人生は 五 七 五

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(by mother teresa)

「虐げられた人々」を読んで

2005-12-22 23:35:42 | Weblog
晴れても寒いですね、明日辺りプールにでも行って、運動しようかなと考えています。

今日、ドストエフスキーの、虐げられた人々を読み終わりました。後半は、それ程、面白くはありませんでしたが、と言うより、ちょっと先を急いでしまった感はありますが、全体的には良く構成の考えられたなかなか出会うことのできない面白い小説だと思います。

久しぶりに感動しました。動きがたい現実の中で、現実的に自分なりに生きていく、人々、自分の度量で生きていく人々、権力の中で闘いながら、破れながら生きていく人々、どうも現実を突きつけられた物語でした。

夢を追って実現する、アメリカンドリームな小説も良いですが、実際現実的な小説は何か世の中をもろに表現しているようで、よりよく感じます。

高校の頃、この本に挑戦したことは覚えているのですが、読んだ記憶はありません。当時、難しくて何が書いてあるのか良く分からなくて、読み勧められなかった記憶があります。当時、もし読めていたらどんな印象を持ったのか、知ることができなくて残念です。

当時は、かなり夢想と理想と非現実な考えをしていたので、或いはそんな思いこみをしていたので、その当時、現実的なものの見方をした小説を読んでいたら、自分の考え方はどうなっていたのだろうか。

最も読めなかったと言うことは、そう言うものを無意識のうちに避けていたのかもしれません。

何はともあれ、最後に少し希望があるところは、とっても暖かい気持ちにさせられました。社会の権力機構に立ち向かうことは難しくても、小さな幸福を勝ち取ることは可能かなと、、

この小説はでも敢えて高校生の内に読む必要もないですね、二十歳過ぎてからで十分でしょう。