf2.8
         F22 AE -1補正
         コダック100VS PL

赤が出やすいようにフィルムはコダック100VSを使用し、
絞りを22まで絞り、-1補正をかけてもこの状態です。
これでは紅富士とは言えず通常はお蔵入り物です。

デジカメの怖さを感じます。

もう1つ、


我が家の近所の某大手生命保険会社の旧
本社にある巨大な桜と富士です。
ただ、ソメイヨシノの為【絵】としては難しいもの
です。
 そこで、デジカメにより
    ソメイヨシノ⇒八重桜
 変更します。
(注:左下にある白い三角が富士山です)

いかがでしょうか?
変更の方法は、RAWでの現像時WB(ホワイトバランス)を
 太陽光 ⇒ 昼間蛍光灯
に変更します。

果たしてこれでいいのでしょうか?
写真とはその名の通り『真実を写す』と思っていました。
又、撮影時全てを考慮しカメラを操作することに神経を
使っていたものが、デジカメでは
 ①ピントを外さない
 ②画角をしっかりと決める
だけで、露出、色等はいかようにも後で変更可能です。
時代の流れなのでしょうか?疑問を感じます。

メリットは色々あります。

フィルム、現像代が昨年より毎年値上げ、今年から
プリント代も値上げ、写真屋さんも廃業が増えている
現状です。デジカメで、デジカメプリントを行うと、フィルム
のプリントに比べ約1/3、又、デジカメ用新型レンズでは
フィルム用旧型レンズに比べ絞りを絞らなくても解像度
が高く1眼レフタイプであれば全紙(457mm×560mm)
まで伸ばしても問題なし。フィルムでは中判用フィルムを
使用する必要がありました。

今、自分が考える『写真道』とは、

 《一期一会のすばらしい景色を見た時その存在の
  証明の為、又、愛機とすばらしい時を一緒に居た
    証明の為撮影する事》

と思っています。

さて次に、先日ぽかぽか陽気で富士山も見えており御殿場
の外れの自衛隊の演習地(日曜日は入ってもいい場所)に
行った所、戦車がやって来ました。隊長さんに『写真とっても
いいですか?国家機密に抵触しませんか?』と聞いた所
『古い戦車で地方の隊員の訓練だからいいよ』との事で下の
写真をデジカメで撮り、某全国チェーンのカメラ屋でやってい
るデジカメプリント全紙半額(1050円)セールで全紙に伸ば
した物です。(今度の写真展に出す予定です)


これはフィルムカメラでは難しい!!
デジカメでは手ぶれ防止を最大活用し戦車の
回りを歩き回り撮ったものです。

しばらくは、両方を使いながら様子を見ようと思っています。

 

 

 

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