人生は 五 七 五

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(by mother teresa)

岩波文庫と外国小説

2005-12-10 20:44:17 | Weblog
今日も空は、真っ青でしたね。寒いですが、今日も1日家にいました。今、花火が外でして居るそうです、花火は冬の方が良いのですかね?

今日は、ちょっと出版社攻撃、岩波文庫は高校の頃知りました。とても権威のある、賢い人が読む賢い人が働いている出版社だそうです。当時は、僕も賢くなりたかったし、密かに賢いと思っていたので、岩波文庫を買いましたね。未だに、部屋の半分の文庫は岩波文庫です。

今、ドストエフスキーを読んでいるのですが、新潮文庫で読んでいます。岩波書店の文庫は取っつきにくいんです。しかも、新潮社の訳と比較するとどうしても、あのじめじめした革命前後のロシアの雰囲気は出せていないんですね。どうも少し陽気な宮沢賢治のようなメルヘンチックな雰囲気の訳になって居るんです。

実際はどうか知りませんが、新潮の訳の方がより僕のイメージする当時のロシア、ドストエフスキーが良く表現されていると思います。存在に迫った、人間に肉迫したのはやはり新潮文庫の訳です。

僕も段々成長してきまして、賢いとか頭が良いとか優秀とか、もちろん今でもそうなりたいですが、そう言うものから徐々に解放されつつあると言うことです。自分のスタイル、自分にあったものを自由に選択できるようになってきたのであると思います。

だから、周りの、それにまつわる話しから読むのでなく。それが良いから、面白いから、自分に合っているから読む。そんなスタイルに段々なってきたと思います。世の中のごたごたや中傷、批判から徐々に解放され、自分が心から選択できるもの、共感できるものに自分の嗜好が向いてきたのではないのかなと思います。

だから、今は、海外文学を読むときは岩波文庫よりも新潮文庫の方が読みやすい、分かりやすいと思えるようになったんだと思います。